ずっと考え続けてきました…
「おきもち」の最初の方に出てくるこのフレーズは
「おきもち」の全編を貫いている…
楽曲の”テーマ”は全編を通じて繰り返されるが、
このフレーズには、そんな響きが籠められている…
伝統の継承と新しい時代への適応…
”国家元首”としてではない…
現行憲法下における国民統合の象徴としての天皇のありかた…
常に、国民に寄り添い…国民のために祈り…
国民を理解し、また、国民の理解を求めて、国民とともにある…
そんな皇室の在り方とはどのようなものかと…
陛下はずっと考え続けてこられたのであった。
宮内庁の資料が検索できるが、陛下は墓陵の縮小や喪儀の簡素化にも取り組まれておられる。
皇室の陵墓は華美にならないようにしてきたのが、”伝統”であると陛下…
自分たちの代からは火葬にということで、コツコツと各種”改革”に取り組まれてきている…
また、過去記事に遡れば、同様の趣旨を何度も繰り返されておられる…
自分は、現行憲法下の象徴としての天皇の務めを完全遂行するのだという意志を示され、
いろんな行事が、自分の健康などの理由で「軽減」されることに心苦しさを感じておられた。
前回も述べたように、国民は勘違いしてはならないのである…
陛下は、ひとことも「トシだから楽になりたい」などとは言っていない…
どうかどうか…
象徴としての天皇の務めはとても大事なものだから、
これからも疎かにされることのないように
…と、「切に願う」と結んでいるのです…
聖火リレーというのがありますが…
陛下はその聖火をもってずっと走ってこられたが、この先も走り続けられるか不安である…
自分がトシだからというので、「ゆっくり走る」なんてことは、いつまでも許されない。
どうか、自分が守ってきたこの聖火を絶やさないよう…走り続けられるよう…
この事業を受け継いでくれと述べているわけである…
国民はどれだけこの陛下の「おきもち」を受け止めているのであろうか?
受け止めているのであればわかるであろう…
何を「聖火」にたとえているかが…
ひとことで言えば、それは日本国憲法である。
日本人は、ホントに人の話の聞けない人が多いので、ここまで言う必要を感じてしまう。
「生前退位のために憲法を改正してもよい」と答えた国民が多かったみたいな記事を見たからだ。
陛下は、憲法を守るこの皇室の在り方を引き継いでほしいと言っているのに…
「憲法改正を」というバカ国民が、多数いるのである…
(中略)
ひとのホンネは、第一声にあらわれる…
それを「まえおき」などとして聞き逃して「本題」を待っていると、話がわからない…
相手は初めにもう「本題」を言っているのに、それを受け止めないのでは話が通じないわけである。
(中略)
ともあれ…
我々が、「あべがウソをついている」と思うのは、過去の言動に照らして矛盾があるからで、
人のホンネは、その人間の一貫している言動に表れると考えるのである。
陛下の言動は、過去に照らして矛盾がなく、しかも一貫している。
だれかの書いた原稿を読むくらいなら、ビデオに撮って、そのままを放送させるなんてこともするまい。
放送された原稿も矛盾がなく、一貫している。
陛下の包み隠さぬ本心が述べられているからこそ、
ネットでは「削除された部分があった」とか「本当はこうだ」みたいな”工作”があるのであろう…
そして、やたらと「退位」の部分だけを強調し、「おきもち」の中核を歪めている…