「ギャラリー酔いどれ」から転載。
先ほど、イエス・キリストの言葉に関する記事を書いたが、キリスト教と仏教は根本では同じ精神を持っている。それをキリスト教では
愛と言い、仏教では
慈悲と言うのである。
この精神を失えば、それはキリスト教でも仏教でもない、と私は思っている。曽野綾子や麻生太郎の発言のほとんどが、この慈悲の精神の対極にあることは一目瞭然だろう。したがって、彼らはキリスト教徒であると自称する資格はまったく無い。それはイスイス団が自分たちをイスラム教徒だと自称するのと同じである。米国の支配層がキリスト教徒のふりをしているのも同じである。
キリスト教と仏教は同じ精神を持っているのだから、「聖お兄さん」というコミックに書かれたように、イエスとブッダが安アパートで同居し、仲良く生活する、というのは自然といえば自然な想定なのである。そもそも仏教もキリスト教も、開祖の教えが後継者たちや侵入者たち(宗教的第五列・他宗教のスパイ)によって捻じ曲げられてきて、現在のキリスト教や仏教になったと私は思っている。
まあ、それはともかく、下の記事で金閣寺住職有馬頼底(推理作家の有馬頼義の親戚か?この有馬頼義はすごい家柄の生まれで、競馬の有馬記念は、その父の有馬頼寧を記念したものだったと記憶している。ウィキペディアではこう書かれている。有馬頼義:
伯爵有馬頼寧の三男として
東京市赤坂区青山に生まれる。母貞子は
北白川宮能久親王の第二女子。頼寧の母寛子は
岩倉具視の五女。頼義の妹澄子は
足利惇氏の妻。姉の正子は
亀井茲建の妻であり、
衆議院議員亀井久興は甥にあたる。)が手塚治虫の漫画「ブッダ」を読み、結構それを高く評価しているところが面白い。仏教専門家が仏教の素人である漫画家に敬意を払っているわけだ。実にいいことだ。多くの宗教に見られるような、他者(一般人や他宗教の教徒)を見下し、排斥する姿勢の指導者にロクな人間はいない。
(以下引用)
◆http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/f4dea1576d12f59e78b48ef72469ad7d
生き生き箕面通信 2015-02-15
◎
2245 ・京都仏教界の大御所が、原発推進に「カツっ!」京都・金閣寺の住職、有馬頼底さんが、
安倍政権が推進する原発再稼働を、「間違っている!」と一喝しました。
原子力規制委が
関電・高浜原発再稼働の安全基準に「OK(合格)」を出したため、
仏教会が改めて「ノー」を示した格好です。
東京新聞に掲載されたインタビュー記事を転載します。
インタビューの核心を、こうまとめています。
「国は貧しいところに原発をつくってる。経済が潤うだけで、精神は全然潤ってない。
経済優先の思想が間違っている」と。
見出しは、
「原発は自然に背く 事故あれば京都の文化壊れる」。
そうですよね。いったん原発の過酷事故が起きれば、
高浜原発から60キロ圏内の京都市は大打撃を受けます。
世界遺産の神社、仏閣は大量の放射能を浴び、「千年の古都」はほぼ全滅かもしれません。
原子力規制委は2月12日に、関西電力の高浜原発3、4号機について、
安全基準の合格証にあたる「審査書案」を了承しました。
原子力規制委は、
安倍政権
の意向を受けて、「イケイケ、ドンドン」のように見えます。
原子力規制委の「規制」を外さなければ、詐欺です。
「安全とは言わない。基準を満たしているだけ」という、
責任逃れの予防線を張るなどもってのほかです。
以下、インタビュー記事を転載
――高浜原発の再稼働をどう思うか。
「
京都は観光に頼るしかない。以前、古都の景観を壊しかねない
高層ビルの建設計画が持ち上がった時、私たちは当時の京都市長らと激しく戦った。
千年以上守ってきた京の街並みや文化が原発で何か起これば、一瞬で壊れてしまう」
――福島第一原発事故では、半径30キロを超える地域の一部も避難指示区域となった。
「国は『原発は安全』と言ってきたが、うそだった。
福島の事故では、被災者はいまだにふるさとにへ帰れず、田んぼも使えない。
いったん事故が起きれば、大変なことになる。
金閣寺を万一の事故で失うわけにはいかない。
『想定外』と言われても、取り返しがつかない。
原発自体があってはいけないと思う」
――なぜ、「原発がいけないと」
「
手塚治虫さんの漫画『ブッダ』で、若きブッダが戦場に行く場面がある。
彼がそこで見たのは、殺りくにつぐ殺りく、貧困、差別、死の地獄絵図で、
これに疑問をもって出家をした。これこそ仏教の原点だ。
仏教にはたくさんの戒めがあるが、
第一は殺生戒。
人だけでなく、あらゆる生命を奪ってはいけない。
仏教者はその教えを守り、みんなにも守ってもらうようにせねばならない」
「そもそもの問題は、人間が原子力をつくったこと。
人間は自然に、逆らってはいけない。地球を大事にせよっていうけれど、
その逆で人間が地球に大事にされている。人も虫も鳥も生命の輝きがある。
私たちは彼らを殺してはいけない。彼らも全部、仏様の姿だ。
だから、仏様同士が殺し合ってはいけない。
原爆でも原発事故でも人間が生み出した原子力が さまざまな生命を奪う結果になっている」
――人間の生き方が問われている。
「国は貧しい所に原発をつくっている。原発のお金で寺がきれいになり、
檀信徒も助かっている。しかしそれは経済が潤うだけで、精神は全然潤っていない。
経済優先の思想が間違っており、寺院はそういうところにこそ、
もっと心を配ってほしいと言っている。
日本は唯一の被爆国で、原子力の問題を世界に唯一、訴えられる国だ」
「戦時中は電気がなくても、ちゃんと生きてこられたのに、
今の人間はいかに無駄遣いしているか。これは私たち一人一人の問題でもある。
自動車がなければ、どこにも行けないことはない。
歩けばいい。
物がない時でも、必ず対処する。人間はそういう知恵が出てくると信じている」
以上、転載おわり
安倍晋三という男の増長がいよいよ鼻につくようになってまいりました。
そろそろ仏様のバチが当たる頃です。
高転びに転ぶ頃合いが近づいてきたのではないでしょうか。
その時は、自業自得といって差し上げましょう。
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まったくもって、同感ですな。
