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自衛隊「R検討」

「リテラ」から転載。
「R検討」とは「リアル検討」か、「(遺体の日本への)リターン対策検討」か。いずれにしても、自衛隊という、とうとう本物の軍隊となった組織はとうに現実の戦闘の場合を想定し、隊員の遺体をどうするかまで検討している。


(以下引用)


安保法制成立で自衛隊が始める準備とは? すでに棺桶と遺体処理班を用意! 市ヶ谷駐屯地内に墓地建設計画も

【この記事のキーワード】,
2015.09.25
jieitainoreal_150925_top.jpg
瀧野隆浩『自衛隊のリアル』(河出書房新社)

 安保法制がとうとう可決されてしまった。いよいよ、日本は戦争のできる国になり、自衛隊は近い将来、米国が戦争を行っている中東の最前線に派遣されることが目に見えていて、その戦死リスクはこれまでと比べ物にならないほど大きなものになる。


 実際、自衛隊では着々と“自衛隊員の戦死”の準備がなされているという。


 これまで本サイトでは、戦死を想定した“隊員家族連絡カード”の存在や家族に遺すため手紙を書くことを指示されていたことを報じたが、しかし自衛隊内はこれからもっとリアルな準備を進め、組織として「死」を制度化していくだろうと予測される。


 では、いったい自衛隊は具体的にいったいどんな準備を進めるのか。そのヒントになりそうなのが、防衛大学を卒業し、毎日新聞に入社した異色の記者・瀧野隆浩による『自衛隊のリアル』(河出書房新社)だ。同書は、著者が防衛大学時代の独自のネットワークを使って取材したものだが、過去、自衛隊がはじめて海外で戦死のリスク、準備を始めたときのことがまさにリアルに描かれている。


 それは、2005年6月23日、陸上自衛隊がイラク・サマワの復興支援に派兵された際のことだ。このときは、陸上自衛隊が攻撃を受けている。車列に向けて遠隔式のIED(即席爆破装置)が破裂したり、ロケット弾攻撃は、派遣期間中、13回におよんだ。このうち、宿営地内に着弾する事案が4回発生したという。


 特に04年10月31日、夜間に発射されたロケット弾は、地面に衝突した後、鉄製の荷物用コンテナを貫通して土嚢に当たり、宿営地外に抜けるという「一つ間違えば甚大な被害に結びついた可能性もあった」というもので、「むしろ犠牲者がでなかったのは幸運としかいいようがない」ものだったのだ。しかもこれは自衛隊が明確に狙われたことに他ならず、「戦闘状態」にあったと同書は記している。


 現場の隊員にとって“死”と隣合わせだったのだ。しかも、このイラク派兵の際、攻撃とは別のあまりに衝撃な“事実”もあったという。


〈イラク派遣部隊の宿営地に積まれたコンテナの中には、一切開けられることのなかったコンテナがひとつだけあった。そこに棺桶が入っていたことを知っていたのは、各群長と幕僚数名だった。派遣経験のある高級幹部は私にこう告げた。
「隊員たちの士気が下がるから、特にその存在を知らせる必要はないのは当然だろう。だが、一方で、もしものときに備えておく必要もあった」〉


 もしもの時、戦死さえも想定して棺桶を用意していた。これは確かに「自衛隊のリアル」である。


 安全な日本の地で政治家たちが何を言おうと、現場は戦場という現実に直面する。自衛隊内では既にカンボジアPKOの際から、“戦死”を想定した様々な検討が行われていたという。


〈陸自は極秘裡に、死者が出た場合の遺体収容方法などの検討を開始していた。具体的には『遺体袋』の購入など。予算上、どう処理すべきかも検討された。陸自舞台が派遣されるのに、攻撃を受けないと考えるほうが非現実的だった。国会対策上、表沙汰にはできない。だが、リアリスト集団としてはやらざるをえなかった〉


 その後のイラク派兵では前述のように秘密裏に棺桶が用意されたが、それだけではなかった。戦死を想定した詳細なまでの具体的“手順”までもが検討されていたのだ。


〈現場から中継地、そして帰国までに遺体を後方の安全な場所に運搬する方法。羽田空港での出迎え態勢。その参加者リスト。首相は無理か。だが最低でも、官房長の出迎えは欲しい。「国葬級」の葬儀が可能かどうか。場所は東京・九段の武道館でいいのかどうか。開いている日程は絶えず掌握された。(略)そして医官・衛生隊員は順次、「エンバーミング」と呼ばれる遺体保存・修復の技術を関西の葬儀社で研修させた。傷んだままの遺体では、帰国させられるはずもなかった。部内ではそれらのことを「R検討」と呼んでいた〉


 復興のための派遣という名目だったイラク派遣ですらこういう準備が必要だったのだ。おそらくこうした戦死を想定した準備はもっと具体的に大々的なものになっていくだろう。


 そのひとつと思われるのが、戦死した自衛隊員の墓地計画だ。あまり知られていないが東京・市ヶ谷の防衛省敷地内にメモリアルゾーン「自衛隊殉職者慰霊碑」がある。そこには青色の端末機があり、1851人の殉職者のデータを見られるというが、10年ほど前そこを“アーリントン国立墓地のような場所にする”との計画が防衛省内で持ち上がったというのだ。

〈(イラク)派兵部隊に戦死者は出なかったが、それはまさに僥倖だった。自衛隊の戦死者はいつ出てもおかしくない状態だったのだ。だから『国立墓地』のようなもの、が必要だった。政治が主導しないから、防衛省・自衛隊独自で」
 計画は具体的に煮詰まっていった。
「陸海空各自衛隊から儀杖隊要員を出す」「観光客の鑑賞に堪えられる儀式を考案する」
 しかし各自衛隊からの「人を出す余裕がない」との理由で、墓地計画は頓挫したという〉


 実際、ここにきて、すでに防衛省内部ではひそかにこの「自衛隊のための国立墓地」の計画を進め始めたという情報もある。


 安倍政権は安保法制によって自衛隊員のリスクが高まることをぎりぎりまで認めようとしなかった。兵站=後方支援は敵の最大の標的になるというのは軍事の常識なのに、「後方支援なので安全」というインチキな詭弁を繰り返し続けた。


 だが、政権がどういいつくろおうと、戦死リスクはすぐそこまで迫っており、当の自衛隊が一番それをリアルにわかっているということだろう。
伊勢崎馨

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ジャパンハンドラー、および米国の傲慢ぶり

「代替案のための弁証法的空間」というブログから転載。
筆者は大学の経済学か何かの先生のようだが、こういう文章を堂々とネットに載せるだけでも骨のある先生である。
しかし、確かにブルース・クリングナーとやらは、元CIAとも思えない脇の甘さである。というより、これだけはっきりと舞台裏を白状しても、日本の猿ども(日本国民全員ね)には何もできまい、と舐めきってているのだろう。
最大の問題は、琉球新報が報じた、この傲慢男の発言を、本土マスコミはまったく報じなかったらしいことである。

やはり、米国からの独立以外には、日本の進むべき道は無い。その上で、対等の関係を結べばいいのである。べつに、米国と喧嘩しろというわけではない。友好関係は保ちつつ、相手の理不尽な要求は堂々と撥ねつければいいだけの話だ。



(以下引用)赤字部分は夢人による強調。

CIAも劣化したものだ ―ブルース・クリングナー氏のインタビュー記事紹介

2015年09月20日 | 脱米
 本日(2015年9月20日)の『東京新聞』で、元CIAの北東アジア担当官で、現在ヘリテージ財団の「ジャパン・ハンドラー」の一人、ブルース・クリングナー氏(ヘリテージ財団上級研究員)のインタビューが掲載されていた。クリングナー氏は次のように言う。

***『東京新聞』9月20日付け6面クリングナー氏インタビューより引用****

 集団的自衛権の行使容認は、米国が長年、日本に要求してきたことだ。だが、日本側はいろいろな理由を挙げて「難しい」と譲らなかった。だから安倍首相が容認に動いたときは、良い意味でとても驚いた。
 (中略)
 ただ、安保法制は日本からすれば安保政策の歴史的転換点であっても、世界的に見れば、哀れなほど小さな変化にすぎない。
 日本が集団的自衛権を行使できるのは敵対行為に対応する場合に限られ、PKOでも応じるのは後方支援くらいだろう。
 (後略)

***引用終わり*****

 クリングナー氏は、米国が執拗に日本に要求し、拒み続けた日本政府をついに屈服させたぞと鼻高々のご様子である。おそらく氏は、財団内部において日本を屈服させるに当たって自分の果たした役割を誇らしげに報告していることだろう。宗主国から送り込まれた植民地行政官の態度さながらである。そして、安倍首相はまだ屈服し足りないと、さらに積極的に自衛隊を米軍の下請け部隊として奉仕させるよう要求している。
 この後、何を考えるだろう。日本がさらに積極的に集団的自衛権を行使し、戦闘行為に参加せざるを得なくなるよう、さらなる「ショック」を与えようと考えているに違いないのである。

 クリングナー氏の過去の行状を見れば、今後彼の考えそうなことは明らかだ。

 民主党政権時代の2012年11月14日にクリングナー氏が書いたレポートの要約は、IWCが翻訳している。以下のサイト参照。
 
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/118349

 クリングナー氏はこの論文で以下のように宣言している。

 「安倍氏の外交姿勢が保守的であり、日本国民のあいだに中国への懸念が広がりつつあるという状況は、米国政府にとって、日米同盟の健全性維持に死活的な数項目の政策目標を達成する絶好の機会である。

 米国政府は長きにわたって、日本が自国の防衛により大きな役割を担うこと、さらに海外の安全保障についてもその軍事力・経済力に見合う責任を負担することを求めてきた。日本が防衛費支出を増大させ、集団的自衛権行使を可能にし、海外平和維持活動への部隊派遣に関する法規を緩和し、沖縄における米海兵隊航空基地代替施設の建設を推進することになるとすれば、米国にとって有益なことである」と。

 尖閣での日中対立を利用して、中国の脅威を煽り立てれば、日本は屈服し、米国の長年の要求である集団的自衛権の行使容認、防衛費の拡大(=アメリカからの武器輸入の拡大と自衛隊の米軍の下請け化による米国の財政負担軽減)、海兵隊辺野古基地建設、を受け入れるだろうと。日本と中国を対立を拡大させることが、アメリカにとって有益であると堂々とおっしゃっているわけだ。
 そして、まんまとこの戦略通りに事は運んだわけだ。大予言的中と言いたいところだが、シナリオ通りになるように植民地を恫喝しているだけなのだから的中するのも当然でしょうよ。「さすがはCIA」と言うほかない。

 尖閣の日中対立を煽って、鳩山政権の目指した東アジア共同体構想を挫折させるに当たっては、いろいろ影でやってくれたようだけどね。まあ、そんなのにまんまと引っかかる日本人も中国人もよほど民度が低かったってことだから、残念ながらこっちの負けですよ。

 クリングナー氏が、2013年12月17日に発表したレポートでは、「沖縄知事が、辺野古の埋め立てを認めないなら沖縄振興予算を凍結すると恫喝すべきだ」と日本政府に「指南」していたということを自ら明らかにしている。「振興予算を凍結すれば沖縄は経済的苦境に陥るだろう」と。植民地政府に対して、反乱を鎮圧するための兵糧攻めを献策したわけだ。たいそうな軍師ぶりである。

 この問題、本土のマスコミは報じていなかったが、『琉球新報』は大きく報道した。琉球新報のサイト参照(2013年12月22日付け記事)。

 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-217009-storytopic-53.html
 
 この問題を見ても、彼のやり方は「ショックドクトリン」である。東アジア共同体を挫折させるためには「尖閣」ショックを与え、辺野古基地を推進するためには「兵糧攻め」ショックを与える。前者は成功したが、後者は失敗した。沖縄県民は、そんなことで屈しはしなかったわけだ。 

 クリングナー氏のやり方、「さすがはCIA!」と言いたいところだが、ちょっと待った。アメリカの外交も随分劣化していないか?
 ふつうこうした隠密活動というのは影でコソコソやるものであって、自慢気に堂々と顕示するようなもんじゃないでしょう。クリングナー氏ときたら、公の目に触れるヘリテージ財団のレポートで、自分の業績として高らかに誇っているのだ。

 ここまで日本人は舐められているんだよ。こんなのに手玉に取られている自称「保守」、自称「愛国者」っていったいなんだ? あなたたちはバカにされてるだけなんだよ。 

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東京新聞と中日新聞の快挙

「阿**」から読者コメント付きで転載。
ツィッター記事はコピーできなかったが、読者コメントがその代用になる。(東京新聞記事もコピーできていないが、読者コメントの中に出ている。青字にしてある。)
遅まきではあるが、この記事は出ないよりははるかにマシである。これで初めて、こういう事実(ジャパンハンドラーズが日本の政策を指示していたこと)があったことを知ったという国民はかなりいるのではないか。惜しむらくは、これが地方紙であることだ。
あとは、全国紙(四大紙)がこれに続くかどうかだ。
その後に必要なのは、「日本の独立」を国民的議論に高めていくことだろう。マスコミを「マスゴミ」や「騙すゴミ」呼ばわりするよりも、その中から「独立の志士」「正義の味方」を見出すほうが有益ではないか。すでに、東京新聞と中日新聞は国民の味方である。朝日と毎日は洞ヶ峠を決め込んでいるのだろうが、これも流れが傾けばすぐに国民側に付く。となれば、政府の今後の行動に大きな制約がかかることになるはずである。
東京新聞と中日新聞の今回の行動は、けっして無益ではないと思う。
実際、こういう記事が大手マスコミに載ることがありうるとは私は想像もしていなかったのだ。両社の英断を讃えたい。




(以下引用)


<ついに新聞記事に!>安倍政権の政策はアメリカの要望の完全コピー!加速する日本の植民地状態!9月22日東京新聞
http://www.asyura2.com/15/senkyo193/msg/452.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 9 月 22 日 14:15:05: igsppGRN/E9PQ
   
 
【ついに新聞記事に!】安倍政権の政策はアメリカの要望の完全コピー!加速する日本の植民地状態!9月22日東京新聞
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/6389
2015/09/22 健康になるためのブログ




以下ネットの反応。


(中略)


遅い!と言えば遅いのですが、掲載しない他紙よりはずいぶんマシですよね。やはり新聞の中では東京新聞・中日新聞は別格です。あまり知られていませんが、密かに計300万部以上(毎日と拮抗)の発行部数であり、特に東海3件の閲読者数は6割以上で、全国紙は、4紙合計で2割以下に過ぎないという状態です。


⇒東京新聞・中日新聞の発行部数などはこちらをクリック
http://www.adrep.co.jp/media/


ただ、残念ながら今回の記事でもTPPのことには触れられていないようですね。もっと踏み込んだ記事が書けるように応援していきましょう!


【アメリカからの安倍政権への指令書】「第3次アーミテージレポート」とは:「集団的自衛権の行使容認」、「原発の推進」、「TPP交渉参加推進」など
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/2781


TPPは触れられないんですね



 



   
 


     


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コメント
 
1. 2015年9月22日 15:24:23 : Nd3zudmzAo
「集団的自衛権は、義務じゃなくて権利なんですよ。」(外務省出身のミヤケ)

ほほーっ。それでは、沖縄の基地も日本の権利、日本の米軍基地も日本の権利、アメリカの戦闘機を買うのも日本の権利ですか。権利ってそういう意味でしたっけ。


2. 2015年9月22日 15:42:23 : Iwjc8qRiKU
遅いとは思うけれどもそれでも東京新聞よくやった!!
これでもう怖いものはなくなっただろうから、遠慮せず第二弾三弾も頼みますよ。
ネトウヨや安倍がガタガタ言ってきたら、俺らが全力で反撃してやるから怯まずガンガンいけ。

3. 2015年9月22日 16:36:27 : mLvOUKKAgo


これからどうなる安保法 (1)米要望通り法制化

2015年9月22日 東京新聞

 他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を中心とした安全保障関連法が、多くの国民が反対する中で成立した。「戦えない国」を貫いてきた日本を「戦える国」に変質させる安保法の下、自衛隊の活動はどう変わるのか。国民にはどう影響し、日本はどこへ向かうのか。さまざまな角度から考える。


 「この夏までに成就させる」。安倍晋三首相は五カ月前の訪米中、米議会での演説で安保法成立を約束した。まだ法案を閣議決定する前で、国民も国会も内容を知らない段階だった。


 だが、集団的自衛権の行使容認を含む安保法の内容は五カ月前どころか三年前に予想できた。米国の超党派の日本専門家が二〇一二年にまとめた「アーミテージ・ナイ報告書」だ。


 アーミテージ元国務副長官、ナイ元国防次官補らが共同執筆し、日本に安保法の制定を求めていた。両氏は、一般に「知日派」と訳される「ジャパン・ハンドラー」の代表格。報告書の影響力からすれば、文字通り「日本を操っている」ようにも映る。


 報告書は日本に米国との同盟強化を迫り、日本が集団的自衛権を行使できないことを「日米同盟の障害となっている」と断じた。


 自衛隊の活動範囲の拡大や中東・ホルムズ海峡での機雷掃海も求め、南シナ海での警戒監視活動の実施も要求。国連平和維持活動(PKO)でも、離れた場所で襲撃された他国部隊などを武器を使って助ける「駆け付け警護」の任務追加の必要性を強調した。かなり具体的な内容だ。


 これらの方向性は、ほぼ安保法に網羅され、首相は集団的自衛権行使の事例として、ホルムズ海峡での機雷掃海にこだわり続けた。防衛省は安保法の成立前から、南スーダンでPKOを続ける自衛隊に駆け付け警護の任務を追加することや、南シナ海での警戒監視活動の検討を始めた。


 報告書では、情報保全の向上や武器輸出三原則の見直し、原発の再稼働にも言及。特定秘密保護法の制定、武器輸出の原則解禁、原発再稼働方針に重なる。安倍政権は一二年の発足以降、これらすべての政策を手がけてきた。


 「(安倍政権の政策は)そっくりそのままだ。こういうのを完全コピー、『完コピ』と言う。すべて米国の要求通りに行っている。独立国家と呼べるのか」


 生活の党の山本太郎共同代表は安保法の参院審議で政権の姿勢を批判した。


 首相は安保法の運用に関し「政策は日本が主体的に判断し、米国の言いなりになるものではない」と説明。同時に「日米同盟が完全に機能することで抑止力が高まる」とも強調する。


 違憲の指摘にも、国民の反対にも耳を貸さず、集団的自衛権の行使容認に踏み切った安倍政権。米国から具体的な要求を受けた時、主体的に判断できるのか。報告書と、安保法をはじめとする政権の政策の関係を見る限り、疑問と言わざるを得ない。 (中根政人)


http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015092202000210.html


4. 2015年9月22日 16:43:42 : uqeHFKdlhI
自民党よ、主権国家の尊厳をかなぐり捨て、
ゴイムに成り下がる事が日米関係の強化(深化)なると思いたがっている。
(本当は怖くて尾っぽを丸めているだけだが・・)
その関係強化したい相手が関わってきた戦争は疑惑だらけだが見てみない
振りしている。
911は自作自演と言われている。山ほどある疑惑の中でWTC第7ビル
の倒壊は自作自演で無ければ説明がつかない。
その理由は、
飛行機も衝突していないで、
火災も起きていなくて、
外面は全く損壊していなくて、
それで、
自由落下のスピードで崩壊した。
http://www.911myreport.info/sub2.html
アフガン侵攻も、イラク侵攻も、目的は石油利権の為との見方がある。
何十万人の民を犠牲にして、
何百万の難民を生み、
しゃあしゃあと正義面して空爆している。

5. 2015年9月22日 18:15:54 : PatCAjlV8I

 はいはい

 次の選挙で勝負な


 負け犬は負け犬らしく


 キャイ~ンって哭けよ


6. 2015年9月22日 18:24:27 : z37qbPrEQ2
こいつらは世界中の恥です!

7. ダイビング 2015年9月22日 19:41:53 : Tl/LyMrLVqL6U : GLUiH1o95U

相手には正当な選挙権をもつ基礎票2,500万票があり、2016年の参院半数改選、2018年末の衆議院選挙、2019年の参院半数選挙の三つにひとつずつ勝っていく必要があります。
今回の運動には、やはりジジーババーが過半でしたが、SEALDsなどとともに
若い人も多く、ここ4年以内、恨みを忘れず、ひとつひとつ、政治的勝利
を収めていきましょう。

8. 2015年9月22日 21:01:04 : DaQXgZk6xA

ま、前から知ってたけど、

これじゃ、自主憲法への改正なんて無理だろう!


また、アメリカの都合よい憲法に変えられるだけだ。



9. 2015年9月22日 21:06:08 : 50YHVPZ5Xs
全ての国民はこれを読んで欲しい。
  ========================================
日本は主権国家でないことを自覚せよ! 内田樹
6月 23rd, 2015 by 月刊日本編集部.

9784569808369
内田樹氏の共著
誰が何と言おうと日本は米国の従属国だ
── 安倍政権は対米従属を深めていますね。
内田 先日、ある新聞社から安倍政権と日米同盟と村山談話のそれぞれについて、100点満点で点をつけてくれという依頼がありました。私は「日米同盟に関する評点はつけられない」と回答しました。日米同盟は日本の政治にとって所与の自然環境のようなものです。私たちはその「枠内」で思考することをつねに強いられている。「井の中の蛙」に向かって「お前の住んでいる井戸の適否について評点をつけろ」と言われても無理です。「大海」がどんなものだか誰も知らないんですから。
 日米が「同盟関係」にあるというのは不正確な言い方です。誰が何を言おうが、日本はアメリカの従属国です。日米関係は双務的な関係ではなく、宗主国と従属国の関係です。日本政府は、外交についても国防についても、エネルギーや食糧や医療についてさえ重要政策を自己決定する権限を持たされていない。年次改革要望書や日米合同委員会やアーミテージ・ナイ・レポートなどを通じてアメリカが要求してくる政策を日本の統治者たちはひたすら忠実に実行してきた。その速度と効率が日本国内におけるキャリア形成と同期している。つまり、アメリカの要求をできる限り迅速かつ忠実に物質化できる政治家、官僚、学者、企業人、ジャーナリストたちだけが国内の位階制の上位に就ける、そういう構造が70年かけて出来上がってしまった。アメリカの国益を最優先的に配慮できる人間しか日本の統治システムの管理運営にかかわれない。そこまでこの構造は硬直化してしまった。


安倍の最終ゴールは「戦争できる国」
── 対米従属構造から脱却できるのでしょうか。
内田 まず私たちは、「日本は主権国家でなく、政策決定のフリーハンドを持っていない従属国だ」という現実をストレートに認識するところから始めなければなりません。国家主権を回復するためには「今は主権が奪われている」という事実を認めるしかない。病気を治すには、しっかりと病識を持つ必要がある。「日本は主権国家であり、すべての政策を自己決定している」という妄想からまず覚める必要がある。
 戦後70年、日本の国家戦略は「対米従属を通じての対米自立」というものでした。敗戦国、日占領国としては必至の選択でした。ことの良否をあげつらっても始まらない。それしか生きる道がなかったのです。でも、対米従属はあくまで一時的な迂回であって、最終目標は対米自立であるということは統治にかかわる全員が了解していた。「面従腹背」を演じていたのです。けれども、70年にわたって「一時的迂回としての対米従属」を続けているうちに、「対米従属技術に長けた人間たち」だけがエリート層を形成するようになってしまった。彼らにとっては「対米自立」という長期的な国家目標はすでにどうでもよいものになっている。彼らはただ国内的なヒエラルヒーの上位を占めて権力や威信や資産を増大させるという個人的目標のために日々立ち働いている。「対米従属を通じて自己利益を増大させようとする」人たちが現代日本の統治システムを制御している。
 安倍首相が採択をめざす安保法制がアメリカの戦争に日本が全面的にコミットすることを通じて対米自立を果すための戦術的迂回であるというのなら、その理路はわからないではありません。アメリカ兵士の代わりに自衛隊員の命を差し出す。その代わりにアメリカは日本に対する支配を緩和しろ、日本の政策決定権を認めろ、基地を返還して国土を返せというのなら、良否は別として話の筋目は通っている。でも、安倍首相はそんなことをまったく要求する気はありません。彼の最終ゴールは「戦争ができる国になる」というところです。それが最終目標です。「国家主権の回復」という戦後日本の悲願は彼においては「戦争ができる国になること」にまで矮小化されてしまっている。「戦争ができる国=主権国家」という等式しか彼らの脳内にはない。
 アメリカの軍事行動に無批判に追随してゆくという誓約さえすればアメリカは日本が「戦争ができる国」になることを認めてくれる。それが政府の言う「安全保障環境の変化」という言葉の実質的な意味です。そこまでアメリカは国力が低下しているということです。軍事関係の「汚れ仕事」を誰かに押しつけたいと思っている。だから、アメリカの「下請け仕事」を引き受けるから、それを引き替えに「戦争ができる国」になることを許可してくれ、安倍政権はアメリカにそう懇願しているのです。
もちろん、アメリカは日本に軍事的フリーハンドを与える気はありません。アメリカの許諾の下での武力行使しか認めない。これまでの対米従属に加えて、軍事的にも対米追随する「完全な従属国」になった日本にのみアメリカは「戦争ができる国」になることを許すつもりでいます。安倍首相は「戦争ができる国こそが主権国家だ」「戦争ができる国になれば国家主権は回復されたと同じである」という奇怪な命題を媒介させることによって、実際には「対米従属を徹底させることによって、対米従属を達成する」という倒錯的な無限ループの中にはまりこんでしまったのです。これは「対米自立」を悲願としてきた戦後70年間の日本の国家目標を放棄したに等しいことです。
   ======================================


アメリカの属国から植民地になれと言うアベ政権。
人間として恥ずかしいだろう。



10. アベノモックス 2015年9月23日 00:39:42 : GoKN7L436Agek : Oeom75xoFA

>興味深い記事だが、なぜこのタイミング?

・山本太郎への援護射撃
・連休中で他に記事がなかった
・戦争法案の理不尽さの再確認


などの要素が絡み合い、風化させない勢力が頑張っているのでしょう。



11. ジャパンハンドラーズ 2015年9月23日 04:16:28 : b2rIeipHjm9z2 : h02tUnGZVY
新政党
ジャパンハンドラーズと安陪と手下達
党員 アミテージ ナイ グリーン 安陪 菅
   以上五名と 影武者(なりすまし)一太
公約通り定数削減 目出度し目出度し 

12. 2015年9月23日 04:27:43 : gmyPdD0ttc
ジャパンハンドラーズ
(ネオコン・シオニスト・グローバリスト日本工作謀略部隊)
の下僕、ナチス安倍・麻生自公と司法・行政・経団連とマスコミが
国会で売国某国立法クーデターを行うために
繰り返し行われた国政不正選挙と同じ
捏造・詐欺を繰り返しプロパガンダで既成事実として積み上げれば事足りる
真相や真実や国民の意思や正義や道徳などお構い無し
クスリとカネと権力に浸かりきりで人間の尊厳・人間としての良心を
完全に亡くしてしまった亡者

http://jp.sputniknews.com/middle_east/20150923/939626.html#ixzz3mUnFQ3BN
イスラエル警察、児童に銃を発射する権利を得る


http://jp.sputniknews.com/europe/20150922/938372.html#ixzz3mUnwAVsK
米国、独空軍基地に新型核爆弾を配備

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ネットよりも、今は大手マスコミを利用すべき

「東京新聞web版」から転載。
特に賛同者の数を集めなくても、この特別委員会の採決が適正な手続きを経ていないのは明白だから、野党各党が会期末までにこの件を追及すればいいのではないか。その一方で、マスコミにこの件を大々的に報道させるべきである。あまりネットにこだわるより、そのほうが効果的だろう。もちろん、ネット署名が無意味だというのではない。東大教授のネームバリューがあれば、マスコミを協力させることも不可能ではないだろう、ということだ。現に、東京新聞はこの件を報道している。朝日や毎日あたりはどうか知らないが、そこをも協力させれば、国民的関心を盛り上げることも可能なはずだ。


(以下引用)


安保法案 どさくさ採決は認めない 東大名誉教授ら賛同呼び掛け




安保関連法案を可決した参院特別委の議決がなかったことの確認などを求め、インターネットを使って署名活動をする醍醐聡東大名誉教授=千葉県佐倉市で


写真

 与野党議員がもみ合いになる中で安全保障関連法案を可決した十七日の参院特別委員会の議決は「参院規則の表決の要件を満たしていない」などとして、東京大の醍醐聡(だいごさとし)名誉教授(会計学)らは、議決がなかったことの確認と審議続行を参院議長や特別委員長に申し入れようと、市民に賛同を呼び掛けている。二十日午前十時半ごろ集め始めたインターネットの署名への賛同は二十二日午前一時までに六千百筆を超え、政府与党への批判が急速に広がっている。 (西田義洋)



 十七日の参院特別委では、民主党が提出した鴻池祥肇(こうのいけよしただ)委員長の不信任動議が与党などの反対多数で否決された直後、鴻池氏が委員長席に着席。野党の議員が採決を阻止しようと、一斉に委員長席を取り囲み、与党議員と押しくらまんじゅう状態になった。



 安保法案の質疑打ち切り動議が与党などの賛成多数で可決され、野党議員の「やめろ」「無効だ」の叫び声が上がる中、安保法案は与党などの賛成多数で可決されたという取り扱いになっている。



 しかし参院規則では、議長が採決する時は議題を宣告した上で、賛成議員の起立で多数か少数かを認定し、結果を宣告すると規定されている。翌十八日には弁護士有志二百二十五人が「法的にみて議決とは認められない」と、議決がなかったことの確認と審議再開を参院議長らに要請した。



 醍醐氏も「参院のインターネット中継やテレビ中継で見る限り、委員長の議事進行の声を委員が聞き取れる状況になかったことは一目瞭然。委員長も動議提出の声を聞き取り各委員の起立を確認できる状況になかった」と指摘。「未定稿の速記録でも『議場騒然、聴取不能』と記されるのみで、議事進行を促す委員長の発言も質疑打ち切り動議の提案も記されていない」と批判している。



 醍醐氏が十八日、参院事務局に「鴻池氏は自席で起立した委員を確認できない状況で、どうして賛成多数を認定できたのか」などと問い合わせたところ、事務局の担当者は「委員長は見えたんだと思いますよ」などと回答したという。



 醍醐氏は「このようなあまりに理不尽な状況が既成事実としてまかり通るのを見過ごすことはできない」としている。署名活動の賛同者からも、「議事録に記録されていない議事は、存在しない」などの意見が寄せられているという。



 申し入れは今国会会期末の二十七日までに提出する。会期末まで時間が切迫していることから、賛同の署名はインターネットのみで受け付ける。締め切りは二十五日午前十時。署名のURLは、http://netsy.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-6f5b.html


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御用ジャーナリスト

「Localand」というブログから転載。
2011年1月の記事で、田原総一郎の講演はその前年の10月だというから、「3.11」の前である。つまり、田原は当時、原発ムラのスポークスマンをせっせとやっていた、ということである。まあ、そんなのは多くの人が知っているのかもしれないし、もともと田原など大嫌いで、信頼に値しないジャーナリストだと思っている、私のような人間も多いとは思うが、田原は確か「東京原発」という反原発映画(と思われる)のプロデュースか監修か何かをもしていた記憶があるので、原発に関してだけは反原発かと私は思い込んでいた。(今確認すると、田原はこの映画の製作にはまったく関わっていないようだ。どうして私がそんな思い込みをしていたのか分からないが、この映画の宣伝の一部に、彼のこの映画への好意的な評が載っていた、というだけかもしれない。原発擁護の講演をする一方で、反原発映画(?)の宣伝にも一役買う。マスコミ人とはもともとそういうものだろう。)
まあ、いずれにしても、ずっとテレビに出ているジャーナリストはすべて御用ジャーナリストであり、けっして信じてはいけない、ということである。
なお、この田原が山本太郎に向かって、「あんた、(フクシマ問題について)勉強しろ!」と偉そうなことを言ったという「阿**」記事を追記しておく。読むと腹が立つかと思うので、読まないほうが精神衛生にはいいかもしれない。



(以下引用)

2011年1月24日

田原総一郎の講演料

去年の話になりますが、10月19日に弘前市で行われた「原子燃料サイクル意見交換会」に関して、安藤晴美県議が情報開示請求し、その結果、わかったことです。
企画は、資源エネルギー庁と青森県の共催で、(株)RABサービスに委託されて行われており、委託料は129万6750円。その内訳は、ジャーナリストの田原総一郎氏の講演料が110万円。交通費8万円。司会料3万円。管理手数料(食費含む)2万5千円。
安藤晴美県議は、この会に参加したそうで、安藤晴美のブログに、感想を掲載しています。















以下安藤晴美さんのブログより掲載

***************************

 原子燃料サイクル意見交換会が弘前で開催され出席してきました。

 経済産業省資源エネルギー庁と青森県の共催です。

 最初に原子燃料サイクルについての説明がなされ、その後、ジャーナリストの田原総一朗氏が講演を行いました(写真)。

 てっきり今日の表題「原子燃料サイクル」について、ご本人の考え方を述べるのかと思いきや、前半の30分は、原発の必要性と日本の原発の技術がいかに優れているか、また中東やベトナムに輸出できず、韓国に先を越されたのは、日本の商売が下手で、仲間づくりが下手だから・・・・などと。

 その後の30分は、もっぱら最近開かれた国会での予算委員会の話や中国との尖閣諸島をめぐる問題、反日デモにまつわる中国人の反政府感情などの話で、核燃料サイクルの問題を講義してもらうために、税金をたんまりかけて呼んだはずの講師なのにがっかりしました。

 「再処理施設のガラス固化技術が行き詰まっている問題をどう思うか」の質問に「困っているのは原燃であり、あなた、何かそれで困ることあるの」と問題をはぐらかす有様でした。

 最後に、発言した方が安全性の問題を指摘したところ、「あなたのような方が頑張らないと・・」とかいいながら、誠実に答えようともせず、そそくさと部屋を出ていきました。

***************************

写真を見ると「ジャーナリスト 田原総一郎」とあるけど、こんなのジャーナリストでも何でもないでしょ。最低!!
山本太郎に田原総一朗「あんた勉強しろ」(日刊スポーツ)
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/654.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 10 月 21 日 06:36:34: tZW9Ar4r/Y2EU

脱原発を訴える俳優山本太郎(36)が20日、ニコニコ生放送の番組「田原総一朗 談論爆発!」に出演し、政治評論家の田原総一朗氏(77)と原発問題について大激論した。山本は放射能汚染にさらされている福島在住の人たちが、住民票を福島に残した上でコミュニティーが一時避難する「サテライト疎開」の必要性を主張したが、田原氏から「あなたのようなよそ者が、引っ越せなんて言うのは無責任」と厳しく反論されたり、「あんた、勉強しろ!!」と叱責(しっせき)されたりもした。


 山本はそれでも、臆することなく持論を展開した。11月14日に福島市内で行われる東日本女子駅伝開催の中止も訴えており、田原氏にも思いを語った。放射線数値の測定要員と測定値を分析できる研究者を求めており、田原氏に「マラソンを中止に追い込むのは大変ですか?」と尋ねると「放射線量は発表できるの? 僕がBS朝日でやってる番組で放送するよ」と約束された。


 出演後、山本は「(放射能汚染の)危険が高まってきていることに焦りを感じる。この国が“長生きラッキー”という部類に入ると考えると気が重くなるけど、生きていることに感謝して生きていきたい」と話した。


 [2011年10月20日21時56分]


http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20111020-852642.html  



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行動か、批判か

「世に倦む日々」ツィッターから転載。
「世に倦む日々」氏はデモに否定的だが、選挙が不正選挙であるとすれば、独裁ファッショ政治をひっくり返すのにデモ以外にどんな方法がありうるか。テロしかないだろう。同じカタカナ2字でもデモとテロでは大違いだ。イスイス団でも日本に招待して、独裁政権と戦ってもらうのか。
狂句を一つ。

デモ暮らし、デモクラシー守れずデモ暗し


まあ、自分の足で、自分の貴重な時間を使ってデモに行っただけでも、その人たちは立派である。
こういう勝海舟の名言がある。「行蔵は我にあり。褒貶は他人のこと」
こういう歌もある。デモが珍しくもなかった時代の歌だ。

デモはデモでもあの娘のデモは、でも、でも、でもと言うばかり。
有難~や、有難や~♪
有難~や、有難や~♪


あまり「でも、でも、でも」と否定的な言辞を言ってばかりでは先には進めない。もっとも、方向が違ったところにまっしぐらに進むという突進型の人間が世間に多いのは確かである。大企業トップとか官僚とかね。


(以下引用)


「デモが日常のものになった」とか、「デモクラシーのレベルが上がった」とか、「日本の民主主義の未来は明るい」とか、ハイテンションの自画自賛を喚いている方が倒錯した感情論の爆発と逃避だな。宗教社会学で言うオルギー(狂躁)の酩酊状態。政治的敗北という現実への理性的認識の欠如。
今、一般の市民は政治に関心は高いよ。昔より政治が日常を覆っている。若い人間も、とても政治への関心が高い。ただ、その中身が、きわめて右翼的な認識と思考だというのが特徴で、正確な知識を持っていないことが特徴だ。若い人間は政治への関心が低いというステロタイプな見方は正しくない。
「今まで政治に無関心だった者が声を上げて路上に出た」などという話は、SEALDsとべったりの左系マスコミが語っているフィクションだ。3年前の反原発運動も同じフレーズだった。もう忘れたのか。デモ参加者は反原発のときの方が多いんだよ。http://t.co/pNd27Suqfr
デモが日常のものになったとか、デモクラシーのレベルが上がったとか、日本の民主主義の未来は明るいとか、奇妙な楽観言説を吐いて、現実から目を逸らしているのは、SEALDsとべったりくっついて一蓮托生の運動してきた左系マスコミと左翼政党と学者・論者たちですよね。そんなんで本当にいいの?
デモが日常のものになったとか、だからデモクラシーのレベルが上がったとか、よく言うよなと思う。外から客観的に見れば、単に日本で反政府デモが増えたというだけの意味だ。これまで政府の政策に国民の不満が相対的に低かった日本で、不満が高まって直接抗議行動が頻繁になったというだけの話だ。
朝日も、毎日も、東京も、この歴史的な安保法案の政治戦で決定的な敗北を喫したはずなのに、何か勝利したような論調で記事を書いている。「デモが盛り上がって日本の民主主義の未来は明るい」みたいな。勘違いも甚だしいのではないか。民主主義が根こそぎ崩壊して消失した現実が目の前にあるのに。
恐ろしい戦争法案が通ってしまったのに、阻止することができなかったのに、その痛恨の政治的敗北から目を逸らして、「デモが日常のものになった」とか「日本の民主主義の未来は明るい」とか、そういう肯定的な評価で運動の結果を意義づけるのは、スリカエというかゴマカシじゃないだろうか。自己欺瞞。
「デモ参加者の垣根を低くした」という言説は、3年前の反原連が宣伝文句として開発して、巧くマスコミに売り出した手法で、今回、同じ手法をSEALDsがそのまま応用した。言っておくが、政治のデモというのは、垣根が高かろうが低かろうが、個人は意を決して参加するんだよ。垣根なんて関係ない。

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「『ホルムズ海峡』の謎」を解く

「指輪世界の第二日記」というブログから転載。
記事の存在は「カマヤンのツィッター」で知った。
15%どころか、95%この通りではないか。
ホルムズ海峡(笑)。



(以下引用)


2015-09-16 ホルムズ海峡、光対闇のディレクター、怒り狂うプログラマー このエントリーを含むブックマーク Add StarraurublockreponstonedloveLPit-X


夢やぶれたディレクター


「ああ、それでいうと安倍首相は夢やぶれたディレクターっぽいなと思うんですよね。すみません、この米焼酎をストレートで」



「僕もそれ。2つ。あとお冷やも2つ。お願いします……なにそれ、ディレクター?」



「安倍首相のことを独裁者やらファシストやら言う方々もいるんですが、そういったのはどうもピンと来なかったんですよ。それが先日、参議院で国会議員が、アーミテージ報告のままではないかというツッコミをしてて、そうかこれはわかるかもなと」



第3次アーミテージ・ナイレポート



「というと」



「このフリップの12項目、たしかに安倍内閣はこの12項目をひとつひとつ通してきた。この中でとっかかりになるのが、ホルムズ海峡です。存立危機事態の例として、安倍内閣は何度もホルムズ海峡の機雷掃海を仮定に出して説明してきた。これは妙に話が古い。2015年現在や近い将来にホルムズ海峡が機雷封鎖されるというのは、うまく想定できなくて話がかみ合いづらい。イラン大使も「(核開発の嫌疑が晴れて友好関係を築こうとしているイランを念頭に置いているのであれば)根拠のないことだ」と釘を差したりしてます。これは何かわざわざ話を回り道でもしているのかと思っていたんですが、それより簡単な話で、アーミテージ報告にホルムズ海峡って書いてあったからなわけです」



「ほお?」



「あのホルムズ海峡、ホルムズ海峡ってのは、よくある景色で、あれはディレクターがスポンサーから渡されたペラ2枚の資料の上のキーワードを繰り返してる景色だったんですよ」



「?」



「もうすっかり妄想モードに入ってるんで話0.15掛けで聞いてほしいんですが、安倍首相は2013年に渡米したとき、言い換えるとスポンサーとの打ち合わせに行った時に、2つの企画について交渉してきた。1つは、彼による日本国憲法の改憲案。これは彼のオリジナル企画で、彼と彼のゆかいな仲間たちが長年抱えて暖めてきたものです。もう1つは、スポンサーが出してきた12項目20ページの実装要件資料。打ち合わせの日、スポンサーは資料を机の上にぽんと置いて、これをやれやと言った。それに対して安倍ディレクターは一歩も怯まず、懐から自分の資料を取り出してこう言った。『この僕の考えた最高の日本国憲法改憲案をやらせてほしい。これをやっていいなら、その12項目をやりましょう』」



「ほほう」



「それでスポンサーは『ふむ。やれるならやっていいよ。12項目をやると約束するならね』と言い、ディレクターは『確かに約束します。では、やらせてもらいます』と応えて、打ち合わせは終わりました」



「終わったのか」



「ディレクターの主観的には、これで巧みな交渉に成功した、見事な成果を得たという自己評価でいた。そしてディレクターは自社に戻ってきて、ほくほくでこの自分のオリジナル企画、『僕の考えた最高の日本国憲法改憲案』にとりかかった。資料を書き加えて太らせ、関係部所に根回しして回りました……ところが、案外現場と国民の支持が少なく、法制と国会政治をくつがえす見込みは消えていき、企画は実装できず、やがて流れてしまいました」



「ええー。なんてことだ」



「これにはディレクターの認識に齟齬があったのだと思われます。著作の売れ行きやフェイスブックかなにかで国民の支持を見ていたときに、『政党政治の頭数に表れない非常に多数の改憲支持の潜在層が存在する』と評価したのではないでしょうか。その層が国民として下側をおさえ、自分がスポンサーに話をつけてきて上側をおさえれば、中間の法制と国会政治をはさみこんでオセロのように覆して勝てる、という算段だったのではないかと思う。願わくばディレクターのゆかいな仲間たちの中に、Twitterでもらったふぁぼ数をもとにコミックマーケットに本を出して、売れ残った在庫を抱える失敗をしたことのある人がいればよかったのですが」



「なにじゃあこれフェイスブック案件だったの。重大な国家の岐路で最高指導部に必要だったのは庶民同人感覚だったの。あ、どうも。おっと、そうか、この紙で注文すればいいんだな。ふむ、よし、乾杯! おつかれー」



「おつかれさまです! V8!」



「V8! えーと……サーモン4、さんま2……ほたて2、この塩セットってのもいくか」



「シャコも」



「シャコ2? オーケー。で、それで」



「それでそうして残念ながらオリジナル企画は流れてしまったのですが、では彼の仕事は終わりかいうと、もう1つのほうの企画、スポンサーに約束した実装要件は残っているわけです」



「アーミテージ報告のほうね」



「そうです、アメリカから渡された12項目のうち、順々に実装してきて残るは安保法案の部分、この実装要件が残っている。ここを約束した通り実装しなければならない。ところがですね、このディレクターとゆかいな仲間たちは、この安保法案の部分を、『オリジナル企画が通って俺憲法改憲案で改憲できたとき、それにぶら下がって実装できるもの』として考えていたんですよ。これがまずかった」



「まずいの?」



「まずい。なぜなら、たしかに俺憲法改憲案が通れば、安保法案はその大きな構想の中の小さな一部分として実装していけたかもしれない。だが俺憲法が流れたいま、安保法案は解釈改憲を使って実装しなければならなくなった。ここで、このディレクターとゆかいな仲間たちは、解釈改憲を使う想定での実装準備をぜんぜんしてこなかったんですよ。スポンサーから12項目20ページの資料を受け取ってから2年間、夢みたいな俺改憲オリジナル企画資料を楽しく太らせるほうに時間を使っていて、それがポシャったときの予備手段、解釈改憲による堅実な実装を想定して資料を太らせるということはまるでしてこなかった」



「ほほう。あ、すみません、これお願いします。はい」



「そうするとですね、いざその企画の打ち合わせになって、現場の作業部局から『この企画案は解釈改憲で実装すると聞いているが、シチュエーションとしては具体的にどんな想定をしたものなのだ』といった質問が投げつけられた時に、すごく情報量の少ないことしか言えないわけですよ。『えっとそれは……そのですね』とか言ってね、スポンサーに渡された資料20ページ中の2ページを何度もめくって見なおして、『えーとホルムズ海峡に機雷が敷設されたと仮定した時にですね』なんてね、そこに書いてあるキーワードを繰り返すしかできない」



「あー、そこでホルムズ海峡が出てくるの」



「はい。3年前にスポンサーが企画資料を書いたときにはホルムズ海峡は眼前の課題だった。だからスポンサーの企画資料、アーミテージ報告には、ホルムズ海峡、機雷、掃海というキーワードが書いてある。当時要求された実装要件です。しかし3年たってイランの核疑惑も解かれ、資料の側が古くなっている。古いまま、やせたままで、現場の作業部局からの突き上げをさばくには情報量が足りない」



「本当はもっと情報量があるはずなのか」



「そうです。本当はスポンサーから実装要件資料を受け取って持ち帰ってきたら、ディレクターとそのゆかいな仲間たちはその資料を太らせていかないといけないんですよ。政治的修飾のレトリックをかぶせて重ねて、法制のつじつまをあちらにこちらにぬいつけてつくろって、自社の理念の建前とつながるように太らせておかないといけない。そして現場の作業部局からの質問攻めを耐えられるように、アップトゥデートな適用例と想定問答集を用意しておかなきゃならない。なぜならスポンサーの資料にはむきだしのシンプルな実装内容が書いてあるだけで、なぜ下請け会社がそれを実装するのかの政治的修飾は書いてないわけですからね。下請け会社の社員たちが『なるほどこれはわが社の理念、わが社の利害として一応理屈がつながっている企画だ。そういうことならまあやろうじゃないか、汗を流そう、徹夜もしよう、三者面談の予定を遅らせよう、肝臓の半分くらいも壊そうじゃないか』と思うためには、スポンサーの実装要件の字面がそのまま並べられるだけではだめだ」



「下請け会社ってのは、日本のことか」



「です。戦後いままで70年、下請け会社のディレクター仕事をやって、そのディレクターを引き継いできたチームが、自民党だということになるのでしょうね。スポンサーの要件資料に政治的修飾のレトリックをかぶせて防御的に資料を太らせ、法的つじつまを幾重にも構築しつつ、現場の各作業部局の利害と感情量を見計らって作業負担の配分をする。このマネジメントは労力のいる仕事であって、その部分はスポンサーたちのチームはやりたくない。スポンサーのチームは有能ではあるが下請け会社の内部事情にそこまで詳しくはないし、人的リソースをけっこう食うから、そこに投入するくらいなら委託して、自社の人材は他の案件に回すわけです。逆にいえば委託されるディレクターチームは、そのコストを取引材料のカードにすることができる。『スポンサーさん、いったん持って帰って検討しましたが、現場を納得させるにはこういうふうにまるめなおしての実装をさせてください』といってスポンサーと押し引きして、実装要件を修正させることができる。これが彼らの誇りでもある。大人の仕事だと。敗北で打ち倒された、その打ち倒されてつながれた憲法9条を逆手にとって、軍事力を充実させながら、『軍事リスクを負うのはスポンサーさん、あなたがやってくださいよ、それはあなたとわが国で作ってしまったこの憲法があるんで充実させるところまでしかできないんです、ぎりぎり解釈改憲でがんばりましてここまでですねえ、あなたもわが国も立憲民主制なんでねえ、憲法もある、民衆の声もある、いやー残念ですねえ』ともたれかかるつくり。下側から勝者にからみつき、敗者の下請けでありながら経済的勝者の立場に復興した。この見事な仕事がわからないか、わからんやつらにはわからせないでおけ、それでよい。わかってもらうためにこの仕事をしているのではない。われわれこそが理解せぬ人々に理解されぬままに仕えているのだ。われわれは仕え、釈明しない。サーバントなのだ」



「詩的だな」



「かもですね。いままで、お話に出てくるような自派への利益誘導ばかりしているおじさん政治家像たちというものなのかと思っていたのですが、そればかりということではなくて、その中にこういうものがあるんですね。理解されぬままに労苦を捧げ、仕える、欺瞞の中でこそ果たしうる種類の忠誠。影の中で仕える者──シャドウ・サーバント」



「しかしそれならそれでいいじゃないか。理解されぬままがんがん働いてもらおうじゃない」



「ところが今回このディレクターはですね、こういう欺瞞は嫌いな系の人柄なんですよ。こういう欺瞞と矛盾、倒れながら寝技で勝者にからみついていっての経済的勝利なんて、美しくないと感じている。欺瞞の中で仕事をしているような人々は美しくない。矛盾を解消し、立ち上がる、これが美しい国だ。そうすることで国民自身がこの国を理解できるし、ディレクターとしても理解してもらうことができる。彼は理解してほしい系の人柄なのでしょう。輝く日の光を浴びて表舞台に堂々と立ち、国家の指針を指し示す人物。それこそが立派な政治家だ」



「若々しい」



「でしょう。そこだから、自民党の元幹事長元総裁が安倍首相に苦言を呈しているという面がありそうに思うんですよね。光の中に輝こうとする光の政治家の流派と、闇の中で仕えようとする闇の政治家の流派。闇の政治家たちが力の源にしていた闇の呪文のページを、光の政治家が取り除こうとしている」



「光と闇のバトルだな」



「そうそう。そしてこの光のディレクターなんですが、自分のオリジナル企画が流れてしまったことでがっくりと落ち込んでしまいましてね。もうすっかりすねてしまっているんです。あーもう俺の考えた最高のオリジナル企画がと。なんだよこの連中、俺がせっかく奮戦して、オリジナル企画でお前たちをお前たち自身から救ってやろうとしてきたのにと。オリジナル企画を進めたかったのにそれはポシャってしまって消えて、それを進めるための取引材料だったはずのスポンサーの企画のほうだけが残ってしまった。自分に周囲が聞いてくるのはスポンサーの企画の話ばかり。打ち合わせが次々開かれて、そのたびにここが仕様不足だ、仕様のここに大きな穴があるのは明白なのに、なぜ今日まで埋められていないのだ、してあるべき仕様策定業務がされていない、と糾弾される。なんだよそれは俺の企画じゃねえよ知るかよ、スポンサーから言われたからやるんだよ、と、言いたいけれど言えないから胸の内にずっとためこんでいる。ごっそりモチベーションが落ちていて、それを周囲に隠す努力もしたくない。打ち合わせを欠席して他所のプレゼンに出るなんてのはそんな気配がある。本当の自分の夢は失われてしまって、なぜか他人の企画を守るために糾弾を受けなくてはならない、そういう夢やぶれたディレクターです」



「んーああ? わからないでもない気もするが、ああ、ありがとうございます。これ同じ米焼酎をください、ストレートで」



「僕も同じで、お願いします」



「いただきますか」



「いただきます。主観的にはすごくストレスフルで不条理な立場でしょうね。もう早く終われ、この企画1つ通したら下りるから、あとは知らんよ、この呪われた企画は次からのディレクターが背負え、いい気味だ、といったところでしょう。もうこの企画自体に愛は無くて、むしろ嫌悪感を抱いているから、それを守り育てるために自分から新たに企画の仕様を太らせるコミットメントなんかもしたくない。具体的な仕様を付け加えたらその箇所は自分の責任ということになりますからね。『私は総理大臣なんですから』という発言なんかはそのあたりでしょう。字面の強そうな言葉で、具体的な仕様のコミットメントをしないで打ち合わせを押し通りたいと思っている」



「なんでそんなことになったの」



「なぜ……と経緯と問えば、スポンサー側の都合としては、黒人大統領が当選したことですかねえ? 黒人男性が大統領が当選したことで、アメリカの中でいままで手広く世界に介入してきたツケを、いまあるていど手仕舞いしよう、というタイミングができた。『ごめんあれこれやりすぎてたかもしれない。予算も使いすぎていたし、手を引いていくわ』と言うにしても、白人男性がトップだったなら、それが理屈だとしても、よくもまあほざいてくれるじゃん感が出る。黒人男性が看板はっている間なら、『お、おうまあ大変だったな。気をつけろよ』になる。そこでアメリカはこの破産管財人のもと、各所であるていど手をたたみ始めたんですが、介入の旨みをおぼえてしまったおじさんたちもいて、その人たちはアメリカ内の予算が減ってもまだ中東あたりで火遊びがしたい。そうした遊びたいおじさんたちが、下請けのあの会社、座布団の下に一揃い隠してるだろ、ちょっと揺すってみろや、出せるもん出せるだろ、というのがひとつ。もうひとつはフィリピンから米軍戦力を減らすうえで、南沙諸島の資源争いでの対中圧力の穴埋めがほしい、これがもうひとつ。このふたつといったところかと思います」



「うーん」



「それでもうひとり、この物語の中に登場人物が出てくるんですが、聞きたいですか」



「まだキャラ増えるの。誰それ」



「それはプログラマーです」



「何それ」



「先日、防衛省の内部資料いくつか共産党が『独自に入手』して、その存在を防衛大臣が知らなかった、いや知っていたなんて問答があったでしょう」



「あーあったかな」



「あれはですね、怒り狂ったプログラマー、現場の作業部局の中のひとりのしわざなんです。どういうことかというと、こういうふうにディレクターとゆかいな仲間たちがぜんぜん資料を太らせないでいる場合、現場の作業部局は手待ちをさせられる。待っても待っても資料が太らず、仕様書が降りてこない。だが、スケジュールはずいずい迫ってくる。実際に実装作業をすることになるのは作業部局のプログラマーたちであって、そのとき実装できませんでしたとは言いたくないから、そういうとき作業部局はどう動くかというと、たいていは実装仕様書を書き始めるんですよ。本来はディレクターとゆかいな仲間たちが書くはずのものなんですが、もう職分をおかして書こうと。そうしてあるていど手を動かし始めよう、だって待ってたってあいつら書かないじゃんと。この場合、作業部局というのは防衛省です。そこで実装仕様書を書き始めちゃっていて、来年1月のKeenEdge16演習は新ガイドラインに沿ってやるかも、とか、2月からの南スーダンPKOは新法制に基づく運用をするかも、とかいった見込みスケジュールも並べてみてしまっていて、現場レベルでのスケジュールの握りもとりはじめてしまっている」



「ディレクターの仕事が遅いから、プログラマーがディレクターより先行して資料を書いて動き始めちゃうわけね」



「そうそう。そこでさ、そのプログラマーたちの中でひとり、怒り狂ったプログラマーがいるんですよ。資料を直接書いているか、あるいは書いた資料を回覧した中に、静かに胸の中で怒り狂っているプログラマーがね」



「何それ」



「今回のこの企画はさ、非常にきなくさい企画なわけですよ。現場で運用作業をするプログラマーがすごいでかいバグを発生させるにおいがぷんぷんするわけ。兵站線を警護してたら奇襲されて、相手を撃ち殺してその勢力と戦闘状態に入ってしまった、とか、その中で民間人を射殺してしまった、とか、そのとき国連だか他国だかの指揮下にあったとかなかったとかいって、そのプログラマーがひどいトラブルにわが国を巻き込んだではないか、住所と個人情報と家族さらし、嫌がらせのネットサービス大量登録、作業部局へのアンチまとめ記事もふだんの何百倍乱立する。そのとき、この仕様を書いたのは誰だ、という話が出るはずで、調べてみると基本的な軍事法典とROEの噛み合わせも準備できていないことが判明する。それでこの現場の作業規定の資料、この作戦任務書の資料、この国際なんとか活動の実施方針資料、と資料から資料へさかのぼっていって、さかのぼった資料の行き止まりの原点、それはプログラマーたちが先走って書いたこの資料だ、ということになる。ディレクターの職分をおかしてプログラマーが先行して書いていった資料だ、こいつらが自分で進み始めたんじゃん。ディレクターたちが抽象的な議論をしていたときに、先に進み始めたのはプログラマーたちでした、それがいま大きなバグにぶつかった、じゃあ自己責任ですよね、文官の責任でも政党の責任でも国民の責任でもないですよね、となる。責任のボールを受け取る親が誰もいないからプログラマーたちはボールを抱えさせられたままぼっこぼこにされる」



「それはひどいね。そんなんなったらおこだわ」



「だからげきおこですよ。ディレクターが資料を太らせないくせに、バグって大炎上したとき、そのケツはわれわれプログラマー自身が持たされる、そんなのあるかよと。『いいじゃんどうせ実装するんだろうし仕様を書こうぜ進もうぜ』という楽観的なプログラマーたちの中で、その未来の大炎上を確信して怒り狂ったひとりのプログラマーが、内部資料のパワポファイルをひそかに野党に横流しするわけですよ。『先を考えないプログラマーたちがこんなん書き進めててまじおこだわ、いま炎上しろ、ディレクターとゆかいな仲間たちが炎上しろ』とね」



「正義の怒りだ!」



「Scales of Justice, Conductor of the Choir of Death ですわ。もちろん、資料を表に出された作業部局もげきおこで、この怒れるプログラマーを捜索中。まあ大変です」



「大変です、ねえ。好き勝手ほうだい言っておいて」



「ああ、それはまったくあるんですけれどね。言うじゃないですか、ねじまわしを持つ者にはすべてがねじに見える」



「ねじ?」



「下請け開発会社仕事をちょっとかじった人間には、すべてが下請け開発仕事のラインに見えるんですよ。それも、ラインのごく一部の限られた視界のね。首相はディレクターに見えるし、自衛官はプログラマーに見えてくる。だからこうやってべらべらしゃべって言った理屈も、たぶん15%言い得ていられればいいところ、この安倍首相と安保法案まわりに100の事情があるとして、そのうちの15をとらえているかもなあ、といったところです」



「15%ねえ。自信がないんだかあるんだか」



「かなりあるんじゃないですか? 15%ですよ15%」



「さあね。そんなところ?」



「そんなところですね。おかわりいきます?」



「もらうか。すみませーん。それで君は国会前に行ったりしていたわけだ」



「まあ一応、2度ほど。金曜夜のやつは、学生なり、手ぶらの都民たちってかんじでしたけれど、30日の日曜のやつはリュックサックに帽子、のぼりばたで、地方のおじさんおばさんが来てる、アニメ的にいうと『小僧ども、よく頑張ったな』て言うやつ感あったですね」



「えー、この米焼酎をストレートで、2つ。お願いします」



「あ、お冷やをひとつ。はーい」



「なるほどね。ふむ。じゃ話変わるけどマッドマックスの話でいいかな」



「いいですよ、やっと見ましたか!」



「最高だね。素晴らしい」



「だから言ったでしょう。まったくもう」



「あれさ、ストーリーのない、頭からっぽにして見る映画だ、なんてコメント見ていったけれど、どうしてどうして、ストーリーみっちりみっしりあったね」



「ほほう?」



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