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十二支分

この「十二支分」の中の言葉は「般若心経」に出て来る言葉が大半で、私はこれらの言葉の意味をあまり考えないで我流の「般若心経」理解をしていたのだが、少し深堀りすると面白いかもしれない。
要するに、般若心経、あるいは仏教とは「煩悩から脱出する」道だということだ。そこが、「神の国(天国)」に行くことを理想とするユダヤ・キリスト教との根本的な違いであり、より「現実的」な思想だ、と言えそうである。何しろ、ユダヤ・キリスト教というのは「神は存在しない」の一言で終わるのだから。(で、神への信仰を失った西洋社会が無惨な無道徳社会になったのはご存じのとおりだ。)
ところが、「いかにして現世の苦悩を無くすか」というのは人類永遠の、王侯にも庶民にも富人にも貧人にも存在する悩みであり、今なら心療内科とか精神科という商売すら存在するのである。



十二の支分[編集]

  1. 無明(むみょう、avijjāavidyā) - 無知[4]。過去世の無始の煩悩。煩悩の根本が無明なので代表名とした。明るくないこと。迷いの中にいること。
  2. (ぎょう、saṅkhārasaṃskāra) - 生活作用[1]、潜在的形成力[4]、志向作用。物事がそのようになる力=業
  3. (しき、viññāṇavijñāna) - 識別作用[1]。好き嫌い、選別、差別の元
  4. 名色(みょうしき、nāma-rūpa) - 物質現象(肉体)と精神現象(心)。物質的現象世界[1]。名称と形態[4]。実際の形と、その名前。
  5. 六処(ろくしょ、saḷāyatanaṣaḍāyatana) - 六つの感受機能、感覚器官[1]。眼耳鼻舌身意の6感官[4]六入(ろくにゅう)ともいう[4]
  6. (そく、phassasparśa) - 六つの感覚器官に、それぞれの感受対象が触れること。外界との接触[1]
  7. (じゅ、vedanā) - 感受作用[4]。六処、触による感受。
  8. (あい、taṇhātṛṣṇā) - 渇愛、妄執[1]
  9. (しゅ、upādāna) - 執着[1]
  10. (う、bhava) - 存在。生存[1]
  11. (しょう、jāti) - 生まれること[1]
  12. 老死(ろうし、jarā-maraṇa) - 老いと死[1]

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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