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怒りから憎しみへ

「晴耕雨読」所載氏家氏の記事より抜粋転載。
朝日新聞もやるではないか。かつての朝日新聞のようだ。(笑)


国の対応に抱く思い

「怒りなんか通り越して、もう憎しみに近いと思っていますよ」。


まさに、これこそが今の沖縄県民の日本政府への思いだろう。


(以下引用)


「インタビュー:対立の海で カヌーで移設に抗議する小説家・目取真俊さん」『朝日新聞』2015年3月13日付 http://t.co/ZSi2nVgU45

「こうやって基地問題に人生を奪われていくのかと思うと、かなしさを覚えます」

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抗議を始めた経緯「怒りとか義務感とか一つの言葉で説明できるものではありません。これまで生きてきた総体が、この行動にまっすぐつながっています」

北部ヤンバルの生まれ。

豊かな森を米軍が重火器で演習する。

沖縄戦の体験者にも話を聞いた。

一つ一つの現場を我が身で確かめながら。

戦争について考え続けた人が国の対応に抱く思い

「怒りなんか通り越して、もう憎しみに近いと思っていますよ」。

(名護市民は去年から5回も選挙。全部移設反対派が勝利)

「しかも、嘉手納基地まで地元に返せとか言っているわけじゃない。せめて辺野古に新しい基地をつくることだけはやめて、と」

政治の劣化 「自民党にも、昔はもっと歴史を肌で知る政治家がいました。戦争で沖縄に犠牲を押しつけた、という意識を心のどこかに持っていた。それがいまでは、歴史認識も配慮もない。基地を押しつけて当たり前という、ものすごく高圧的な姿勢が中央に見えます。沖縄の保守の人さえそう話す」。

沖縄にとって戦後70年「ヤマトゥにいたら、戦争から70年のブランクがあるような感じがするでしょう。でも沖縄の感覚は全然違う。市街地をオスプレイが飛び、迷彩服を着て小銃を手にした部隊が県道を歩いている。戦争の臭いが、ずっと漂っているのです。日本の戦後史は一つではなかったのです」

「憲法9条だけを掲げる平和運動にも、欺瞞(ぎまん)を感じています。敗戦後、再び侵略国家にならない保証として非武装をうたう9条が生まれました。ただし、共産圏の拡大に対抗する必要から日米の安保体制が築かれ、沖縄に巨大な米軍基地が確保された」。

9条の擁護と日米安保の見直しが同時に必要抗議に若者が少ないですが 「では聞きますが、ヤマトゥはどうですか。東京で若い人が集会に大勢参加しますか。沖縄だけが、香港や台湾のように若者が燃えるはずがない。日本では国民の圧倒的多数が政治に無関心になった。大変なことが起きていても、すべて他人任せの国になってしまったのです」

対立の今後は「安倍晋三首相が沖縄県民の代表である翁長知事に会うことすら拒んでいるのは、権力による形を変えた暴力です。暴力が横行する事態を避けるため築いてきた民主主義というルールを、いま政権が自らの手で壊している。そして、憎悪と怒りを沖縄じゅうにばらまいています」

「本当に考えないといけないのは、この無関心です。ニヒリズムなのか、あきらめか、無力感か」

「抗議活動に参加するような人々は非暴力で一致しています。それが運動を広げ、支える原理ですから。怖いのは、そうした場に参加もせず、鬱屈した感情を内に抱え込んだ孤独なオオカミの暴発です」

夏にも工事着手という。

沖縄戦の『慰霊の日』である今年の6月23日。

「戦後70年の今年、安倍首相は沖縄戦の犠牲者とその遺族にどんな言葉を捧げるのでしょうか。米軍の新基地計画を粛々と進めます、と報告するのでしょうか」

「工事が始まったとしても、仮に基地が完成したとしても、それで私たちの闘いが終わりだとは思いません。絶望したときが終わりです」 以上、

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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