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硝酸セルロース(セルロイド)のこと

小泉進次郎ではないが、「これ、知らない人案外多いんですよね」www

私は昔、「未来のエネルギー」について考えたことがあって、その中で、「セルロイド」がそれにならないかと思ったものだ。セルロイドは植物のセルロースと窒素の化合物で、非常に可燃性が高いのはよく知られているが、火力も強いため、燃焼しても灰すら残らない(はずである)。
そしてセルロースはどんな植物にもあると言うか、その辺の雑草でも何でもセルロースからできているので、素材はほとんど無料で手に入る。そして窒素は言うまでもなく、空気中の成分の最大割合を占めている。つまり、窒素を空気から取り出す技術と、セルロースと窒素を化合させる技術が安価になれば、石油に代わる新しい火力発電が可能になるのではないかと考えたわけである。
日本の場合、植物資源は豊富で、放っておいても雑草は毎年生えてくるのだから、それを火力資源にできれば最高だろう。なお、燃焼で生じる二酸化炭素については、脱炭素運動は原発推進と両輪の詐欺でしかないので、考慮する必要はない。


(以下、竹熊健太郎のツィート)


セルロイドの原料は石油ではない。


(夢人追記)現代の技術なら、ニトロセルロースの欠点を克服できるのではないか。研究する価値は大いにあると思う。

ニトロセルロース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ニトロセルロース
{{{画像alt1}}}
ニトロセルロースの部分構造
{{{画像alt2}}}
綿状のニトロセルロース
識別情報
CAS登録番号9004-70-0
特性
化学式(C6H9(NO2)O5)n
(C6H8(NO2)2O5)n
(C6H7(NO2)3O5)n
外観白色または淡黄色の綿状物質
融点

160 to 170 °C

危険性
NFPA 704
NFPA 704.svg
3
2
3
引火点4.4 °C
半数致死量 LD5010 mg/kg
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ニトロセルロース (nitrocellulose) は、硝酸繊維素、硝化綿ともいい、セルロース硝酸硫酸との混酸で処理して得られるセルロースの硝酸エステルである。白色または淡黄色の綿状物質で、着火すると激しく燃焼する。

概要[編集]

セルロースを構成するグルコース1単位分子あたり3か所で硝酸エステル化することが可能だが、さまざまな程度に硝化されたものが得られ、窒素の含有量で区別する。綿状であるため、日本では窒素量が13%以上のものを強綿薬、10%未満のものを脆綿薬、その中間を弱綿薬と称する。


ニトロセルロースはフィルム強度が高く溶媒の速乾性に優れており、また、可塑剤樹脂顔料などの添加で改質することができる。樟脳と混合してつくられたセルロイドは世界最初の熱可塑性合成樹脂である。フィルムやセルロイドは広範に使用されたが、可燃性経時劣化が指摘されたため、現在ではこれらの用途にはより難燃性の合成樹脂が使用されるようになった。

用途[編集]

主な用途はラッカー塗料や火薬接着剤(ニトロセルロース系接着剤)[1]である。かつてはロケットエンジンの推進剤などにも使用された。手品で紙を一瞬で燃やす場合、紙状や綿状のニトロセルロースを使用する。紙状の物はフラッシュペーパー、綿状の物はフラッシュコットンと呼ばれる。燃やしても灰が出ない特性を活かしている。

火薬[編集]

ニトロセルロースを主成分として各種の添加剤を加えて造粒した火薬は黒色火薬に替わる小火器火砲の発射薬として使用されている。発射にあたって大量の白煙を上げる黒色火薬に比して無煙火薬と呼ばれる。また開発者の一人であるフレデリック・エイベルによる「コルダイト」の名称でも知られる。このうち主にニトロセルロースのみを使用した火薬をシングルベース火薬と呼ぶ。現在のほとんどの拳銃アサルトライフルが弾薬としてシングルベース火薬を使用している。燃焼の調整を目的としてニトロセルロースにニトログリセリンを加えたものをダブルベース火薬、さらにニトログアニジンを加えた物をトリプルベース火薬と呼ぶ。こちらは主に大口径火砲の装薬として使用されている。

ナイトレートフィルム[編集]

1887年5月2日にハンニバル・グッドウィンが、ニトロセルロースを使用した映像用フィルムの製造方法の特許を申請後[2]、ナイトレートフィルムと呼ばれる映像用フィルムに使用されていた。しかし、このフィルムは自然発火し、度重なる火災、多くの犠牲者、歴史的な映画フィルムの焼失が幾度も発生した。そのためX線写真用フィルムは1930年代から、映画用フィルムは1948年から安全フィルムに置き換わった。ナイトレートフィルムを上映するには防火設備などが求められるため、上映できる劇場はジョージ・イーストマン博物館英語版など数少ない[3]

歴史[編集]

製造法[編集]

工業的にはセルロースを硝酸と硫酸の混酸で硝化する方法で製造される。


硝化
硝化装置には主に三種類の方式があるが、現在ではデュポン式のみになっている。
  • トムソン式(置換式)
  • セルウィヒ・ランゲ式(旋回式)
  • デュポン式(攪拌式)
精製
硝化反応が終わったら、大量の水で煮洗を10回、流水洗を5回くり返し、念入りに酸を取り除く。この工程で繊維の裁断も同時に行う。一般に、洗うのに60時間、裁断に5時間を要する。洗浄が終わったらふるいにかけたり磁石で金属を取り除いたりして不純物を除去する。最後に脱水機にかけて水分を取り除く。
加工
膠化剤としてニトログリセリンなどを加えたり、自然分解しないように安定化剤などを加え、アセトンなどの溶剤に溶いて目的の形へ加工する。

事故[編集]

過去に何度も製造過程の不具合による自然発火事故が起きている。自然発火事故は特に危険であり、火薬の分量がまとまっているほど事故の危険度は高くなるが、技術水準の低かった戦前の日本では重火砲の装薬が自然発火して自爆する事故が相次いだ。海外でもB火薬の時代には事故が相次いでいた。


また、製造技術が低いと早く劣化する火薬ができてしまい、不発弾薬が続出する原因になる。特に以下のような欠陥の有る火薬は自然発火を起こすか、不発になるかの二者択一になると言われるほど危険である。

  • 製造過程で酸が適切に洗い流されていない。
  • 繊維の裁断が均質に行われず、繊維の塊ができる。
  • 硝化度が不均一で窒素量が一定していない。
  • 不純物が混入している、特に金属粉末は極めて危険である。

保管においては、摩擦を防ぐためアルコールなどで湿潤させる必要がある。1964年には東京で、ニトロセルロースの湿潤が不完全と推定される火災が発生し、消防士19人が殉職する爆発事故が発生している(品川勝島倉庫爆発火災)。


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「いのちを捧げる」考

糸井重里の古いツィートだが、この男の事大主義的本性が見え透く発言だと思う。
まあ、事大主義は日本人すべての本性であり、あるいは人類すべての本性かもしれないが、醜い精神である、ということは確かだろう。

少し説明する。「いのちを捧げる」という言い方は、その「捧げる」対象が自分より上位の存在、具体的には社会的地位が高い存在であることを意味する。あるいは、宗教などの場合でも、自分より上位の存在に「捧げる」という行為があり、その言葉は使われるのである。
戦争映画や時代劇だと、「いのちを捧げる」対象は何か。言うまでもなく、国家であり、藩である。それ以外の場合には「捧げる」とは言わない。「七人の侍」の武士たちは百姓たちに命を捧げたわけではない。単に「義」によって立ち上がり、命を捨てることもいとわなかっただけだ。結果的に命を「捧げた」侍たちの生き残りを百姓たちは使い終わって価値の無くなった道具のように無視する。それでいいのである。義のための行為に対し感謝を求めることは醜いからだ。

かつての戦争での死者たちは命を何かに「捧げた」わけではない。無残に無意味に殺されただけである。
それは庶民の話で、兵士たちは国家に命を捧げたのだ、と強弁する人もいるだろう。では、その国家とは何か。抽象物でしかない。「国家が存在することで国民は生きていられるのだから、国家の存続は国民の生命に優先する」というのが戦争肯定論者の言い分だ。はたしてそうか。国家が存在しなくても、原始時代の人々は存続できた。重税を取られ、戦争で殺される原因となる「国家」(実際は、国家ではなく、単なる「時の政府」と、その周辺の「上級国民」である。)ははたして最優先で守るべき存在か。



(以下引用)

戦争映画や、時代劇だと「いのちを捧げて」やらねばならないことがでてくる。いまの時代は「いのち」は無条件に守られるべきものとされるから、「いのちを捧げる覚悟」は描きにくい。映画『Fukushima50』は、事実としてそういう場面があったので、それを描いている。約2時間ぼくは泣きっぱなしだった。





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DSはなぜ地球人口を削減しようとするのか

「徽宗皇帝のブログ」の中の「日本改造法案」を自分で再読していると、なかなか面白い。まあ、エンタメとしての論文、という面があり、私自身、書いていて面白くない文章は私にとっては書く意味が無いのである。つまり、書くことや考えること自体が娯楽だ。

(以下自己引用)もちろん、同論文の一部だけだが、なかなか的を射ている考えだと思う。そして、実は、ここに書かれた内容はビル・ゲイツやDSによる地球人口削減案を予言している。


現代の世界において、これから発展する産業があるだろうか、またそれは日本にとって可能なのかどうか。
20世紀終盤は「情報革命」の時代だったと言えるだろう。IT産業は第二次産業とも第三次産業とも厳密には言い難いもので、全産業に関係するものだった。コンピュータの存在が、全産業に関わってきたわけだ。これによって機械の合理化が進み、人手がどんどん不要になっていった。これは「IT革命」ではなく「コンピュータ革命」と言うべきものだろう。もっとも、私は未だに「IT」の意味を良く知らないのだが、「情報技術」あるいは「情報機器技術」の意味だと解している。コンピュータを「情報機器」とするのは、「電子計算機」とするよりも不正確な捉え方だろう。コンピュータは「汎用制御装置」と見做すのが一番適切なのではないか。したがって、農作業機器から工場の機械から事務機器から携帯電話まで、どこにでも使用できる。要するに、「用途の最適解の制御システム」を維持する装置だ、と見るべきだろう。
話が長くなったが、とにかくコンピュータの出現で世界の産業に革命的変化が起こり、1)人手の多くが不要になった。2)どこの国でも、「機械の単純操作だけで」物が作れるようになり、企業が場所に縛られなくなり、利益を求めて簡単に移動するようになった。(その分、税の捕捉が難しくなった、などの問題も派生する。)3)多くの職種で人員が不要になり、失業と給与水準低下がどこの先進国でも起こってきた。これは中進国へもすぐに波及するだろう。
つまり、「コンピュータ革命」は世界の産業形態を変えたのである。では、日本一国が、この流れに抗して、何か「儲かる産業」を案出し、現実化できるだろうか。
その前に補足すると、上記の「コンピュータ革命」は企業の合理化を進めるわけだから、うまくそれを使った企業は利益を上げることができる。しかも、合理化された仕事の多くは単純労働だから、「下の労働者」に支払う給与は低くてもいい。中間職は不要だから、この分の給与も不要、というわけで企業利潤は増大し、それは上級管理職と株主の手にほとんど入ることになる。彼らは税を払わないために全力を尽くす。つまり、国家税収も国民の平均所得も急激に低下していくのである。(もっとも、平均所得では「上級国民」の数字も入るから、平均的国民の懐具合とは数字が乖離するので、これだけを見て論じるべきではない。)では、上級管理職になるのはどういう人々か、と言えば、「親の地位が最初から高い人」か、「超難関大学を最優秀の成績で出た人(一種のロボット)」か、「弁舌達者で出世のためならどんな悪事でもやる人間」かになるだろう。どうもあまりいい世の中にはなりそうもないwww 現実も、まさにそうなのではないか。上級国民www
さて、新しい、日本独自の産業は今後出てこないか、と言えば、それは出てくる可能性はあるだろう。何より、日本がこれまで捨てて顧みなかった、「日本文化」「古いもの」「愚劣低劣だとされていたもの」の中にこそ新しい産業の種子があるはずだ。だが、日本全体として取り組むべきものは、産業構造の改革だろう。その前に、もう一つ。
まあ、前から書いていたことの繰り返しだが、「コンピュータに置き換えられない仕事」というものが身近にたくさんあり、「人の世話をする仕事」はほとんどがそれだ。幼児の世話、老人の世話、病人の世話、その他である。ただ、これらは「利益を生む仕事」ではないし、むしろ「利益を生んではいけない仕事」だろう。つまり、利益を生むためには利用者負担を大きくしなければならないが、病人や老人の多くは貧困者であり、幼児はもちろん金など無いwww 企業や施設の利益を増大させることがそのまま「非人道的行為」となる、という難しい仕事なのである。

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ウジ虫の世界では何が異端か

小田嶋師の記事の一部だが、現代の重大な問題(日本国内だけか世界的傾向かは知らないが)を指摘しているように思う。
問題は「リベラル」とは何を指しているのか、何の定義も無しにリベラル批判が蔓延していることで、これは社会主義や共産主義が定義無しに絶対否定の対象になっていることと相似形である。
もちろん、リベラルがリベラリズム、つまり「自由主義」の意味、あるいは自由主義者(リベラリスト)を指すことは本来なら常識のはずだ。しかし、現今のリベラル批判者たちは、それでは「自由主義」を否定しているのか。それなら社会主義や共産主義を肯定するのか、と言えばまったくそうではない。それでは、政治思想ではなく、「生活信条」としてのリベラルを否定し、保守主義を肯定するのか、と言えば、そうとも思えない。私は(僕は)保守主義者だ、と自認する若者がどれだけいるか。
ここで不安になって、手元にあった「旺文社標準国語辞典」で調べると、「リベラリズム:自由主義」「リベラリスト:自由主義者」と簡単に説明されている。
さて、リベラルを揶揄する若者たち(には限らないが)は「自由主義」を否定しているのか、と再度質問しよう。

答えは、彼らが揶揄し、嘲笑している「リベラル」とは、実は「権威や権力に逆らって正義感や真面目な政治的信条から発言する連中」のことだ、と私は見ている。そういう意味では、彼らにとってリベラルと社会主義者、あるいは共産主義者はまったく同一なのである。
要は、権力の尻尾にしがみついて甘い汁を吸わない人間は馬鹿、と彼らは言っているだけのことだ。


(以下引用)

われら日本人は義理と人情を踏みにじることができるのか

コラムニスト
 
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全6586文字

 菅義偉首相の長男(菅正剛氏)を起点とする、総務官僚への一連の接待攻勢が政治問題化している。
 当然だろう。
 菅正剛氏(←どうして、主要メディアはいつまでたっても「菅首相の長男」という書き方を改めないのだろうか)は、衛星放送の事業を展開している東北新社という企業の社員だ。ということは、総務省の官僚にとって、正剛氏は、許認可案件の対象者であり、明らかな利害関係者に相当する。
 しかも、正剛氏は元をたどれば総務大臣の秘書官である。逃げを打てる話ではない。
 さらに言えば、その正剛氏の実父にあたる菅義偉氏は、かつて剛腕の総務大臣として鳴らし、正剛之氏を秘書官に登用した人物であり、現職の内閣総理大臣でもある。


 ということになれば、すでに「週刊文春」経由で、写真から音声記録からの証拠が提示されているこの接待事案が、問題にならないはずがないではないか。
 個人的には、特捜部が動き出していないことに意外さを感じているほどだ。


 酒食の接待を享受し、手土産とタクシー券を持たされて帰宅した総務官僚の人数は、現在のところ13名にのぼると言われている。
 このことはすなわち、衛星放送の許認可を差配する職務権限を持ち、放送行政に一定の影響力を有している総務省の高級官僚が、衛星放送のビジネスを展開する企業の幹部社員たる菅正剛氏から接待を受けていたことを意味する。とすれば、これは、筋立てとしては、そのまま贈収賄の事案になる。
 仮に、直接に贈収賄事件として立件&強制捜査がかなわないのだとしても、社会通念からして、職務権限を持った官僚が、管轄する業界の人間と酒食の席をともにし、さらに勘定まで民間に丸投げにしていたわけなのだからして、社会的、道義的責任は免れ得ない。


 ……という本筋のお話は、これまでにも、本筋のメディアの筋目の記者や有識者の先生方が口を酸っぱくして繰り返してきたところでもあるので、これ以上ダメ押しはしない。
 どういうものなのか、この種の「正義のお説教」を上からおっかぶせるしぐさは、昨今、特に若い人たちの反発を買うらしいからだ。


 正しい言説を真正面から言い立てていると
 「あんたが正しいのはよくわかった」
 「はいはい、正義正義」
 「なるほどポリコレ迫撃砲で正しくない人間をボコボコにするのがあなたにとっては快感なわけですね?」
 式の揶揄嘲笑を喚起することになる。


 でもって、
 「本来、寛容さで売ってるはずのリベラルの皆さんのおそるべき偏狭さに驚愕を禁じ得ないわたくしであることです」
 「要するに他人を許せない人たちなんだね」
 「ほんの小さな逸脱や、ちょっとした間違いをあげつらって、そのことによって自分を正義の戦士の位置に置くことがなにより大切なわけだね」
 「害虫駆除の会社にでも就職したらどうだろう」
 「そういう学級委員長っていたよね。職員会議の手先みたいな」
 「っていうか、ゲシュタポだよね。正義のゲシュタポ」
 「間違っている人間を大勢で指弾してると盛大にドーパミンが分泌される体質なのだろうな」
 「ドーパミンアスリートだな」


 てな調子の評判に甘んじなければならないらしい。


 こんな調子で「リベラル」を忌避する彼らは、ちょっとした不正や軽微な差別を「人間らしさ」として容認する態度を「寛容さ」だと思っていたりする。してみると、思想信条宗教国籍民族の多様性を標榜する一方で、差別や不正に敏感ないわゆる「リベラル」の陣営の人間は、かえって「偏狭」だということになる。なんともめんどうくさい時代に生まれあわせてしまったものだ。


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政治家は社会に必要か

漫画家あさりよしとおのツィートだが、素晴らしい提案だと思う。
公務員は仕事をしているのは確かだが、政治家の大半は何の仕事をしているのか。もはや、民主主義とか代議制は破綻した思想かな、という気もする。


(以下引用)


国会議員の歳費や議員年金は、生活保護で一本化するといいよ。 必要な経費としての差額は、領収書を添付して決済すればよい。 (即応性については、仮払いという方法もあるし)

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江戸時代の「土地の所有権」は誰にあったか

小谷野敦というのは、歯に衣着せない書き手で、書く内容は面白いが、馬鹿への差別意識の強い人間で、自分は物凄く頭がいいと確信しているところが少々というか、かなり嫌らしく感じられる。私などは、人間の頭の良さというのにそれほど差があるとは思わないので、こうした「自分より馬鹿だと判定した人間への軽蔑」というのは、あまり頭が良くない印なのではないか、と思ってしまう。仕事というのは、何かの研究の仕事も含めて、「普通の頭の人間が誠実に努力すればかなりの成果を得られる」ものだ、というのが私の考えで、天才というのは、せいぜいが芸術の分野でしか存在価値は無いのではないか。
と言うのは前置きで、その小谷野敦の「素晴らしき愚民社会」(新潮文庫)の中に、非常に示唆的な言葉があった。
(日本では大名や侍は徴税権を持っていただけで、土地の所有者ではなく)「もし大名や武士が土地を持っていたら、版籍奉還や廃藩置県があんなにたやすく行えたはずはなく、幕府を倒したとしても政治の中枢には元大名たちが居座っただろう。」
という言葉だ。
我々は、大名の領地(藩)を、大名が土地を所有していたのだ、と思い込んでいるが、実は単にその土地の徴税権を持っているだけで、土地は百姓や名主が所有していた、ということだ。だから、「加賀百万石」のように、そこから上がる税収で大名の有力度ははかられたわけである。
まあ、そんなのは常識だ、と言われるかもしれないが、私は、その領地(土地)の所有権自体、大名に属すると何となく思い込んでいたのである。しかし、大名の国替えというのはかなり頻繁にあり、それに大名が唯々諾々と従ったのは、「領地(土地)の所有権は元々大名には帰属していない」ことから来る当たり前の話だったわけである。

幾つになっても、新しい発見はある。それが読書の面白さだ。
大名と土地所有についての小谷野の言葉は、「版籍奉還」と「廃藩置県」を学校教育で教える際には必ず強調すべきものだと思う。
江戸幕府の政治が行き詰った原因のひとつは幕藩体制そのものの根幹、つまり、江戸幕府は諸大名のほとんどを敵と見做しながら、それに各地の政治を任せていたという無理さにあるわけだが、それでいながら200年以上もその体制が保たれた原因は「土地の所有権」が大名に無い、というところにあったのかもしれない。大名自体、土地自体の所有など気にも留めていなかっただろう。つまり、土地など存在するだけでは無意味であり、そこから採れる農作物(稲の石高)だけが意味がある、という思想であったと思う。

なお、平安末期から鎌倉室町時代の武士は「武装地主」であり、自ら土地を所有し、その土地を守るために命をかけたわけで、それが「一所懸命」ということだ、というのはだいたいの人が知っているだろう。しかし、江戸幕府時代には武士の性格が完全に変わって、武士は土地から切り離された、「サラリーマン」であったということである。



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差別は問題だから区別も無くそうwww

まあ、下らないと言えば下らない話なのだが、スポーツの成績(実績)に命を懸けているような女性アスリートたちにとっては死活問題だろう。
ポリコレの狂気がどこまで行くかのいい指標ではないか。

(以下引用)



       
       
       
       
publicdomainq-0006815xih

1:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:27:12.06 ID:esg1MT/nd
2:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:27:41.97 ID:5RavX8qVd
うーん平等や
7:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:28:22.12 ID:7D3LMqUtd
それを目指してると思ってたが違うんか
9:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:28:35.74 ID:QRCJxEDp0
はい差別
12:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:28:53.90 ID:9MU6efrwM
性別に配慮しつつも男女平等やん
13:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:29:02.44 ID:87ij/VO60
平等の中で発生する不平等ってもはやギャグだよな
18:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:29:15.12 ID:VE41rRrhM
あ、女性です
って言えば女子スポーツに出場して優勝して奨学金免除や賞金、経済的恩恵を受けられる模様

こんなんやらないほうがアホだ
28:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:30:03.67 ID:SqRq5xro0
>>18
しかも女子トイレにいけて女子風呂入れるのか?やりたい
22:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:29:38.71 ID:I0k55PUEa
格闘技で死人が出そう
21:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:29:33.52 ID:7eD+/aVo0
プロスポーツならともかく学生スポーツでこれやるメリット選手側にあんのか?
25:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:29:51.03 ID:XiTESusBa
そもそもスポーツを性別で分ける必要あるか?
61:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:32:17.74 ID:U7MhB4z40
>>25
根本的な問題はそれだよな
181:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:36:30.10 ID:Mjsn/jWc0
>>61
人種間で身体能力差あっても分けないなら男女でも分ける理由はないよな
29:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:30:13.32 ID:0y2+izTZ0
逆は無いん?
女「私は男なので男子と一緒に競いたいです」
34:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:30:43.62 ID:NltRkie7p
>>29
サッカーやろなぁ
30:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:30:22.01 ID:qWvxl13ea
ハンドボールだかでもいてそいつも無双してたよな
32:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:30:32.13 ID:2JoUj0WJ0
面白いね
41:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:31:13.69 ID:Kw7xed+Ya
何が悲しいってこの手のポリコレ活動で一番迷惑受けるのが
こういう真面目にスポーツやってる女性って辺りや
40:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:31:13.63 ID:8c0OUG6hd
性的マイノリティーVS女か…ポリコレの矛盾対決だな
64:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:32:23.25 ID:Ebrxzode0
てかこれマジで心が女言うたら女湯入っても許される時代来るんか?
68:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:32:33.81 ID:21M7hxOB0
それで賞金総ナメなら問題やけど学生スポーツなら別にいいやろ
3位が実質1位ってことはみんなわかってくれるやん
718:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:54:22.89 ID:zMEnJxSO0
>>68
向こうの大学だと高校時代のスポーツ活動結果を重視するから
大会で優勝してるかどうかは大きく大学合格に関わってくるんよ

昔のアメドラで「フルハウス」というのがあって、日本でも放映されて大人気やったんだけど
そのジェシーおじさんの奥さん役の女性が数年前にFBIに逮捕されてる
理由は「大金を払って娘たちがやってもいないスポーツ大会で
優勝したことにして、大学に合格させたから」
95:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:33:40.61 ID:oczHKq4e0
オランダ人「精神的自認で性別が変えられるんか………せや!」
(CNN)オランダで69歳の男性が、実際よりも20歳若い年齢を自分の正式な年として認定するよう求めて、裁判所に訴えを起こした。性別の変更が認められるなら、年齢の変更も認められるべきだと主張している。
地元メディアの報道によると、訴訟を起こしたのは69歳のエミール・ラテルバントさん。20歳若い年齢を認定してもらうことで、出会い系サイトで女性と出会うチャンスを高め、就職できる可能性も高めたいと考えた。
「名前や性別を変更できるのなら、なぜ年齢は変更できないのか。これほどの差別に遭遇する場面は年齢のほかにはない」。オランダ紙テレグラフのインタビューの中で、ラテルバントさんはそう訴える。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35128392.html
118:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:34:43.91 ID:738VUkvb0
>>95
草ァ

まぁでもこれが”平等”の精神やからな
認めないとアカンやで
97:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:33:44.30 ID:Z5k7Tv++0
こういうの見ると本当に異常な世の中になったと思うわ
そもそも差別ってなくすことは無理だよな
誰しも何かしら差別してるし
106:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:34:07.99 ID:+Tt2XIu80
>>97
差別と必要な区別を分けられないバカが増えすぎや
100:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:33:53.08 ID:51Hl4koua
区別まで差別って言い出したら終わりや
130:風吹けば名無し 2021/02/07(日) 18:34:57.05 ID:dJlT3SbD0
金メダル一個取れば家族が一生飯食えるだけの恩賞もらえる国はたくさんあるからな
五輪でこれやられたらとんでもないことになるぞ

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