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円安と円高、どちらが国民的メリットか

「馬鹿国民帝国日本の滅亡」から転載。少し省略した。
まあ、書かれた内容すべてに同意するわけではないが、8割くらいは私がこのブログを書き始めた当初から言っていることと同じである。つまり、諸悪の根源は金融資本家、つまりユダ金だということだ。実際、国際金融資本家はなぜかほとんどユダヤ人の血統でもあるらしいのである。
日本社会の崩壊の原因は「年功序列、終身雇用」を廃止したところにある、という視点(この部分は引用記事でも夢人が赤字にしてある。)が興味深い。いずれ考察したい。
ただし、円高で日本企業が衰退したという見方には同意しない。円高は海外産の原料や燃料などを安く買えるわけで、ほとんどの国内企業には(たとえば電気代が下がるなど国民生活にも)追い風だろう。円安だと単に海外投資家(主にユダ金)が日本企業の株を購入しやすくなり、企業買収や経営権強奪に都合がいいだけだと思う。たとえば1ドル=100円が1ドル=150円になれば、手持ちのドル資金の価値が日本では1.5倍になるわけだ。そうした株取引でその会社の株価が上がっても、日本人に利益は何もない。
要は、円高のほうが円安より国家的利益だということだ。

(以下引用)


 


ホントに、日本人は、どこまでバカになれば気が済むのだろう?


 


 


スウェーデンやフィンランドでは、女性閣僚などが表へ出てきて、


 


ロイターのページでもESGだのSDGsだののランキング上位にされているが…


 


実体は、レイプ大国であり、図書館で堂々と麻薬取引が行われている無法の国であり、


 


その国の銀行はマネーロンダリングに手を染め、


 


経営トップは節税のために、ほとんどをデンマークで過ごすなどしている。


 


 


日本のマスコミが、いかに事実と異なる、


 


ほとんどデマでしかない他国のイメージを刷り込んでいることか…


 



 


この記事のリブログは二回目となります。


 


イギリスVSロシアの伝統的な「グレートゲーム」の一環に過ぎない今回のウクライナ戦争…


 


…なのに…


 


世界をスタグフレーションと飢餓に巻き込む大義なき戦争に、


 


かくも世界が簡単に巻き込まれてしまったという恐ろしい事実…


 


これが「格差拡大」、「資本独占」の根本にして最大の問題と言えましょう。


 


 


ほとんど同じようなことをやっているのに米英は「正義」の側で裁く側…


 


「ロシアだけが悪者」という「法の精神」を根本的に破壊するインチキな「制裁」。


 


 


かつて、油を止めて日本に真珠湾を叩かせて、「待ってました」と戦争に参加する…


 


アメリカが、それとまったく同じ手口を使って武器ビジネスで大儲けしているのに…


 


岸田は怒りもせず、窘めもせず、この大義なき戦争に突っ込んでいきました。


 


 


それと、このマスコミの対米隷従ぶり…ケツナメぶりの、なんといやらしいことか…


 


戦争プロパガンダに簡単に茶の間が乗っ取られてしまっているのです。


 


報道ジャックですよ。


 


日本のどこに「報道の自由」があるというのですか?


 


 


書店には、プーチンや習金平に悪口本がごまんと並び、「あいつらを信じるな」キャンペーン。


 


典型的な戦争プロパガンダが、これ見よがしに行われているわけです。


 


 


いったい、これに米国の国防予算のいくらが振り向けられているのでしょうか?


 


 


「信じるな」、「信じられない」というのであれば、戦争しかないってことですよ?


 


 


ところが、中国でも日本でも、その戦国時代、いくらでも「対話・交渉」はしたわけです。


 


先の大戦でも、「信じられない」どうしの米英とソビエトが共謀したわけです。


 


 


問題は、「信じよう」という意志です。


 


どんなエサを与えれば、向こうが裏切ることなく乗ってくるかという、相手に対する理解と交渉の知恵です。


 


 


まったく、そういうことを考えようとしていませんよね?


 


政府も米英も…


 


 


もっとも、バイデンやジョンソンは、あまりにもバカなので、自国内からも批判されてますけどね~


 


 


「陰謀論」の言うところの「ユダヤ」と、これに乗っ取られている米英が進める資本主義…


 


最近は…というか、けっこう前から日本は、この「悪の枢軸」の尖兵となっています。


 


だから、憲法9条が、じゃまでじゃまで、しかたがない。


 


 


100年前に、そうだったように、再び日清日露戦争を華々しくやってほしいのです。


 


 


いまのウクライナのように、


 


「あなた戦う人、わたし支援(武器を売って稼ぐ)する人」というのをやりたいのです。


 


 


この程度の「陰謀」も見抜けないようなマヌケな民族なら、


 


日本人なんて、もうこの世に必要ないです。


 


 


「自由・人権・民主主義」を


 


戦争やハラスメントを正当化する理由にしている鬼畜の国アメリカと、


 


とことん地獄の底まで、転げ落ちていくがいい…


 


 


実際、日本はもう絶賛沈没中…


 


⇒ 大家族はおろか「夫婦と子」世帯すら消滅の危機…全国各地で単身世帯が爆増している日本の行く末


 



 


いわゆる「共通の価値」を信じていくと、国がこうなってしまうのです。


 


もっとも日本の場合の直接の原因は、「年功序列・終身雇用」の崩壊にあります。


 


超円高政策により、日本企業の競争力が激弱化したことで、


 


企業が個人の生活の面倒をみれなくなった、みなくなったことが根本です。


 


企業は生き残りに必死で、部品扱いされる個人のことには冷淡になった…


 


折しも…ホリエモン騒動のあったころに確定した…


 


「会社は株主のもの」というグローバル・スタンダード…


 


 


会社とは「カネの成る木」であり、「金の卵を産む雌鶏」ですよ。


 


それを所有しているのが株主であり、


 


世界の大株主筆頭が、いわゆる「陰謀論」でいう「金融ユダヤ」なのですよ。


 


 


この10年、いっぱい「陰謀論」の類は流布されてきましたが…


 


具体的な支配の構造と、それに対抗する方法を、いったいどこのブログが説いてきたか?


 


 


ときは、いま…キリストが予言したところの「世の終わり」…


 


「サタンがしばらく統治する」時代である…


 


 


それが、日本ではちょうど満州事変のころの世相に当たる。


 


ファシズムの台頭も経済崩壊も、まるで教訓など学んでいないかのように進んでいる…


 


 


いまこそ学べ!近代史!


 


いまこそ備えよ、鬼畜米英の陰謀に!!


 


 


いま、日本人が最も「信じてはいけない」相手は、プーチンでも習近平でもない。


 


マスコミであり、日本政府であり、それを実効支配しているグローバル資本なのである。


 


 


 


 


 

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下位人類(生産者層)が消滅したら上位人類(支配者層)はどうして生きられるのか

「ナカムラクリニック」のNOTE記事の一部だが、この離島に住む女性(非常に知的な女性であることが文章から分かる。)の呈した疑問は、私自身も漠然と疑問に思っていたことだが、「まあ、そこには何かの理屈があるのだろう。だって、世界を支配するカネと政治力と頭脳を持った連中なんだから」とか考えて、すぐにその疑問が頭から消えた(頭から追い払った)わけだ。そこが私のダメなところだ。
まあ、少数の「機械を操作する奴隷」と膨大な機械があれば生産活動は可能だと連中は考えているのかもしれないが、自分で畑を耕したことも無い馬鹿たちの考えそうなことである。

(以下引用)どうでもいい事だろうが、下の写真のキッシンジャーの顎の先端が異常な形である。これは何を意味するのだろうか。


画像5


ある離島に住む女性から手紙をいただいた。
「いつも貴重な記事をありがとうございます。
疑問なのですが、地球の人口を管理している人は『ワクチンで無駄飯食いの頭数を減らす』と言っていますが、これはなぜでしょうか?
いや、『なんて残酷なことを!』とか批判しているわけではありません。純粋に、疑問なんです。
だって、彼らが超大金持ちなのは、彼らのいう『無駄飯食い』のおかげなわけでしょう?私たちが経済活動をして、そこから税金だ何だとむしり取ったおかげで裕福でいられる。無駄飯食いを殺しちゃったら、彼らの収入が減ってしまいます。
私たちがピラミッドの底辺だとして、下がなくなれば、上も上じゃなくなる。だから、なんでわざわざ下々の民を殺しちゃうのかなって。不思議なんです。
私は人口数百人規模の離島に住んでいます。先生、人が少ないってどういうことか、想像したことがありますか?人が少ないところで生活するのは、ものすごく大変ですよ。
島に住む人の大半はダブルワークをしないと生活できません。電気や水道、道路なんかのライフラインの維持も、業者がいないので、自分たちでやらないといけません。
いくつかの小さな会社がありますが、重要なポストに優れた人材を置くことも難しいです。そもそも「人がいない」ので、無能な人だと全員が知っている人だとしても、その人に任せるしかない。そんな状況が頻発します。
バカなミスを繰り返して、まったく進歩がない。あらゆるサービスが低下して、住民はうんざりしていますが、受け入れるしかない。嫌なら自分でやるしかない、って世界です。
小さな村社会ですが、気の合う人もいれば合わない人も当然います。嫌いな人に頭を下げて頼むしかないときもあります。
先生、「人が少ない」というのは、先生の想像する以上に大変なんです。
都会の人は、なぜ都会に人が集まるのか、分からないでしょう。離島暮らしの私には、その理由が嫌というほど分かります。人が都市に集まるのは、そのほうが生活が圧倒的に楽だからです
だから私は、ワクチン騒動の目的が人口削減だと聞いても、それ以上の“何か”が本当の目的じゃないか、って考えてしまいます。
支配者層も、人が少ない世界がどれほど不便なことか、分からないはずはないだろう、って思うんです。
魂は永遠で輪廻転生を繰り返すから、仮に死んでも次がある、と気楽に考えるようにしています(笑)自分にできるちっぽけなことを、コツコツやっていくしかないんだなって」

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欧州の庶民の困窮はこれからどんどん悪化する予想

「スプートニク」記事だが、コール氏の発言自体は事実だろうから、英国の庶民の困窮も事実だろう。つまり、プロパガンダ記事ではない。「スプートニク」はその面ではかなり公平なメディアだと思う。
ロシアとの貿易断絶は欧州の庶民生活をどんどん悪化させるだろう。
ウクライナへのEUや英国の対応はあまりに愚劣すぎて、私がかねがね愚論だとけなしていた田中宇の「意図的自滅」論にうなづきたい気持ちにすらなるwww まあ、DSとしてはロシアも欧州も共倒れになっても全然かまわないのだろうし、ロシアが勝てばまたその後の計画もあるのだろう。欧州各国の政府としてはDSの命令どおりに動くしかないわけだ。

(以下引用)

困窮の英国民、マクドナルドで生活 過去40年最大のインフレで=英報道

ウクライナ情勢による世界的な物価高騰が進むなか、英国ではマクドナルドといったファーストフード店をキッチンや居間、ひいては浴室として使う人が出てきているという。英ガーディアン紙が伝えている。
英国の信託基金「フエルバンク」基金のマシュー・コール代表は次のように話す。

「人々は数ポンドを出して、マクドナルドでハッピーセットを子どもたちに買い与えて、それから一家で店内で暖を取るんです。そのあと洗面所で顔を洗い、歯を磨き、店の無料Wi-Fiを使って何時間もテレビを見ている」


コール代表は、英国では「荒れ狂う」インフレーションを背景に国民の生活が厳しくなってきていると語る。英国ではウクライナ情勢や対露制裁などの影響で、燃料費や食料品、家具といった生活に必要不可欠なものの値段が上昇。4月のインフレ率は過去40年で最高の9パーセント(年率換算)に達していた。
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もっとたくさん働くべき=価格上昇を背景に英国人に助言
英国人、経済混迷で葬儀代も節約

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「発達障害」という視点はなぜコミュニケーション能力しか見ないのか

私は自己愛というのは人間の最も基本的な本能だと思っているので、「自己愛性パーソナリティ」という、それをまるで異常性質であるかのように言うレッテル貼りは大嫌いなのだが、「過剰自己防御パーソナリティ」とでも言うのがいいのではないか。つまり、自分の周囲や世界を過剰に恐れる気質である。私はまさしくそれだ。
幼児期から成人するまで、私の心的世界は恐怖だけしか無かった。いや、自然に対しては別だったから、主に「人間への恐怖」である。その原因もだいたい分かっていて、幼児期に引っ越しをして、その地域のコミュニティに違和感を覚えていたのが主な原因だったと思う。特に、言葉(方言)の違いである。子供同士の会話は方言混じりだったから、その言葉が理解できないというのは、外国の社会に投げ込まれたようなものだ。私は幼年期に他の子供と遊んだ経験がまったく無い。で、寝転んで本ばかり読んでいたものだから運動能力がまったく発達せず、小学校に入ってからは運動面で物凄い劣等感を持つようになった。まあ、今でも、本の中の世界のほうが現実の人間世界よりはるかに気楽で楽しい。
しかし、暴力傾向の強い人間や他者支配的人間は「発達障害」とされないのに、コミュニケーション能力の低い人間は異常者(障害者)扱いであるというのは何とも不可解である。

(以下引用)

anond:20220526025040

発達障害(特に自閉症アスペ)と自己愛パーソナリティ障害って違うものだが、重なるとこが多く、併せ持ってることも多いそうな


ちなどっちも遺伝的傾向が強いとのこと


 

Autism & Narcissism: The Connection & Differences

https://www.elemy.com/studio/mood-disorders/autism-and-narcissism/


 

Mass Violence in Individuals With Autism Spectrum Disorder and Narcissistic Personality Disorder: A Case Analysis of Anders Breivik Using the ‘Path to Intended and Terroristic Violence’ Model. (2016). University of Salford Manchester.

http://usir.salford.ac.uk/id/eprint/40449/1/Faccini%20%26%20Allely%20%282016%29.%20.pdf


 


 


ストレスのない生活を送るためにと言った切り口ではなく、直球で『テロ』とか『引きこもり』ってワード研究がばんばか出てきちゃうので


病識があるなら治療にあたった方が良いと思う


そして『自己愛性』のパーソナリティ傾向です。「私は特別、私はすごい」という思いが前面に出るパーソナリティ傾向のことですが、


こうした万能的な自己像が損なわれることを恐れて、対人関係回避する、試される場を回避するといった受身的な形で表れる


自己愛性の高さもありますひきこもりの背景要因となる自己愛性とはこの傷つきやす受身的・回避的な自己資性パーソナリティ傾向だと思われます


これは、甘やかして育てら れた人、傷つくことなく育てられた人のパーソナリティ傾向と誤解されがちですが、


実際 には健全自己愛の展開を阻まれたり踏みにじられたりした経験を通じて、


特に思春期青 年期のある局面で均衡を欠くほど高い自己愛性を顕わにするという形成過程を持つの普通です。


から自己愛パーソナリティ障害の人は、自分特別であるということにこだわりながら、傷つくことを非常に恐れているのです。


なお、ひきこもる中でこうした自己愛性が二次的に高まっていく心理過程もありうると思われます


 


思春期ひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学治療・ 援助システムの構築に関する研究 | 内閣府


https://www8.cao.go.jp/youth/suisin/pdf/shien/k_1/k1.pdf


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「骨太の方針」=殴打で死ぬような骨細の国民は死ね

つまり、マイナンバーカードを持たないと医者にもかかれないことになるわけだ。で、そのマイナンバーカードにはいずれあらゆる個人情報が書き込まれ、銀行の預金残高から入金履歴引き出し履歴、通院記録(つまり、梅毒にかかったとか堕胎したとかまで)から図書館の読書履歴から犯罪履歴からネット検索履歴(エロサイトを見たとかww)まで全部書き込まれ、一部の人間(主に公務員)の目には国民のすべてのプライバシーがさらされるわけであるwww
「骨太の方針」は小泉総理の時代から使われてきた言葉だが、その意味は「国民に痛みを与える」政策のことである。つまり「国民に打撃を与えるから、それに耐えられるように国民は骨太でいろ」というわけだwww

(以下引用)

政府 「健康保険証の原則廃止」 骨太の方針に明記する方向


配信

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毎日新聞

首相官邸=竹内幹撮影



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量子コンピューターは本当に実現可能か

日立のホームページ記事だが、これを読んでも「量子コンピューター」の概念がさっぱり分からない。「1でもあり0でもある」という概念が分からないし、その概念を使ったコンピューターがなぜ高速性や大量処理機能を持つのかも分からない。
まあ、例によって仏教を持ち出せば、「色即是空」と「空即是色」は重なっている、という感じかwww
あるいは「マクベス」の魔女のように「きれいは汚い、汚いはきれい」ということか。それとも絶対矛盾の自己同一か。
で、問題は、このコンピューターが本当に実用化された場合、従来のコンピューターの情報を保護していた暗号が容易に解かれる、つまりIT社会の安全性がゼロになる、ということだろう。ITの発展がIT社会を崩壊させるという、ここにも「きれいは汚い」という暗黒面がある。

(以下引用)

量子コンピューターとは? メリット・デメリットを解説







量子コンピューターとは? メリット・デメリットを解説

量子コンピューターの開発が加速しています。実用化されれば、交通渋滞の解消、医薬品の開発、ビッグデータの解析、AIの開発などに大きな進展をもたらすと言われています。量子コンピューターとはどのようなコンピューターなのか、その登場が与える社会へのインパクトや実用化により生まれるメリット・デメリットについて解説します。

量子コンピューターのメリットとは

量子コンピューターは量子ビットを使って計算することで桁違いの処理能力を発揮します。その速度は従来のコンピューターの実に約1億倍と言われています。


従来のコンピューターにおいて、処理速度の高速化はやがて限界がくると言われていました。その限界を超え、従来のコンピューターでは成し得ないレベルの計算、例えば数えきれないほどのパターン(新薬開発のために行われる膨大な数の素材の組み合わせ、複数のチェックポイントを経由する交通ルートなど)から、最適なパターンを一つ見つけ出すといった計算を瞬時に行えるようにするのが量子コンピューターです。


これによりビッグデータの解析技術やAIの能力向上が見込め、新薬の開発スピードを飛躍的に上げたり、交通システムを改善したりといった活用へとつなげられると考えられます。


また量子コンピューターは電力消費が極めて小さいというメリットがあります。量子コンピューターの「D-Wave」は、冷却装置によりごく低温で動作し、消費電力は冷却装置も含めて25kW 以下だとされています。

従来のコンピューターと量子コンピューターの違い

従来のコンピューター(古典コンピューター)は情報を「0か1」という2通りの状態で表す「ビット」を最小単位として扱っています。これに対し、量子コンピューターは、量子力学の基本性質である「0と1の両方を重ね合わせた状態」をとる「量子ビット」を使って計算します。「0と1の両方を重ね合わせた状態」とは、「0であり、かつ1である」という状態のことを言います。この2つまたはそれ以上の状態を同時に表すことができる性質を、「重ね合わせ」と呼びます。


現在、量子コンピューターには「量子ゲート方式」と呼ばれるタイプと、「量子アニーリング方式」と呼ばれるタイプの2種類が存在します。


量子ゲート方式は1990年代頃から研究開発が進み、最近ではIBMやGoogleも実用化に向けた研究を行っています。量子ビットや重ね合わせを利用するのはこの方式の量子コンピューターです。


1994年にアメリカの論理計算科学者ピーター・ショアは、因数分解用のアルゴリズム「ショアのアルゴリズム」を発表しました。このことが大きな反響を呼んだのは、従来のコンピューターにとって因数分解のような計算は、計算可能ではあるけれどとてつもなく時間がかかるものだったためです。量子ゲート方式の量子コンピューターは「0と1」だけではない理論と方法を用いることで、因数分解を実用的な速さで行う新しいコンピューターとしての可能性を示しました。


一方の量子アニーリング方式は、2011年にカナダのベンチャー企業、D-Waveシステムズが量子コンピューター「D-Wave」の開発に成功したと発表して有名になりました。その原理は、1998年に東京工業大学の西森秀稔教授と門脇正史氏が提唱した理論が基になっています。量子アニーリング方式は量子ゲート方式よりもさらに用途が限られ、複数の選択肢から組み合わせた結果を評価し、その中から最適な組み合わせを決める「組み合わせ最適化問題」を解くことに特化した量子コンピューターだとも言われています。


2015年、NASA(航空宇宙局)のエイムズ研究センターで行われたNASA、USRA(大学宇宙研究連合)、Googleによる記者会見で、性能テストを行った結果、D-Waveの量子コンピューターは従来のコンピューターに比べて1億倍高速であると発表されました。

量子コンピューターの実用化がもたらす変化とは

量子ゲート方式によって因数分解が現実的な処理速度で行えるようになると、現在、金融分野を中心に広く採用されている暗号が容易に解読可能になると言われています。一部の専門家は、10年以内に量子コンピューターがそれらの暗号を破るのではないかと予測しています。具体的には「RSA」や「楕円曲線暗号」のような公開鍵暗号、「ディフィー・ヘルマン」などの鍵共有による方式が役に立たなくなるとされています。


そのため、量子コンピューターの実用化に対抗して、これまでの暗号やセキュリティ対策に代わる新暗号方式や新セキュリティ対策の開発が急がれています。このことは量子コンピューターがもたらすデメリットの一つとも言えるでしょう。

量子コンピューターの可能性

しかし一方で、社会に新しい希望をもたらすような可能性も開けています。


量子アニーリング方式が解く組み合わせ最適化問題は、例えばセールスマンの訪問先が複数あるとき、最も短い時間ですべてを巡回するルートを見つけるために役立つとされています。この巡回セールスマン問題が簡単に解けるようになれば、次は自動運転における交通渋滞緩和や、分子の構造分析を通じて進められる新薬の開発にも応用できると期待されています。


また量子コンピューターによって、ビッグデータの解析が今よりもずっと容易になるという観測もあります。ビッグデータ以外にも膨大なデータを掛け合わせたシミュレーションが可能になることから、まったく新しい製品の研究開発が進んで技術革新が起こったり、正確な未来予測ができるようになったりといったことも実現するかもしれません。


そしてもう一つ、大きな期待をされているのが、AIと量子コンピューターの組み合わせによる技術革新です。とくに機械学習の分野には組み合わせ最適化問題を含む要素が多くあり、量子コンピューターによってAIの開発が飛躍的な発展を遂げる可能性が指摘されています。


量子コンピューターの実用化にはまだまだ多くの課題も残されています。しかし、量子コンピューターが切り拓こうとしている未来への道筋はおぼろげながら見えており、その開発は急ピッチで進んでいくと考えられます。量子コンピューターが身近なものになれば産業と社会に変革が起きるでしょう。それによって私たちの生活もまた大きく変化するに違いありません。



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EU加盟国と「欧州委員会」

駐スロバキア大使新見潤氏の書いた記事の一部である。
EUの内蔵する問題への大事な視点だと思う。「欧州委員会」という存在ほど「民主主義」と乖離したものはないと私は思っている。つまり、今のEUでは民主主義は存在していない。

(以下引用)


【EU内における「三つの軸」】


 スロバキアをはじめとする中東欧の多くの国々は民主化後一定の時期を経てEUやNATOに加盟した。政治を民主化し市場経済を導入して、西欧諸国に追いつけ追い越せと急速な経済発展を続けている。欧州委員会から受け取る種々の補助金、そしてEUメンバーとしてEU内の四つの自由(人の移動の自由、モノの移動の自由、サービスの移動の自由、資本の移動の自由)を享受していることも、経済の高い成長率に貢献している。


 しかし、「EUに加盟して順調に経済が発展している」といった単眼だけで中東欧諸国を捉えることは若干危険である。


 私はEU諸国内には「3つの軸」があるのではないかと考えている。第1は「豊かな西側の諸国 対 発展途上の中東欧諸国」という東西の軸、第2は「独仏英などの大国 対 多くの中小国」という軸、第3は「ブラッセル(欧州委員会) 対 加盟各国」、という軸である。スロバキアを始めEU加盟中東欧諸国の多くは、この三つの軸のいずれにおいても後者に属する。


 多くの中東欧諸国において、EUに加盟したことは国全体の発展や安定、国民の福利厚生増加には資しているという大まかなコンセンサスがあると思う。同時に、


(イ)西側の相対的に豊かな国からEU補助金という形で種々の金銭的支援は受けているが、西欧諸国に経済的にキャッチアップしていくとともにこれら支援は今後目減りしていくことが確実視されていること。


(ロ)加盟28ヵ国とEUが巨大化していく中でEU外交内政に関わる重要政策の多くが独、仏等の主要な大国の先導によって決められてしまう傾向が益々強まっていること。


(ハ)市場統合はじめEU統合が深化していくほど、加盟各国の国内経済や社会、国民の生活に直接影響のある法律や規則がブラッセルの欧州委員会によって決められてしまう傾向が強まっていること。


といった点についてのフラストレーションも増大しつつあるように思われる。


 政治の右傾化とポピュリズム化は先進民主主義国の多くに共通する世界的傾向であるが、特にEU、就中中東欧諸国では、このような要因も、EU懐疑派、あるいは反EUといった右よりの世論を高め、ポピュリスト政治家や政党が各国内で影響力を強める背景になっていると考える。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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