忍者ブログ

国民(庶民・一般国民)には「戦争目的」など無い

「ネットゲリラ」記事だが、こうなると、「戦争の目的は何か」という根本を哲学として考える必要がありそうだ。だが、その場合「国民にとっての戦争目的は何か」という視点での考察が実はこれまで存在しなかったのではないか。すべて「為政者(政府)や政府と結託した商人にとっての戦争」でしかなく、国民は「戦争の道具」でしかないのである。毎度言うが「政府=国民」ではない。政府とは国民から政治を委託された存在でしかない。それが国民に命令して戦争をさせるのだ。これをなぜ疑問に思わないのか。
先に私が「国民にとっての戦争目的は何か」の解答を出すが、それは「国民にとって戦争目的は存在しない」「道具が何か自分の意思を持てるか?」ということだ。

(以下引用)

女は慰安婦になれや 男女平等な

| コメント(0)

自民党かと思ったら、希望の党だとさ。ウケを狙ったバリバリ極右の発言で評判のようだが、2017年時点では、音楽著作権管理会社員だったという話もある。とにかくTwitterで垂れ流す言葉が全てあたおかで、「正露丸がコロナに効く」「梅干しがコロナに効く」などw まぁ、名前を売るために炎上目的でやってるんだろうが、戦争になったからって一般人に武器を持たせて戦わせようというのは一番やっちぉいけない手で、そりゃ便衣兵だから、無条件で殺されても文句は言えない。ウクライナで起きているのがそれだ。
橋本琴絵 @HashimotoKotoe
『日本が有事のとき日本から逃げる健康な18-60才男性をどうしますか?』
私の答えは『日本国籍抹消の上、公的身分証を没収して逃亡を認める』です。

橋本琴絵 @HashimotoKotoe
私が飼っていた犬も国のために戦うことはない。犬に国はわからない。人間ではないから。

橋本琴絵 @HashimotoKotoe
ウクライナがロシア軍に善戦しているのは武器を扱える国民が多かった要因もある。やはり18才以上の男女には武器使用と応急処置を最低でも2年は学ぶ期間を義務化すべきです。徴兵?いいえ。訓練生です。

逃亡兵は銃殺せよと話す橋本先生
https://imgur.com/5MvAlv9.png
https://imgur.com/n48UOp0.jpg

橋本琴絵
広島県尾道市生まれ。平成23年(2011)、九州大学卒業。英バッキンガムシャー・ニュー大学修了。広島県呉市竹原市豊田郡(江田島市東広島市三原市尾道市の一部)衆議院議員選出第五区より立候補。日本会議会員。
デレンスキーが武器をバラ撒いて、囚人を開放し、義勇兵だか傭兵だと身元不明の戦闘員を大量に投入し、戦場でそんな事をしたら、民間人の被害が増えるだけだ。それをまた計算ずくで、「ロシアは酷い、民間人を」と宣伝の材料にする。戦場でやるべきことは、戦いとは無縁の民間人の安全をいかに確保するか、という事なんだが、逆に、わざと民間人を戦闘に巻き込んで大量に死なせ、被害者ビジネスw 南京大虐殺ならぬウクライナ大虐殺を狙っているらしいデレンスキーはw



橋本琴絵「日本が有事のとき逃げる成人男性は犬以下。人権が無いので日本国籍を抹消し身分証没収」 というわけで、例によって2ちゃんねるでは無責任なネットすずめたちがピーチク騒いでおります。ニュース速報板からです。
-----------------------------
逃亡者は銃殺ってツイートを削除したと思ったら
また似たようなツイートしててワロタ
-----------------------------
安定の日本会議
-----------------------------
別に国のために戦うのも死ぬのも構わないけどさ
だったら二度と男女平等なんて主張するなよ
-----------------------------
犬が可哀想
-----------------------------
若者とか特に逃げるに決まってんだろw
俺もおさらばさせて貰うわ
-----------------------------
ウクライナも女兵士やってるだろ
まんこも逃げんな
-----------------------------
広島尾道ってやべーところなんだろ
龍の如くで見た
-----------------------------
この威勢の良さは何由来なんだよ
-----------------------------
↑ 自分は安全地帯にいる安心感
-----------------------------
こないだのことえさん

橋本琴絵「正露丸はコロナに効く」
https://pbs.twimg.com/media/ES1K6hEU4AADyvH.jpg
https://pbs.twimg.com/media/ESynKgzUcAUVz0F.jpg

橋本琴絵「みなさん!正露丸はコロナに効くという反日レイシストのデマに気をつけてください!」
https://pbs.twimg.com/media/EelLUlqWkAAsgfd.jpg
-----------------------------
なんでブロックされてるのか分からん
こいつ誰なんだよ知らねえよ何なんだよ
-----------------------------
↑ こんな人です

ウヨさん凄い
これに習ってネトウヨさんはお嬢様差し出しなさいってことかw
https://i.imgur.com/fnFmCdN.jpg

橋本琴絵@HashimotoKotoe
もし奥様が「産後うつ」を言い訳にして家事や育児を怠ったら怒鳴りつけて躾けましょう。
私は産後3ヶ月で衆議院議員選挙を全力で駆け抜けました。
「産後うつ」は「甘え」です。 午後9:34 2020年9月16日

橋本琴絵 (@HashimotoKotoe)さんが3:12 午後 on 金, 9月 25, 2020にツイートしました。
本日9/25発売のwill11月号に『精神の高潔』というタイトルで安倍政権が如何に素晴らしい政権であったか、また菅新政権に期待すべきことを掲載させて頂きました

橋本琴絵「頭おかしい」炎上ツイートまとめ|炎上商法・なりすまし疑惑も!
https://monokuro0210.com/hashimoto-enzyou/

コロナには正露丸が効くらしいよ

参考 琴絵さん
https://pbs.twimg.com/media/DxDWtAgU0AEE21U.jpg

https://pbs.twimg.com/media/DxDWsoFV4AA7rqb.jpg
-----------------------------
↑ キチガイじゃん
-----------------------------
マンさんが威勢のいいこと言ってて草w
-----------------------------
一人の兵隊さん支えるのに三十人は人いるんだけど
その人数下回ったら何もかも自分でやらないといけないとなると
全て自分でつくらないとなると負けるんだけどなあ
総皆兵も何かあった時の訓練ならまだともかく
民兵は手持ちの物資尽きると4日も続けて戦えない
仕事続けないと食えないし生産しないと兵隊さん支えることもできなくなる
-----------------------------
↑ そんな正論書いて大丈夫?
こっそり消されない?
-----------------------------
統一協会員の妄想に付き合ってらんねーよ
-----------------------------
有事なんだから逃げるに決まってんだろ
というか民間人を逃がさないでどうすんだ?
何のために自衛隊は存在するの?
-----------------------------
女は慰安婦になれや 男女平等な
-----------------------------
おっ! 言う事はアレだが
美人かと思って画像検索したわ
https://i.imgur.com/xJDh1bz.jpg
-----------------------------
↑ チェンジ
-----------------------------
↑ きっつー
-----------------------------
ウクライナ紛争で気持ち悪いネトウヨがあぶり出されてるな
ゴキブリ見てるみたいで気持ち悪いわ
-----------------------------
頭おかしすぎてなんかキメてんのかと思った
-----------------------------
てか今の近代戦でろくに訓練受けてない奴は兵士として役に立たんよ
歩兵にするにしても銃の一つも
撃てんだろ?
ましてやコンピュータ制御の近代
重火器とか長い期間訓練受けてないと扱えん
だから兵役で少しでも訓練させないとな
-----------------------------
でも世論調査の回答(日本が侵略された時どうしますか?)だと、逃げるが一番多かった様な?
-----------------------------
日本が侵攻される時はアメ公に見捨てられてるって事だろうしやるしかないのは間違いないけど武器持った時点でもう一般人じゃなくて兵士だから殺される覚悟もしとけよ
-----------------------------
↑ ついでに軍服着てないと便衣兵扱いだから国際法が守ってくれずに拷問も受け放題
-----------------------------
↑ ウクライナ国民も武器持って戦ってるらしいから便衣兵のはずなんだけど何故か一般市民扱いされてるの意味わからんわ
そら爆撃されても文句言えんやろと思うんだけどな
-----------------------------
女性は撃ち合いが酷いらしいな
パニックや怒りで戦線が崩壊する
-----------------------------
イソジン吉村
正露丸橋本
-----------------------------
まぁ俺も右寄りだけど
他国が攻めてきたら普通に逃げるよ。
逃げ場所がなくなってから初めて窮鼠猫を噛むするかもしれん程度だわ
ウクライナ程度だったら女装して脱出位の事は普通にしますね^^

でも5ちゃんにたまにいる
「他国が攻めてきたら家族のためにも俺は武器を手に取って戦うよ(ニチャア」
みたいな変な空気に浸ってる奴は正直キモすぎだと思う。
戦うのは自衛官の役目だろ。そこまでいうなら自衛隊にでも入っとけよ
-----------------------------
まぁもし戦争になったら
政治家が責任を取って
国会議員全員を回天とか自爆戦闘機に括り付けて
国会議員君が役目を果たしたら、国民が戦ってもいいんじゃないかな?

まさか「わ、ワシらの仕事は民をみちびくことだ!」とか
アホなこといって逃げないですよね?ww
-----------------------------
なぁマムコは馬鹿だろう
個人が困った時に自助共助だっていって切り捨てた国の為に
切り捨てられた人々が鉄砲持って戦うかね?
無産階級者は何を守るために戦うのだ?
これは高い税金で賄ってきた公助自衛隊の一択でしょ?
-----------------------------
正直国民の金を盗んで私腹を肥やすクズ政治家のために命なんて張れないからなぁ
自衛隊>公務員>警察の順で前線に送ればいいよ
書類を回す程度の仕事でいっちょまえに退職金4桁万円も貰う金食い虫のクズ公務員がまず死んでこい
-----------------------------
常識的に考えて自民党なんぞのために命賭けるとかまっぴらごめんだからな
俺は中国攻めてきたらすぐに寝返る予定
-----------------------------
南京攻略のときにも国民党のバックにはアメリカがいて、民間人を巻き込んで大量に犠牲者を作り出し、「虐殺だ虐殺だ」と大騒ぎする、という手法をとったわけです。街に逃げ込んだ国民党兵は服を脱ぎ捨て、民間人を装って便衣兵化した。便衣兵というのは簡単に見分けられないので、片っ端から殺すしかない。いつものアメリカの手ですw

拍手

PR

「流行だから」女性尊重www

私は自分をフェミニストだと思っており、女性に手を上げる男は最低だ、と思っているが、女性の本音はどうなのだろう。手を上げる男を「男らしい」と思ったりしていないか。少なくとも、女性に優しい(それが「無関心」の結果である可能性もあるがwww)男は、だいたい女性から軽視される傾向があるような気がする。DV男が自分に暴力をふるっても、「いざという時に自分を守る力があるはずだ」という幻想がどこかにないだろうか。トルストイの短編小説の中に、「女には鞭が必要だ」という自説を述べる老人が出てきたが、この稚内プレス社長も本心ではそう思っていそうである。

(以下引用)

国際女性デー記事に「女性蔑視」指摘 「多大なる不快感を与えた」と地域紙が謝罪、記事削除


配信

コメント89件
  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
J-CASTニュース

稚内プレス公式サイトより(現在は削除)



「当然是としているわけではないです」






  • コメント数
    89



  • *****

     | 10時間前非表示・報告

    なるほど、稚内プレスの社長でしたか。
    部下から『この様な記事は、、、』とは言えなかったんですね。言ったら『誰に対して言ってるんだ!生意気だ』と殴られるか叩かれるかはたまた降格か馘になるかだったんですね。社長の記事読んで理解しました。






  • thu*****

     | 8時間前非表示・報告

    女性を蔑視し身内に対しては暴力で支配したことを、さも時代の当たり前として語ってるけれど
    この方まだ60代みたいですね
    30代の頃の反省なんて言ってますけど平成に入ってるじゃないですか
    かなり少数派だったと思いますよ
    特に昭和から平成への変わり目は、雇用機会均等法やセクハラに注目が集まってた頃ですもの

    私の実父、舅は戦中生まれですけど妻にも身内にも、男女関係なく暴力なんてふるいません
    私だって父に殴られたり怒鳴られたりしてません、勿論夫にも

    虐げられてた女性もあの時代は当たり前だったなんて思わないで
    非常に罪深いことをされ特殊な環境にいたんです






  • pip*****

     | 10時間前非表示・報告

    当方女性。

    男女平等っていうけれど、女性が『結婚相手の年収は〇〇円以上ないと』『男のくせにそんなこともできないの』『男なんだから泣くな』などと公言しても大した問題にならないのはいいのかな。
    セクハラ行為や発言だって女性が男性にするのはあまり問題視されないし。
    結構エグいよ。女性からのセクハラは。

    私が新卒で入社した時、男性と同じように責任のある仕事をして同額の給与をもらいたいと考える人と、女性なのだからたとえ給与は低くとも残業や責任のある仕事はしたくないと考える人がいた。

    まずはここを何とかしないと男女平等なんて夢のまた夢じゃないのかな。






  • @

     | 7時間前非表示・報告

    こやつはまだ全然分かっていない。

    >このところ漸く女性の社会的地位が上がるにつれ国際女性デーが根付きつつあるも世界の潮流の中では

    「漸く」「世界潮流」だのが出てくる時点で本心から理解しているわけではなく「流行りモノに飛びついているだけ感」が滲み出ている。そうじゃなくて女性の尊重、というより正確には男女問わない尊重は人類の誕生に遡って適用されるべきものであって、最近の風潮だから従うのでは断じてない。この点はメディアも理解していないように見受けられる。



拍手

ルクレチウスの「社会契約発生」機序

「眼鏡文化史研究室」というサイトの或る記事である。寺田寅彦の随筆を読んで、ルクレチウスという詩人・哲学者に興味を持ち、調べて見つけたサイトだ。

(以下引用)

【今後の研究のための備忘録】

本書に見られる社会契約説的な議論は、単にスローガンを掲げるだけのエピクロス教説とは異なり、人間の自然状態の記述から説き起こしており、近代の社会契約説を直ちに想起させるものとなっている。(ちなみにエピクロス本人も、今はすでに失われてしまった書物のなかで社会契約論を詳細に展開していた可能性は高そうだ)


「彼らには共同の幸福ということは考えてみることができず、又彼ら相互間に何ら習慣とか法律などを行なう術も知ってはいなかった。運命が各自に与えてくれる賜物があれば、これを持ち去り、誰しも自分勝手に自分を強くすることと、自分の生きることだけしか知らなかった。又、愛も愛する者同志を森の中で結合させていたが、これは相互間の欲望が女性を引きよせた為か、あるいは男性の強力な力か、旺盛な欲望か、ないしは樫の実とか、岩梨とか、選り抜きの梨だとかの報酬がひきつけた為であった。」958-987行


「次いで、小屋や皮や火を使うようになり、男と結ばれた女が一つの(住居に)引込むようになり、(二人で共にする寝床の掟が)知られてきて、二人の間から子供が生れるのを見るに至ってから、人類は初めて温和になり始めた。なぜならば、火は彼らにもはや青空の下では体が冷え、寒さに堪えられないようにしてしまったし、性生活は力を弱らしてしまい、子供達は甘えることによってたやすく両親の己惚れの強い心を和げるようになって来たからである。やがて又、隣人達は互いに他を害し合わないことを願い、暴力を受けることのないよう希望して、友誼を結び始め、声と身振りと吃る舌とで、誰でも皆弱者をいたわるべきであると云う意味を表わして、子供達や女達の保護を託すようになった。とはいえ、和合が完全には生じ得る筈はなかったが、然し大部分、大多数の者は約束を清く守っていた。もしそうでなかったとしたならば、人類はその頃既に全く絶滅してしまったであろうし、子孫が人類の存続を保つことが不可能となっていたであろう。」1011-1027行


ルクレーティウス『物の本質について』樋口勝彦訳、岩波文庫、1961年

拍手

MATHEW 5-43,44


You have heard that it was said ,"Love your neighbour and hate your enemy."

But I say to you,Love your enemy and pray for your presecutors.  (presecutor:迫害者)


拍手

正直さの価値、虚偽の価値

「分裂勘違い劇場」の「ふろむだすく」氏の書いた記事の一部で、氏らしい頭脳明晰な文章だが、これは子供には教えられない「真実」である。
まあ、真実かどうかは別として、要するに「社会的に不都合」であるわけだ。
そして世間の大人の大半は実は心の奥底ではこの事実(でも真実でもいいが)を知っている。
ただ、私はこの記事では「よい」と「悪い」の定義、「善」と「悪」の定義自体が非常に曖昧だと思う。それ無しでこのような議論をしても、遊技的議論にしかならないのではないか。ここで挙げられているニーチェの論もそのひとつだと思う。それほど「虚偽」や「虚偽性」を憎むなら、なぜ虚偽がそれほど「悪い」のか、から議論すべきだろう。私はニーチェをほとんど読んでいないので、その議論が彼の著作の中にあるかどうかは知らないが、ここでの議論の前提として必要だと思う。ちなみに私は虚偽は社会秩序の維持の上で絶対的に必要だと思っている。「真実を追求する」哲学者だろうが、それは知っているはずだ。これは(読んではいないが)「サピエンス全史」で、虚構が文明の根幹だ、と言っているのと同じである。
正直なことが価値が一番高いなら、「仁義なき戦い(広島死闘編)」の中で、自分の欲望の赴くままに暴力をふるい、人殺しを重ねる大友勝利(千葉真一)が一番偉いことになるwww


(以下引用)本当はこの前後も転載しないと議論が不公平だが、論点を明確にするために、ここだけ抜き出す。



私が思うに、「(道徳的な)正しさ」は、元をたどると、次の2つのいずれかに立脚していることが多いです。



(1)社会の多数派にとって損でない。(損得勘定由来)

(2)嘘をつかない。(誠実性由来)



(1)の損得勘定由来の道徳は、長い時間をかけて内面化されているため、多くの人は、それを単なる損得勘定だとは感じず、道徳だと思っています。


「人を殺すのは(道徳的に)正しくない」と言われるのは、(1)損得勘定由来の正しさに反するからです。
実際、「人を殺すのは正しい」ということになったら、いつ殺されるかわからないから、社会生活がとても不便になります。
だから人を殺すことは悪いということにしよう。そうじゃないとみんな困るから。実際に悪いかどうかはともかく、そういうことにしとかないと、不便でしょうがないから。
というのが実情でしょう。
しかし、それは本来、単に人々の損得勘定の話であって、「人を殺すのは悪い」ということが真実かどうかとは関係ない話です。「都合上、悪いということにしている」ということと、「本当に悪い」ということは別の話なのです
これが原因で、「なぜ人を殺してはいけないのか?」という質問に答えようとすると、欺瞞になってしまうことが多いです。
それについて、『これがニーチェだ』P.26-27では以下のように記述しています。



さて、このようなニーチェの視点からすれば、多くの子供たちが「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いを立てないのは、誇りによってではなく、奴隸根性と断念によってであることは明白である。もちろん、「聖人」たちはその奴隸根性や断念や、虚栄心や利己心や臆病さを、誇り、尊厳、真の自由、……といった言葉を用いて称賛する。その種の隠蔽工作がすなわち、「暴力、嘘、誹謗中傷、不公正」である。 道徳哲学者や倫理学者も同じである。彼らは「なぜ人を殺してはいけないのか」をはじめとする道徳の根拠の問題に答えようとするとき、結局、それは道徳に反するからだ、というトートロジーしか与えることができない。なぜ道徳的であるべきなのか、という問いに、その方が道徳的であるからだ、と答えることの無力さを感じている彼らは、そこに誇り、尊厳、真の自由、等々の嘘を忍び込ませるのである。



「道徳的に正しい」ことは、それを「道徳的に正しい」ということにした方が、社会の多数派の人が得をするから、それが「道徳的に正しい」ということにしただけであって、それは「真実かどうか?」というと、嘘なことが多いのです。
だから、「なぜ人を殺してはいけないのか?」という質問に答えようとすると、トートロジーになるか、「多くの人がそのような質問をしないのは誇りがあるからだ」とか「道徳的に生きることこそが真の自由なのだ」とかの嘘で隠蔽工作せざるを得なくなるのです。
しかし、それは嘘ではあるけれども、それが嘘であることを、みんなで忘却することによって、この社会は成立しています。
つまり、道徳というのは、嘘と欺瞞で作られた、便利で有益な装置なのだけど、それがそういう装置であることをみなが忘却することによって成り立つ装置なのです。
それが「道徳」の正体です。
そのへんは、永井均さんの『倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦』も合わせて読むと、わかりやすいです。

拍手

「真」と「誠」のふたつの「まこと」

「谷間の百合」さんの二日ほど前の記事の一節だが、「嘘がないとは(夢人注:権謀術数の有無とは別に)本気だということだ」という言葉が面白い。

人はそこに「真実」を見るのだと思います。

真実とは「1+1=2」のような話ではなく、その人間に「誠」があるかどうかだ、と私流に解釈してみたが、どうだろうか。
つまり、自分がもっとも大切だと思っていることに誠実にふるまうかどうかが問題であるわけだ。その対象が何であれ、そこにある「誠」に人は感動する。
女が愛する男のために自分を犠牲にすること、ヤクザが親分や兄弟分のために自分の命を捨てること、それらは「1+1=2」だけを真実と思っている人間には理解できない愚行(自分に不利益な行為)と見えるだろう。だが、そこにある誠に人々は感動するのである。
などと書いたのは、昨日、ネットテレビで久々に「仁義なき戦い」を見たためであるwww
現代人は小利口になりすぎて「誠」の価値(言い換えれば愚行の素晴らしさ)を忘れているのではないか。まあ、少なくとも、低劣な精神の人間には「誠」が無いのは確かである。大学の先生でも下種もいれば、ヤクザの中にも精神の一部は高貴な者もいるだろう。それが表面化するのは「(自己犠牲的な)勇気ある行為」ができるかどうかの場面ではないだろうか。

(以下引用)



マスコミはプーチンを侵略者のように印象操作していますが、世界にも日本にもプーチンのファンがたくさんいます。
なぜだか分かりますか。
プーチンに嘘がないからだと思います。
この場合、権謀術数は嘘には入りません。
嘘がないとは本気だということです。
人はそこに「真実」を見るのだと思います。
もう、どこにもない「本気」をプーチンは見せてくれるのです。
人々は「真実」に飢えています。






拍手

哲学とは何か

所要で外出するので、このブログを見に来た物好きな人のために、森山高至のブログ記事をひとつ転載しておく。
まあ、私が些細な物事を考えるのが好きだ、というのに似ているかもしれない。些細なことが何かの本質を示している可能性もあるわけだ。

(以下引用)

魁!!クロマティ高校を読んでみて真っ先に気付くのが、
主人公はじめ登場人物が常に悩んでいることなんです。

真面目に、くだらないことに、真剣に!

例えば、
不良になるにはどうすればいいか?
なぜ自分に悪名高いあだ名がないのか?
ワルとは何か?
乗り物酔いとは何か?
なぜ番長が乗り物酔いで吐いてはいけないのか?
人間とは何か?
普通とは何か?
支配とは何か?
最強の男とは何か?
存在感とは?
名前とは何か?
笑いとは何か?
将来とは何か?

全て根源的な問いなんですね。
普段の生活では後回しにしておきたい自分の存在意義、存在価値。
そんなものを真剣に問う、普段は封じ込めている自分が生まれ存在している意味とかいった、
見ないで済ませたかった悪魔的なものをも開け放つ。
そんな対話の連続。
究極の対話を繰り返すのが、クロマティ高校の全てなんです。

あるとき、学校にゴリラが現れます。
林田が発見し、前田と神山で確認しますが、めっちゃガン飛ばしています。
建築エコノミスト 森山のブログ
普通こんな場合には、「なぜ、学校にゴリラが紛れ込んでいるのだろうか?」と考えるのではないでしょうか?
並みの漫画では、動物園から抜け出してきただの、誰かが家から連れて来ただの、といった説明的なエピソードから物語を作り出そうとするでしょう。

クロ高は違います。

正解は、

見た目は明らかにゴリラだが

「ここにいるということは、このゴリラもクロ高の生徒ではないか?」
です。

ここから話を始めます。

さらに、
「腕時計をして携帯電話をかけているのだからゴリラではなく人間ではないか?」
「限りなくゴリラに見えるが、異様に毛深い人なのではないか?」
「ゴリラと人間をどう判別すればいいのか?」

建築エコノミスト 森山のブログ
視覚的にゴリラだ!と認識しているにも関わらず、
周辺状況から検討してみると安易にゴリラとは言い切れない、
むしろゴリラって判断は誰が決めたのか、です。


建築エコノミスト 森山のブログ

林田、前田、神山による熱い議論が始まり、最終的な結論は、
人間とゴリラを分かつものは行動様式と知性であるのでは?
という仮説に至り、その検証実験を開始します。それが内容。

これなどは一体全体、「少年マガジン」という想定読者年齢小学校高学年~高校生くらいでやる議論なのでしょうか、、
確かに、思春期を迎えた中学生ぐらいの年代には、「自分の生きる意味って何?」とか「自分の価値って何?」とか、圧倒的に大きな外部世界と小さな自分中心の自問自答が繰りかえされる時期ではあるでしょう。
いや、ひょっとするとそういう少年向けにあえてハイブローな哲学議論をぶっつけているのかもしれません、鉄は熱いうちに打て!というマガジン編集部の親心なのでしょうか。

しかし、
ここで中心に議論されていることは、
人間と野生を分かつものは何か?という極めて形而上学的な議論なんです。

形而上学(けいじじょうがく)とは、物事の本質とか存在とか実在、普遍性とか因果律とか関係や属性といった物質そのものではなく物質を成り立たせる仕組みを考えることです。

これは、近代哲学の父といわれたエマニエル・カントが、18世紀中ごろに
「純粋理性批判」、「実践理性批判」、「判断力批判」においてやった議論ですね。

建築エコノミスト 森山のブログ

この本のタイトルが理性批判とついているので、なんだかめんどくさく怒られそうなタイトルの印象ですが、内容的には純粋理性分析、人間の理性ってなんだろうです。
カントがやったのは、人間はどうやって物事を知ることができるのか?です。

たとえばレストランの店先にあるようなエビフライ定食のサンプルを見たとき、それが本物のエビフライではなく、蝋でできた精巧なエビフライサンプルだってことが、わりとすんなり解るのはなぜか?です。

建築エコノミスト 森山のブログ


まず、エビフライという美味しい食べ物だということは、過去において食べたことがある、美味しかったという経験に基づいています。

黄色い棒状のモノから突き出した赤い三角を視覚的に捉えるという感性 
  →受動的直感による認識の素材の獲得です。
このパン粉を揚げたときのフライ衣の質感と赤白まだらのエビの尾びれからこれはエビフライ!と認識する悟性
  →能動的な思考判断による法則の把握ですね。
次にそれが日の当たる店前の外部ショーケースに入れっぱなしになっているから、普通なら腐るか乾燥してくるはずだから、、これはサンプルだ!と判断する思考
建築エコノミスト 森山のブログ
悟性とは物体をそのまま知覚分類しているだけではなく、現象を思考判断することから生まれる認識です。
感性から悟性へ。
これらの一連の流れから物事を知っているのだ、というのがカントの議論です。

そして、エビフライを食べたことがあるから料理と認識できるのですが、
一度もエビフライを食べたことがない人でも認識できる部分もある。
黄色い棒状物体から突き出た赤い三角が皿の上に載っていること。
「何かが載っている」
というところまでは、経験なしでも分かる先天的認識であり、これをア・プリオリと呼び、時間と空間を根本形式としました。

この経験無しでも分かる認識→経験から獲得する認識→状況から判断する思考→思考から判断する認識
という流れに乗らない認識についてはどうするのか、

例えば、エビフライを食べることは正義か?
美味しいとはどういう意味なのか?
エビフライとエビフリャーはどちらが正しいのか?
もし世界がひとつのエビフライだったら?

といったような、知覚的現象に属さない形而上のことを取り扱うのが理性なのだ。
理性をめぐらせることによって感性で感知できないことや、悟性で判断できないことでも思考することが可能なのだと結論付けたのです。



エマニエル・カントはドイツ観念論哲学の祖と言われており、
この流れがヘーゲルやハイデッガーなどにも繋がっています。

そのカントがおこなって以降200年間誰もおこなっていなかった、人間とは何か?
について触れたのが、フッサールの弟子であったマックス・シェーラー。
そして、「魁!!クロマティ高校」です。

これが1巻早々に出てくる根源的な議論のひとつです。

つづく、相当つづく

拍手

カレンダー

06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

カテゴリー

最新CM

プロフィール

HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

ブログ内検索

アーカイブ

カウンター

アクセス解析