「ロシアの声」から転載。
一番の問題は、国民のインターネット通信内容(あるいは履歴)が警察に筒抜けになっていることだ。スノーデンによる「米国国家盗聴体制」暴露が事実であったことがはっきりと証明された形である。
しかし、圧力釜を買っただけで警察が家に踏み込んでくるとはねえ。まあ、日本でも車にカッターナイフ(たぶん、商売道具か)があったとかいう理由で警察に連行されて取り調べられた漫画家もいたが、警察というのは市民の所持する武器に関してはほとんど病的な警戒をしているようだ。
ところが、その気になれば何でも武器になるのであり、箸一本で人を殺すこともできる。自衛隊(軍隊)などではそういう暗殺技術も仲間内で教え合っていると私は推測している。もっとも、べつに教えられなくても、少し考えれば誰にでもその方法は分かるだろう。
しかし、人を殺せば自分自身の一生をフイにする、という想像力が通常の人間にはあるから、そういう犯罪(殺人技術)の想像はしても絶対に殺人を実行しないだけだ。まあ、台所用品など殺人道具の宝庫のようなものである。電子レンジでだって人を殺せるのではないか。たしか「キックアス」では大型電子レンジで人間を爆発させていた記憶がある。ただの圧力釜でも旦那や女房の頭にぶつければ立派な凶器だ。(笑)
圧力釜の場合は「大量殺戮兵器」に転用されるとは言っても、せいぜいが数人規模だろう。(あのボストンマラソン爆破事件は、本当に圧力釜爆弾だったか、怪しいものだ。効果が派手すぎる。)そんなに市民の持つ「武器」が心配なら、いっそ全家庭の台所から包丁の類を一斉に没収したらどうか。いや、それ以前に、アメリカの場合はあれだけ銃が野放し状態のくせに、圧力釜に眼の色を変えるというのもおかしな話である。あるいは、「我々はテロ対策を真剣にやってますよ」というアピール目的の意図的な「勇み足操作」事件かもしれない。まあ、実際にはただのお馬鹿な間違いだろうとは思うのだが、アメリカの現状をいろいろ教えてくれる事件である。
(以下引用)
米国:圧力釜はテロリズムの疑い
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2.08.2013, 18:00
Photo: RIA Novosti
米国人主婦がインターネットで圧力釜を注文したことで、家に警察が押しかける騒動があった。
「ガーディアン」紙が伝えたところによれば、ミシェル・カタラノさんが圧力釜をインターネットで探していたところ、3台から4台のジープに乗った6名の警官がやってきたという。了承を得た上で家宅捜索を行い、圧力釜があるかどうか問いただされた。炊飯器があることを知った警官たちはそれで爆弾が作れるかどうか聞いてきたという。警官たちはインターネット上でのミシェルさんの検索履歴に基づいて捜索を行ったという。その中には「圧力釜の爆弾」および「リュックサック」がヒットした模様。主婦は圧力釜を探し、夫はリュックサックを検索し、息子はボストンテロ事件を調べていたという。その結果、誰かの頭の中でボストンテロ事件後の米国におけるテロのイメージに合致してしまった。
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