私はまだ山本太郎を応援しているので、彼の弱点や欠点が気になる。まだ政治家としては若い今のうちにそれを矯め直していけば最強の政治家になれるのではないか。
その弱点とは何かというと、「勇み足」が多いということだ。行動が脊髄反射的で独断的な印象がある。未知の人ともすぐに仲良くもなるが、「腹心」が作れない印象である。野党だが他の野党を信じていない。だから今回のようなフライング(まともな腹心がいたら、諫めてそれを防いだだろう)を行い、他党からの信頼を失う。山本自身の支持者すら、かつての熱狂は無いのではないか。
彼が一般大衆、特に弱者(困窮者)を救済したいと思う気持ちは本物で、そのための行動力は物凄いのだが、問題は、その一般大衆や弱者(困窮者)が彼の旗の下にほとんど集まらないのはなぜかということだ。それは、「山本太郎は政治的に大きな力になりえない」ということを大衆が直感的に見抜いているからだと私は思っている。
つまり、「政治家の間で信頼されていない人間を大衆は信じない」のである。これは枝野立憲民主党への支持がどんどん低下しているのと同じだ。また、小沢一郎が「居場所を変えるごとに政治的な力を失っていった」のと同じである。
ちなみに、「れいわ新選組」に山本太郎以外にどんな人間がいるか、名前をひとりでも挙げられるだろうか。それができないところに、山本太郎は「山本太郎党」しか作れないという事実がある。彼が「俺が俺が」という姿勢を改めれば大きな政治家になると思う。
なお、弱者が一番嫌うのは「同情」であるようだ。同情されるとは、その人が「憐れむべき地位にある」ことを明確に示すからであり、それが彼らのプライドを著しく傷つけるのである。同情されるより死んだほうがマシという人間は多いと思う。かと言って、弱者は自ら立ち上がって戦う能力はない。だから弱者なのである。世間の2割から3割はそういう人々だ。民主主義と選挙制度は、弱者でも(匿名で)政治闘争に参加できる、奇跡のシステムなのである。
(追記)少し詳しい記事が「阿修羅」にあったので転載する。
立憲・枝野氏も、れいわ・山本氏も「困惑」 東京8区出馬宣言で応酬
https://digital.asahi.com/articles/ASPB966W8PB9UTFK009.html
2021年10月9日 19時12分 朝日新聞
記者団の取材に応じる枝野幸男代表=9日、神奈川県相模原市、鬼原民幸撮影
支持者向けの集会にのぞむれいわ新選組の山本太郎代表=2021年10月9日午後、東京都江東区
立憲民主党の枝野幸男代表は9日、れいわ新選組の山本太郎代表が次期衆院選で東京8区から立候補をすると発表したことに関し、「困惑している」と記者団に語った。同区で擁立していた立憲新顔の吉田晴美氏について「国会で仕事をさせたい」と述べ、候補者の一本化に向けて対応を検討する考えを示した。
山本太郎氏が衆院東京8区から立候補へ 一本化を調整中、野党は困惑
山本氏は8日夜、東京8区からの立候補を表明。「調整しないとこんなことできない」とし、立憲側と一本化へ向けた調整が進んでいることを強調した。
これに対し、枝野氏は記者団に、山本氏と吉田氏がこのまま競合すれば「自民党を喜ばせるだけだ」と話した。そのうえで「吉田氏に議員として仕事をさせ、自民に漁夫の利を得させないように何とかいい知恵が出せないか、模索している段階だ」と語った。
同選挙区では、それぞれ候補者を擁立していた立憲、共産両党の間で、吉田氏で一本化する方向で調整が進んでいた。突然、山本氏が参戦してきたことに地元の支援者らが不信を募らせており、山本氏への一本化に抗議する街頭活動やツイッターの書き込みも広がっている。
吉田氏を「救済」するには、比例ブロックで名簿上位に掲載する方法が考えられるが、立憲幹部は「他の議員との関係もあり簡単ではない」と苦慮している。
一方、れいわは9日、東京都江東区で支持者を集めた衆院選の総決起大会を開いた。その中で、山本氏は枝野氏の発言について「『困惑している』って、枝野さんが言っているが、一番困惑しているのは私だ。(立憲の)党内はどうなっているんだという話だ」と批判した。
山本氏は「事前に話し合っていたにもかかわらず、決定していたにもかかわらず、もめ事として表面化してくる。関わる政党がしっかりと整理できていないのは、党内のコントロールができていないと見るのか、それとも『はしご外し』なのか」と主張した。
その上で「状況に合わせていきながら、戦い方を変えていくことも考えていかなければならない。最終的な決断が変わっていく可能性があるときに、すぐに伝わるような形でメッセージをしていく」と支援者に説明。他党との調整次第では、東京8区からの出馬について再考することにも含みを持たせた。(鬼原民幸、北見英城)
(以下「竹熊健太郎」ツィッターから引用)
その弱点とは何かというと、「勇み足」が多いということだ。行動が脊髄反射的で独断的な印象がある。未知の人ともすぐに仲良くもなるが、「腹心」が作れない印象である。野党だが他の野党を信じていない。だから今回のようなフライング(まともな腹心がいたら、諫めてそれを防いだだろう)を行い、他党からの信頼を失う。山本自身の支持者すら、かつての熱狂は無いのではないか。
彼が一般大衆、特に弱者(困窮者)を救済したいと思う気持ちは本物で、そのための行動力は物凄いのだが、問題は、その一般大衆や弱者(困窮者)が彼の旗の下にほとんど集まらないのはなぜかということだ。それは、「山本太郎は政治的に大きな力になりえない」ということを大衆が直感的に見抜いているからだと私は思っている。
つまり、「政治家の間で信頼されていない人間を大衆は信じない」のである。これは枝野立憲民主党への支持がどんどん低下しているのと同じだ。また、小沢一郎が「居場所を変えるごとに政治的な力を失っていった」のと同じである。
ちなみに、「れいわ新選組」に山本太郎以外にどんな人間がいるか、名前をひとりでも挙げられるだろうか。それができないところに、山本太郎は「山本太郎党」しか作れないという事実がある。彼が「俺が俺が」という姿勢を改めれば大きな政治家になると思う。
なお、弱者が一番嫌うのは「同情」であるようだ。同情されるとは、その人が「憐れむべき地位にある」ことを明確に示すからであり、それが彼らのプライドを著しく傷つけるのである。同情されるより死んだほうがマシという人間は多いと思う。かと言って、弱者は自ら立ち上がって戦う能力はない。だから弱者なのである。世間の2割から3割はそういう人々だ。民主主義と選挙制度は、弱者でも(匿名で)政治闘争に参加できる、奇跡のシステムなのである。
(追記)少し詳しい記事が「阿修羅」にあったので転載する。
立憲・枝野氏も、れいわ・山本氏も「困惑」 東京8区出馬宣言で応酬
https://digital.asahi.com/articles/ASPB966W8PB9UTFK009.html
2021年10月9日 19時12分 朝日新聞
記者団の取材に応じる枝野幸男代表=9日、神奈川県相模原市、鬼原民幸撮影
支持者向けの集会にのぞむれいわ新選組の山本太郎代表=2021年10月9日午後、東京都江東区
立憲民主党の枝野幸男代表は9日、れいわ新選組の山本太郎代表が次期衆院選で東京8区から立候補をすると発表したことに関し、「困惑している」と記者団に語った。同区で擁立していた立憲新顔の吉田晴美氏について「国会で仕事をさせたい」と述べ、候補者の一本化に向けて対応を検討する考えを示した。
山本太郎氏が衆院東京8区から立候補へ 一本化を調整中、野党は困惑
山本氏は8日夜、東京8区からの立候補を表明。「調整しないとこんなことできない」とし、立憲側と一本化へ向けた調整が進んでいることを強調した。
これに対し、枝野氏は記者団に、山本氏と吉田氏がこのまま競合すれば「自民党を喜ばせるだけだ」と話した。そのうえで「吉田氏に議員として仕事をさせ、自民に漁夫の利を得させないように何とかいい知恵が出せないか、模索している段階だ」と語った。
同選挙区では、それぞれ候補者を擁立していた立憲、共産両党の間で、吉田氏で一本化する方向で調整が進んでいた。突然、山本氏が参戦してきたことに地元の支援者らが不信を募らせており、山本氏への一本化に抗議する街頭活動やツイッターの書き込みも広がっている。
吉田氏を「救済」するには、比例ブロックで名簿上位に掲載する方法が考えられるが、立憲幹部は「他の議員との関係もあり簡単ではない」と苦慮している。
一方、れいわは9日、東京都江東区で支持者を集めた衆院選の総決起大会を開いた。その中で、山本氏は枝野氏の発言について「『困惑している』って、枝野さんが言っているが、一番困惑しているのは私だ。(立憲の)党内はどうなっているんだという話だ」と批判した。
山本氏は「事前に話し合っていたにもかかわらず、決定していたにもかかわらず、もめ事として表面化してくる。関わる政党がしっかりと整理できていないのは、党内のコントロールができていないと見るのか、それとも『はしご外し』なのか」と主張した。
その上で「状況に合わせていきながら、戦い方を変えていくことも考えていかなければならない。最終的な決断が変わっていく可能性があるときに、すぐに伝わるような形でメッセージをしていく」と支援者に説明。他党との調整次第では、東京8区からの出馬について再考することにも含みを持たせた。(鬼原民幸、北見英城)
(以下「竹熊健太郎」ツィッターから引用)
昨日れいわ新選組の山本太郎が新宿の街宣で東京8区から立候補することを表明したが、立憲は別候補者で調整を進めていたので困惑しているという報道が。山本は「既に立憲共産とは調整がついている」と話していたが、実際はどうなんのか。
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