私の推測では、シャドウバンはツィッターやインスタグラムだけではなく、ごく普通のブログにも行われていると思う。私が昔書いていたブログ(その名前も忘れたが)が、ある日突然ネットから完全に消滅させられたことがある。特に政治的な内容ではなかったから、BANされた理由は今でも分からないが、SNSというのはそういう正体不明の沼のようなものだ、と今でも思っている。まあ、ネットに載せておけば、どこかに記録は残っているだろうと期待して、書いた文章はどんどん公開しているわけだ。それが沈黙の音となって消えるにしても誰かが聞いている可能性はあるだろう。
ネットのプロバイダーの多くは、利用者の社会的発言へのこうした陰湿な妨害行為はするが、ネットを利用した明らかな詐欺行為は大手を振ってまかり通り、一向に無くならない。
シャドーバン
【英】shadowban
シャドーバンとは、ソーシャルメディアの運営側が悪質なユーザーのアカウントの投稿をタイムライン等に表示させないように設定して(公の目に触れないようにして)半ばアカウント凍結(ban)に近い状態にする措置のことである。
ソーシャルメディア上の悪質なユーザーに対する一般的なペナルティはアカウント凍結である。アカウントが凍結されれば本人もフォロワーもそれと気づく。シャドーバンの場合、当該アカウントから投稿は従来どおり行えるため本人はシャドーバンに気づきにくく、フォロワーもアカウントが非表示の措置を食らっているのか、単に投稿が滞っているだけなのか、見極めがたい。特定のハッシュタグの検索結果からは排除されることになる。
シャドーバンはInstagramやTwitterなどで行われることがある。どのようなアカウントがシャドーバンの対象になるかは一概に言うことはできないが、公序良俗に半する投稿や振る舞い、ボットを使った人海戦術といった「ソーシャルメディアの本分を逸脱するような行為」がおおむね対象になるといえる。