沖縄県議選の結果だが、共産党が候補七人(らしい)全員当選で、第二党になったようだ。立憲民主党は、候補者数は分からないが当選はたった一人だけのようで、これは国政における党首脳部の立ち位置の曖昧さが大きく影響しているのではないかと思う。
第一党は自民党だが、沖縄の場合は自民党でも辺野古新基地については反対の意思を表明している人間も多いので、国政での自民党支持とは同一視はできないのではないか。まあ、県議選だと地元への利益誘導の点で自民党が強いのは当然ではある。
まあとりあえず、共産党への意味不明の嫌悪感は若い世代からは無くなりつつあるのではないか、というのがこの結果への感想である。これは社民党4人、沖縄社大党2人という数字と通底する現象だろう。特に興味深いのが沖縄社大党で、社民党との政治思想や政策的な違いがどういう点にあるのか、沖縄出身である私も昔は政治にまったく無関心だったので、その違いは分からない。確か、瀬長亀次郎が社大党だったような記憶があるが、定かではない。
(以下引用)
沖縄県議選 48人の顔ぶれ決まる、女性は7人 (2020/6/8 政治山)
任期満了に伴う沖縄県議選は無投票以外の9選挙区で7日投開票され、県議48人すべての顔ぶれが決まりました。当選したのは現職31、新人14、元職3で、党派別では自民17、共産7、社民4、公明2、沖縄社大2、立憲1、無所属15。女性の当選者は7人です(無投票の選挙区を含む)。
沖縄県議会議員選挙(2020年6月7日投票)投開票結果
新議員の平均年齢は56.79歳、任期は6月25日から4年間で、議員報酬は月額75万円(2018年総務省調べ)です。
当日有権者数は87万2906人。投票率は前回(2016年)を6.35ポイント下回る46.96%で、過去最低となりました。
沖縄県は、2015(平成27)年の国勢調査によると、総人口は143万3566人で、人口増減率がプラス2.93%、平均年齢は42.07歳で全国1位です。総務省の「地方財政状況調査」(2018年)では、予算規模は歳入が7477億4747万円、歳出が7328億7855万円です。
(夢人追記)こちらの地元紙(沖縄タイムス)記事が詳しい。こちらを先に読めばよかった。掲載画面では文字が重なるので、関心があれば元記事参照。
玉城知事の与党25議席 過半数を維持 沖縄県議選 投票率は過去最低46.96%
2020年6月8日 00:54
任期満了に伴う第13回沖縄県議会議員選挙(定数48)は7日、投開票され、玉城デニー知事の県政与党は、無投票だった名護、うるま、浦添、石垣の4選挙区を含む13選挙区で25議席を獲得し、過半数を維持した。玉城知事の就任後、初の県議選。有権者が玉城県政へ一定の信任を与えたことになるが、改選前の26から1議席減らした。野党・中立は改選前の20から3議席伸ばしたが23議席にとどまり、議席構成の逆転はならなかった。投票率は46・96%で、前回を6・35ポイント下回り、過去最低となった。
初当選確実の報を受万歳三唱で喜ぶ喜友名智子氏(中央)と支持者=7日午後10時50分、那覇市安里のひめゆりピースホール(金城健太撮影)
当選者48人のうち辺野古新基地建設反対は27人で、普天間返還問題の行方にも影響を与えそうだ。
玉城知事は8日未明、選挙結果に「私たちが予想していたよりも非常に厳しい結果だ」と率直に述べた。「結果的に議席を減らした状況を踏まえ、真摯に県政運営に当たりたい」と述べた。
与党候補は玉城県政を支える「オール沖縄」を前面に掲げた。一方、県政野党の自民は公認、推薦合わせ21人を擁立。4議席増の17議席を得たが、中立を合わせた「非与党」で過半数に届かなかった。新型コロナウイルスの影響で公明が公認2人の擁立を取りやめたことも響いた。引き続き厳しい議会対応を強いられる。
コロナ禍で、候補者らが選挙活動を大幅に自粛する異例の選挙戦となった。
与党は、名護市辺野古の新基地建設反対を訴え、安定的な県政運営のため与党多数を維持する重要性を強調。告示後は玉城知事も候補者と街頭に立つなど全面支援し、安倍政権への批判を強めた。
野党の自民は首里城火災や新型コロナに対する玉城県政の対応を批判。政府とのパイプを生かした次期沖縄振興計画の策定を訴え、経済界と連携し保守議席の増を狙ったが、明確な対立軸を示せず及ばなかった。
当選者の内訳は、現職31人、前職3人、新人14人。現職は7人が落選した。最年少は32歳、最高齢は73歳。女性は8人が立候補し、7人が当選した。
4選挙区が無投票になったのは1972年の第1回選挙と並び最多。無投票当選者12人、定数に占める比率25%も過去最多だった。
