つまり、「相手の意図や当面の作業の目的を考えずに行動している人間(特に若者)は非常に多い」という話である。
魚を釣るにも、目的の魚に合わせた餌を用意すると思うが、社会での場面だと、そういう根本を認識していない人が多いのだろう。などと言って、私のような世間知らずの者こそ、周囲に呆れられていたかもしれない。私の言う冗談はかなりな確率で皮肉と受け取られて嫌悪する相手がいたものである。つまり、私などは「自分の脳内世界しか知らない」人間で、社会生活には合わない馬鹿だったわけだ。案外、そういう種類の人間は多いのではないか。
むしろ、社交的な人間というものが私には理解できない。「相手に合わせる会話」をして何が面白いのだろうか。そのどこに本当の自分は存在しているのか。
もちろん、ホリエモンなどのように言いたい放題を言う人間もいるが、それはそれがテレビなどでの一種の「芸」なのだろう。つまり、やはり本当の自分かどうかは怪しいものである。まあ、人生の時間の無駄をしているな、と思う。
仕事というものは基本的に「任務を果たせばそれで十分」であり、何も世間話をする必要はないが、社会生活はそれでは務まらない。他者との関係がその人の評価を決めたりするものだ。だから現代の若者は「コミュ障」であることを死ぬほど恐れるのだろう。それが間違いだとは言わないが、それがすべてでもない。百姓や漁師など、基本的に他者との会話は不要だろう。研究者も本当は同じであるはずだ。
(以下引用)
2025-04-14
■元人事部だけど「ジェンダー専攻は会社の人事のおっさんからウケが悪い」のではないんですよ
https://x.com/de_Bilitis/status/1910536750398922935?t=WfvGZ3-ns8IA2RVCRa7c4Q&s=19
「ジェンダー系専攻してますが、おじさんウケが悪すぎるので就活時は専攻内容を誤魔化すのが学生内で常識になってるのエグい。」
これはね、ウケが悪いって話ではないんだよ。
元人事部でまさに就活面接担当してたおっさんがちょっと説明します。
理系だけでなく文系の学生、いわゆる人文系の哲学、現代思想、ジェンダー等々のゼミ出身の学生からも割りと応募があります。
私は人事部時代、ES審査から二次面接(個人面接)までを主に管轄していました。
まさに当事者の子が見ているかもしれないのでアドバイスとしても書くけど
「あなたが大学で学んだこと、研究したことは弊社でどのように役立つと思いますか?役立てたいですか?」という質問が非常に苦手です。
ESから面接にかけて同様の意図で表現を変え何回か質問を投げ掛けますが、質問の意図に合致した回答をしてくれる学生が少ない。
よくあるのは「私の研究は"社会"の役に立ちます」と答えてしまうパターン。
回答だけを読めば、筋道立てて説明していて分かりやすいんですよ。真面目に勉強してきたんだなと感じる。
"社会"のことは聞いてないんですよ。うちの会社のことを聞いてるのに滔々と社会全般の話を語られても中々困るわけです。
そもそもの話になりますが、就活の面接で面接官が質問を行うのは
質問の意図通りに回答できるか、ロジカルに考え説明ができるかといった能力を見るためという点が大きく。
上記の質問で言えば「大学の勉強内容と弊社の業務をロジカルに関連付けて考えられているか?」を問うているわけです。
ここで大事なのが、業務に対する理解の浅深は大きな問題じゃないということです。
普通の学生が、面接の時点で事業や業務全体をきちんと理解するのは無理で、当然そんなことは求めていません。
あなたの勉強はウチで役に立つのか、という質問はどこであってもほぼ確実に問われると思いますので