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これからの10年を見通す

「現代オンライン」から転載。
10年後も生き残れる企業はどこか、というアンケートへの講評部分で、生き残りのポイントが述べられている、その最後の部分だけを引用する。他の評論家は「国際化」と「無国籍化」がポイントだ、と言っているが、それよりもセゾン投信の中野氏の分析が具体的で参考になる。
これは就職を間近にした学生だけにとっての問題ではなく、日本国民全体の生活にも関わる話である。つまり、これから10年、どういう点に注意をして生きていくのか、ということで、中野氏の言う

「新興国やアフリカの人口がまだ増加を続ける中で、10年後は食料・水不足が深刻化する。国内では一人暮らしのお年寄りが増え、社会不安も増大する。」

という言葉は肝に銘じておくべきだろう。


(以下引用)

「企業名と本業がかけ離れている企業は総じて強い」と言うセゾン投信代表取締役の中野晴啓氏は、高評価企業にさらに別の共通点を見出し、「10年後は21世紀型の不安ビジネスが台頭する」と言い切る。
「新興国やアフリカの人口がまだ増加を続ける中で、10年後は食料・水不足が深刻化する。国内では一人暮らしのお年寄りが増え、社会不安も増大する。ここに商機を見出してすでに動き出している企業は、10年後にたわわに実った果実を収穫するタイミングに入る。
海水を淡水に変える逆浸透膜技術に優れる東レ、食の安全が求められる中で圧倒的な信頼感とブランド力を持つ日清食品HDや味の素、山崎製パン、古くからの顧客である富裕層情報を握りながら、その顧客網を生かして健康・医療、保険などに多角化を進めているセコムなどは不安ビジネスの筆頭格となる」
 一方でかつての「花形」だった鉄鋼、セメント、石油業界などは評価が低い。いずれも大規模なコストを投じて巨大な設備をどれだけ作れるかが生き残りのポイントになる業界だが、日本勢は企業数が多すぎることがネックになっている。
「鉄鋼業界が象徴的で世界最大手のアルセロール・ミタルが合併を繰り返して拡大路線をひた走る中で、世界で戦えるのは新日鉄くらい。セメント、石油業界は内需に依存しているため、人口減少がさらに経営を圧迫する」(百年コンサルティング代表の鈴木貴博氏)
そうした中で意外としぶといとされるのが実は水産業界で、信州大学経済学部の真壁昭夫教授によれば「海外には巨大水産会社が少なく、日本勢は相対的に規模の大きさを維持。新興国の貧困層を中心に冷蔵庫の普及が進めば冷凍食品の需要も増える。特に日本水産は有望だ」という。
少子高齢化・人口減少、財政破綻、TPPの開始、消費税増税、中国・インドという二大経済大国の隆盛・・・・・・。これから10年で日本経済を取り巻く環境は激変する。どんな企業も転換を余儀なくされ、それに成功した者だけが世界を舞台に活躍できることになる。混迷の時代を生き抜く企業の条件を、一橋大学大学院教授の楠木建氏はこう語る。
「経営の本質は独自性。ミクシィがなくなってもフェイスブックがあればいい、JTBグループがなくなっても近畿日本ツーリストがあればいいなどと思われてはいけない。会社がなくなったら涙を流してもらえる顧客をたくさん持っている企業が、これからの時代は際立ってくる。顧客にとってどれだけかけがえのない存在になれるか。生き残りの生命線はこの単純なことにある」
 原点に帰りながらも大胆に舵を切る勇気が、経営者には求められている(各企業・業界の詳しい評価については、表の寸評欄をご覧下さい)。

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国民・人民という家畜(ゴイム)

「つむじ風」ブログから転載。
記事の中の一部分だけの引用だが、ほとんどの「先進国」政府の本質をずばりと言っている。もちろん、政府の上位にいるのが国際金融家、ユダ金である。


(以下引用)

報道が情報封鎖をやり
教育が人の能力を狭め
医療が病気を増やし
宗教が争いを生み
福祉が偽善の手先となり続ける

司法は国家の腐敗を守り
検察はそれ自体が腐敗を極め
警察は暴力で腐敗システムを守る
これは無自覚なままに執行される恐怖政治

根っこにあるのは金利と信用創造詐欺、人々に奪い合いをさせずにはおかない
すでに人類は、ほとんどの人が遊んで暮らせる程の技術を獲得している
マイナスの金利にするならば、世界は貧困と破滅から救われる
おカネの仕組みと日本銀行の正体を見る必要がある
どうすれば人々はそのことに気づくのだろうか

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原発加害者としての日本国民

「ちきゅう座」の「交流の広場」記事から転載。
原発事故に関してはもはや「耳タコ」状態で、無感動無関心になっている人も多いだろうし、「言っても無駄、議論しても無駄、どうせ原発村の好き勝手にされてしまう」とあきらめの境地である人も多いだろう。私も実は後者に近いのだが、言うべきときに言うべきことを言わないと、犯罪者の側に加担することになると思うから言うのである。ナチス勃興期にナチスの振舞いを苦々しく思いながら無言でいた民衆は多かったはずだが、その結果どうなったかはご存じのとおりだ。
で、実は日本国民は原発事故の被害者でありながら、世界に対してはすでに加害者になっているという事実がある。放射能による大気汚染、海洋汚染は世界に対する犯罪なのである。この犯罪について賠償金を請求されたら、日本人全員の財産を没収しても支払いきれないだろう。それが請求されないのは、実は世界支配層というか、世界政治の主流が原発推進派であるからにすぎない。
福島原発事故が起こっても、まだ原発を稼働させ、あるいは新たに原発を建造しようという国もあるのである。そういう国から見れば、日本はただの原発実験場だろう。
しかし、原発は、事故の可能性が完全にゼロでないかぎりは使用してはならない「禁断の技術」なのであった。で、その事故の可能性は実は常にあり、偶然的に防がれた事故も一度二度ではないことも明らかにされている。福島原発事故は津波がなくても、地震がなくても起きた事故だと私は断定する。使用可能期限を過ぎても、稼働停止することすらできない施設であり、稼働停止したらそれ自体が巨大な核廃棄物になる施設なのである。
原発容認派の頭の悪さにはまったくうんざりする。

(以下引用)

原発関係のニュース、福島県が、1万人の母親に母乳の放射能検査をします。福島・宮城で母乳からセシウムが出ており、検査を希望する母親から提供を受けて民間で検査します。
 福島県立医科大、放射線医師の育成のため、研修医の検診が行われています。9人の研修医が参加しています。
 そして、小出先生のお話、安全委員会の被曝医療委員会、事故の際の周辺住民にヨウ素剤を配っておく提言をしており、5km以内に配るのですが、これを飲むと甲状腺がんを防げるが、飲むタイミングが大事で、事故が起きたことが分かり、放射能の飛んできた後はダメ、放射能の飛んでくるまでに飲むことが意味があり、今回の事故では、住民は放射能がいつ来るか分からず被曝、政府はSPEEDIで知っていたのに公表しなかった、今後も、対応しないと意味がないのです。安全委員会が決めても、今回の事故で住民を守らなかったものがなぜそんなことをする権限があるのか、なのです。
 大変微妙なタイミングで、情報を通知しないとダメなのです。出来なかったのではなく、積極的にやらなかったのです。
 韓国のウォルソン原発がトラブルで止まっており、韓国に原発が21基あり、事故になると当たり前で日本に影響がある、人の住めなくなるところもあり、今日小出先生のところに韓国のテレビ局の人が来てインタビューをして、その中で、韓国の人たちも、日本のもんじゅの事故で韓国に被害がどうなるか聞かれて、プルトニウム原子炉の事故で、東側から風が吹くと韓国にも影響があり、韓国の原発で事故+西風=日本に被害、なのです。
 自分の被害が関心ですが、「自分が加害者になるのがいや」、日本の原発で他の国に迷惑をかけるのを避けたい、日本、韓国、中国すべて危険だが、日本の原子炉をどうするのか、考えるべきなのです。
 子供に関するニュース、原発周囲のフランスの子供は、白血病の発病率が倍になると報じられ、「そういう研究は山ほどある」、今回はフランスだが、アメリカの周囲でもそういうデータがあり、イギリスのセラフィールド再処理工場の周りでも多い、本当に原子力施設からの被曝の影響からかは論議されているものの、データは蓄積されているのです。しかし、何の原因か、放射能被曝か、別の原因があるのか、「はっきりした原因は突き止められていない」のです。
 全国の原発を監視するERSSに不具合、その原因が分かり、データのメモリ不足で止まったのですが、保安院は定期的にリセットすると言うものの、小出先生、まんがみたいであると語り、メモリはどれだけあるか分かっている、どれだけ要るか分かっているのに、運用上やるべきなのになされていないとは驚きなのです。

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人口1000万人の島に1万のNGO団体!

藤永茂博士の「私の闇の奥」の記事の一部を転載する。
私は、現在あるNGOやNPO、慈善団体の8割くらいはその名とは逆に「政府の紐付き」であり、「政治的」であり、「営利団体」であると考えている。自分で「非政府組織」であるとか「非政治的組織」であると名乗ればそれをそのままに信じるおめでたい人間がこの世には無数にいる。で、私のように物事の裏を見ようとする人間は「性格が悪い」ということになるわけだ。
私は、昔書いた「天国の鍵」という童話の中で「この世には3種類の人間がいます。人をだます人間とだまされる人間、そしてだますこともだまされることもない人間です。皆さんはその、だますこともだまされることもない人間になってください」と書いた。
だまされる人間には罪はない、と多くの人は思うだろう。だが、実際にはそういう人間たちの存在が、悪をこの世にはびこらせているのである。無邪気な善人にも罪がある。それは、だまされることによって悪を看過し、悪をはびこらせるという罪なのである。

(以下引用)

大震災の以前から、ハイチには何と数千を数えるNGOが乗り込んで,本来は政府が担当すべき業務を担当し、ハイチは「NGO共和国(Republic of NGOs)」と呼ばれていました。大震災後はハイチに1万をこえるNGO団体が殺到したと言われています。その中にはphilanthropyやcharityを標榜する団体が無数に含まれています。可哀想なハイチ人たちを慈しみ善を施すのが彼らの仕事だといいます。何だか変です。いや絶対に変です。
 ハイチの人口は1千万、1万のNGOがあるとすれば1千人あたりに1つの割合になります。数日前に知ったことですが、インドへのNGOの流入は物凄く、現在、その数は3百3十万にのぼります。400人当り1つのNGOということです。驚くべき事実ではありませんか!これは、現実の世界のガバナンスがどのようにして行なわれているかに疎い私たちの致命的な盲点ではないかと考えます。philanthropyとかcharityとかいう良い響きの言葉は、今や、humanitarian military intervention(人道主義的軍事介入)という悪魔的な言葉と一緒に並べて理解さるべき言葉なのではないでしょうか?

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これが王様にとってのいわゆる「風評被害」

ブログってのは基本的に童話の「王様の耳はロバの耳」のあの床屋が穴に向かって叫ぶ「王様の耳はロバの耳~!」である。
つまり、「徒然草」にある「思ふこと言はざるは腹ふくるるわざなれば」ということで、言いたいことを腹の中に溜めておくと精神衛生に悪い。だが、身近な人間に政治談議や社会批判発言をすると親類絶縁、親友絶交になりかねない。王様の耳がロバの耳であるなどと「真実」を言えば死刑である。(昔のソ連のアネクドート、つまり冗談に「フルシチョフは馬鹿だ」と公然と言った男がKGBに逮捕されたので、罪状は何だ、国家反逆罪か、と聞くと、「いや、国家機密漏洩罪だ」と答えた、というのがある。この話のどこが面白いの、などと言わないように。)
そこであの床屋は自分で穴を掘ってその中に「王様の耳はロバの耳だ~!」と叫んだのだが、現代ではネットというものがあり、ブログというものがあるから、わざわざ穴を掘らなくてもいい。そしてあの童話と同じように、その穴を埋めた後から生えてきた木が風にそよぐと「王様の耳はロバの耳だ~!」と音を立て、それが世間に拡散していく。まさしくネットを象徴する話ではないか。
というわけで、まずは思うことをしゃべりまくってスッキリできるというのがブログの第一の効用である。「きのこ姐さん」のブログはその典型だろう。で、その悪口やら暴言やらの中にある真実が世間を啓蒙してくれるという効用もあるわけだ。
であるから、誰も読まなくても、実はブログを書く意義はある。まあ、正体がばれたらどうする、という危険性もあるわけだが、それはそれでいいんじゃね? 沈香も焚かず屁もひらず、というだけの生き方をしていても面白くはないでしょう。

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東大話法(小論文にも応用可)

「原発危機と東大話法」という新刊書の一口コメントから引用。筆者は内藤順という人のようである。(直接には竹熊健太郎のツィッターで知った記事だ。)
「東大話法」はインテリ話法か知識人話法と言い換えてもよさそうだ。たしかにアカデミズム系の知識人にはこの手の話法を用いる人間が多い。そして実はその言っていることのほとんどは無内容で、糞である。他人の意見を偉そうに批評するだけで、自分のオリジナルな考えはゼロなのだから。大学入試で使用される現代文評論にはこの手の書き手が多い。入試問題でもなければ誰も読まないような文章だ。
そして、鋭い人は、この話法は「官僚作文」の話法でもあることにすぐに気が付くはずだ。となれば、これが「東大話法」と名づけられたのは実に適切だということになる。

自分は賢い。(他の人間は皆馬鹿だ)
自分は分析力がある。(他の人間は皆分析力がない)
自分は客観的である。(他の人間は皆主観でしゃべっている)
要するに、俺が一番偉い(だから俺の言うことを聞いていればいいのだ)

というのが東大話法である。実際、東大入試の国語では「分析力」と「客観性」をアピールするのがポイントなのだが、それはすべての大学入試国語に共通ではある。東大はその最高峰なのだから、東大話法が「俺が一番客観的で一番分析力がある」となるのは当然なのである。でも、実はその能力は、データの整理と要約しかできない事務屋の能力にしかすぎないんだけどね。東大から本当にユニークな学者が出ないのはそのためだ。
ついでに言うと、引用文の最後に挙げられた東大話法規則8の4つのステップは、「大学入試に合格する小論文」の秘伝でもある。このやり方を使えば、高評価を受けるのはほぼ確実だ。なんせ大学教授というのは客観性信仰の信者だから。

(以下引用)

世界は、人類が地球環境と調和しつつ平和で豊かな暮らしを続けるための現実的なエネルギー源として、原子力発電の利用拡大を進め始めていました。このような中で、東日本大震災および福島第一原子力発電所の事故が起こりました。我が国は、事故終息に向け最大限の力を発揮しなければなりません。
(※東京大学大学院工学系研究科 原子力国際専攻
「震災後の工学は何を目指すのか」の一節より)

このような文章が「東大話法」の典型であると、いきなり切り捨てられている。まず、「世界は」と言うことによって責任関係を曖昧にしていること、そして「我が国は・・・しなければなりません」という一文に見られるような、自分たちが「国」を代表しているいう意識。この話法こそ間違いの元凶であるというのが、著者の主張だ。しかも、切り捨てているのが現役の東大教授であるというから面白い。
本書では東大話法規則というのが全部で20個紹介されているのだが、最も興味深いのは以下の規則だ。

東大話法規則⑧

自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する。
この話法は、以下のステップによって構築される。

1. ある問題について書かれたものを大量に集め、幾つかに分けて分類する
2. それぞれの代表的論者を二、三取り上げて、主張を整理する
3. 自分の意見はどれにも属さないで、全体を相対化するものだというスタンスを取る
4. どれかに属する人は、その外側に立って「冷静に観察」している人よりもレベルが低いと捉える

このようなものが、傍観者的態度の典型であるそうだ。う~ん、心当たりあるな。

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原発作業員の死

「毎日JP」から転載。
福島原発事故現場では、今も過酷な作業現場で修復作業が行われている。密封された作業服を着て、高温の現場で作業しているわけだ。60代の人間なら当然血圧も高いはずだし、そういう人間に原発修復作業をさせるのは、人殺しに近い。これまで3人の人間が亡くなっているとすれば、これは大量殺人だろう。
それを平気でさせているのがこの国であり、東電という企業である。もちろん、「本人が希望してやっていることだ」ですべては終わりであり、法的には問題は無いだろう。だが、死の危険があることが明らかでありながら、それを看過することを法的には「未必の故意」と言い、立派な犯罪に当たるのではないか? 
私はこの原発修復作業の現場で人間が人間として扱われているか、知りたいと思う。東電の会長が自ら志願してこの作業をやるなら、拍手を送りたいものである。


(以下引用)


福島第1原発:60代男性が作業中、心肺停止状態に
 東京電力は9日、福島第1原発で作業をしていた協力企業社員の60代男性が作業中に倒れて意識を失い、心肺停止状態になったと発表した。この日の被ばく線量は52マイクロシーベルトだった。原発での作業に携わった期間や、これまでの累積被ばく線量は確認中という。
 男性は同日朝から、原子炉冷却によって生じる汚染水処理で出た放射性物質の貯蔵タンク製造のため、コンクリートを流し込む作業をしていた。午後2時20分ごろ体調不良を訴え、同原発内の医療室で医師の治療を受けたが、回復しないため同4時半ごろ福島県いわき市内の病院へ搬送された。同原発ではこれまでに3人の作業員が病気などで亡くなっている。【野田武】

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HN:
酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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