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高輪にはお線香の匂いがよく似合う

  1. まあ、東京ローカルの話題なのだが、高輪という場所は「忠臣蔵」という文化的歴史的な事柄にゆかりの深い場所でもあり、JRのトップの馬鹿どもが自分の趣味で勝手に駅名を決めていいものではないだろう。だいたい、一般公募で多かったのは、平凡で日常的で親しみやすいか、あるいは歴史的な名前である。「高輪、芝浦」でいいではないか。「芝浜」や「泉岳寺」や「高輪泉岳寺」もいい。それが、どんな馬鹿が勝手に決めたのか、「高輪ゲートウェイ」というダサさマックスの名前になるとは。そもそも、高輪にどんなゲートがあるのか、知らないし、知りたくもない。ゲートはゲートだろう。カタカナを入れればお洒落、という低能さが見え見えだ。
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  1. 12時間前
  1. 山手線新駅の一般公募。1位は高輪の8398件で、以下、芝浦の4265件、芝浜の3497件、新品川と泉岳寺が2422件で同数、新高輪の1275件、港南の1224件、高輪泉岳寺の1009件、JR泉岳寺の749件、品田の635件。「高輪ゲートウェイ」は36件。
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  1. TLを「高輪ゲートウェイ」という駅名に対するブーイングが飛び交っているが、ぶっちゃけ、かつて「業平橋」という風雅な駅名を「とうきょうスカイツリー駅」にされてしまった失望に比べればどうという事はない 
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  1. 高輪ゲートウェイ駅。故・桂吉朝師のネタで、「東京の噺家さんは『黒門町!』とか『稲荷町!』とか声をかけられてうらやましい。そこで私らもまねしてみたら『尼崎センタープール前!』」というのがあったが、東京のみなさんもそれに近くなったのか。
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    1. さんがリツイート
    1. 13時間前
    1. 高輪ゲートウェイかぁ…。 父が「落語ゆかりの "芝浜" が品があっていいのではないか。外国人に説明する際にも日本文化に興味を持ってもらえるのでは」と、いそいそハガキを書いていたのを見ていたので、父に日本を代表して謝りたい。
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明治政府は江戸幕府の百倍はマシ

江戸幕府というのは、実は徳川家だけのための政府であり、他藩を親藩や譜代以外はみな敵である、と見做していた。つまり、「国家意識」など無いのである。不祥事などで他藩(外様大名)が困れば、改易の好機とばかり取り潰し、親藩の支配地を広げるだけのことで、そこには「国家」も無ければ「国民全体を愛護する」意識も無い。百姓は単なる「税金の納め手」であり、奴隷同様である。
最近、江戸幕府見直し論が多いので、わざと少し大げさに書いたが、侍の心中に平民などを人間視する意識など無かったのだ。明治維新は、後の薩長支配(特に長州支配)という害悪を産んだが、そもそも明治維新そのものが、西国雄藩(外様)による徳川幕府打倒運動にすぎなかったのであり、権力闘争なのであって革命でも何でもない。ただし、明治政府の打ち出した「四民平等」(まあ、形式的な部分が大きいとは言え)は、日本の近代国家としての最低の条件を整えたと言えるだろう。

江戸幕府の「国家意識の無さ」の例として田沼時代に起きた天明の大飢饉のウィキペディア記事を載せておく。江戸幕府だけでなく、諸国諸大名も侍層のことしか頭になく、領民は「納税機械」であるとしか見做していなかったのが、下の悲惨な事例(略したが、特に東北諸藩の例)からよくわかる。田沼の印旛沼干拓なども、幕府収入を増やすためのものであり、べつに領民のためではない。むしろ、飢饉時の余計な労役で農民は苦しんだのだ。
なお、田沼の「重商主義」を高く評価する声が最近は多いが、これも徳川政権維持のためのひとつの手法でしかなく、安倍総理の経済界との癒着の同類でしかない、と私は思っている。

(以下引用)

経緯[編集]


東北地方1770年代から悪天候や冷害により農作物の収穫が激減しており、すでに農村部を中心に疲弊していた状況にあった。こうした中、天明3年3月12日1783年4月13日)には岩木山が、7月6日8月3日)には浅間山噴火し、各地に火山灰を降らせた。火山の噴火は、それによる直接的な被害にとどまらず、日射量低下による更なる冷害をももたらすこととなり、農作物には壊滅的な被害が生じた。このため、翌年から深刻な飢饉状態となった。天明2年(1782年)から3年にかけての冬には異様に暖かい日が続いた。道も田畑も乾き、時折強く吹く南風により地面はほこりが立つ有様だった。空は隅々まで青く晴れて、冬とは思えない暖気が続き、人々は不安げに空を見上げることが多くなった。約30年前の宝暦年間(1751年-1763年)の4年、5年、13年の凶作があったときの天気と酷似していた[1]


被害は東北地方の農村を中心に、全国で数万人(推定約2万人)が餓死したと杉田玄白は『後見草』で伝えているが、死んだ人間の肉を食い、人肉に草木の葉を混ぜ犬肉と騙して売るほどの惨状で、ある藩の記録には「在町浦々、道路死人山のごとく、目も当てられない風情にて」と記されている[2]。しかし、諸藩は失政の咎(改易など)を恐れ、被害の深刻さを表沙汰にさせないようにしたため、実数はそれ以上とみられる。被害は特に陸奥でひどく、弘前藩の例を取れば死者が10数万人に達したとも伝えられており[3]逃散した者も含めると藩の人口の半数近くを失う状況になった。飢餓とともに疫病も流行し、全国的には1780年から86年の間に92万人余りの人口減を招いたとされる[4]


農村部から逃げ出した農民は各都市部へ流入し治安が悪化した。それ以前の1786年には異常乾燥と洪水が起こっていた事も重なり、1787年(天明7年)5月には、江戸大坂で米屋への打ちこわしが起こり、江戸では千軒の米屋と八千軒以上の商家が襲われ、無法状態が3日間続いたという[5]。その後全国各地へ打ちこわしが波及した。これを受け、7月に幕府は寛政の改革を始めた。


背景[編集]


幕藩体制の確立とともに各地で新田開発、耕地灌漑を目指した事業が行われた。しかし行きすぎた開発は労働力不足を招き、強引に治水した河川が耕作地に近接しすぎることで、洪水を頻発させ生産量低下の原因にもなった。


さらに当時は、田沼意次時代で重商主義政策が打ち出され「商業的農業の公認による年貢増徴策」へと転換され、地方の諸藩は藩財政逼迫の折に、稲作の行きすぎた奨励(結果的に冷害に脆弱であった)や、備蓄米を払底し江戸への廻米に向けるなどの失政が重なった。大凶作の一方で米価の上昇に歯止めがかからず、結果的に飢饉が全国規模に拡大することとなった。これは、国内における飢餓輸出と同様の構造である。


またコメを作物として見た場合、本来温暖な地域で生育する作物を寒冷な地域で作付けしたため、気温低下の影響を受けやすく、減作や皆無作などの危機的状況を招きやすかった。さらに栽培技術や品種改良技術も未熟であったため、安定した収穫は困難であった。





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理性と感情

「日刊ゲンダイデジタル」記事から部分転載。
全体は読んでいないが、この部分で指摘した若者心理は、社会心理学としては「あり」かな、と思う。もちろん、理性(今、「利正」と変換された。そんな言葉は人名以外には無い。まさに資本主義思想によるワード漢字変換であるwww)で考えているのではなく、感情で判断しているのである。感情で生きる動物化しているわけだ。


(以下引用)


なぜ若者は「野党嫌い」か? 政治学者・野口雅弘氏が分析

公開日:

 そう考えたきっかけは、政党政治がちゃんと動いていないと思ったことです。政府が出した政策に対し、野党は質問し、「これは危ないんじゃないか」などと指摘をする。野党の指摘が正しければ、政府はそれを修正したり、引っ込めたりする。その延長線上に、野党が政権を取るということも起きる。そうした緊張感の中で、政党政治は動くはずなのですが、どうもそうなっていない。

  ――政党政治が動いていない?

 多くの人は、安倍首相に対し、特に森友・加計問題では批判的です。それにもかかわらず、自民党支持だったりする。若い世代ほど自民党の支持率が高いですよね。もちろん「野党がだらしない」というのはありますが、野党は何をしても評価されなくなっているのではないか、と思ったんです。

  ――それはどういうことですか?

 例えば、沖縄の米軍基地の問題。日本の人口1%ちょっとのところに70%以上の米軍基地があるのはフェアじゃない、ということは若い人も考えている。ところが、反対運動をしている人に対しては嫌悪感が強い。反対の声に政府が耳を傾けてくれず、菅官房長官などが「粛々と辺野古への移設を進めます」と言うわけですから、反対の声がヒートアップすることもある。しかしそうなると、フェアではないことへの憤りや国の姿勢に対する批判よりも、「自分はそういう喧嘩や対立には共感できない。無理です」という反応がすごく強く出てくる。野党がだらしないこと以上に、反対するという振る舞いや、反対勢力に対する拒絶反応の強さが、今の「安倍1強」を生み出している土台なのではないかと思います。



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民主主義と天皇親政

さすがに、「尊皇主義者」の私も「天皇親政」までは賛成しないし、それはむしろ天皇には迷惑なことだと思うが、今の選挙制度では屑の二世三世政治家が政治を私物化し、経団連とユダ金のためだけの政治を行っている以上、日本の民主主義は完全に破綻した、と思うし、この国民のアホさでは民主主義はあと300年くらいは日本では不可能だ、と思う。
だが、「天皇親政」など、いわば天皇に政治の全責任を押し付け、すべての仕事を天皇だけにさせるようなものである。私なら、何百億円貰っても御免である。
もっとも、安倍のように「政治をしているふり」だけして、経団連やユダ金や官僚の言うことにだけ従っているという「仕事」なら、誰でもできるだろう。国会で居眠りしていればいいだけだ。与党が過半数なのだから、どんな法案でも通し放題である。まあ、今の日本は革命を起こすしかないかもしれない。しかし、その結果生まれるのは、今以上に最低の、腐敗した政治かもしれないのである。
なお、私は「尊皇主義者」だが「尊王主義者」ではない。「王」と言うのは中国では地方領主程度のものだ。だから韓国の反日運動家連中は「天皇」と言わずに「倭王」と見下げた言い方をするのである。
ちなみに、私が天皇を政治システムの一部に組み込むべきだ、と言うのは、いわば「元老院」のより高度な形態なのである。(今の参議院には衆議院との違いが無い。)
つまり、選挙によって選ばれた人間は、大衆に迎合するだけの「大嘘つき」である可能性が高いわけであり、大衆人気ではなく「知性と教養と優れた人格」を持った人間こそが政治の中枢にいるべきだと思うからだ。政治に関してそういう資質を持つのは、「国家と運命を共にしている一族」、つまり皇室の人間であり、幼時から常に自分は「国民統合の象徴」であるという意識をもって成長する天皇だけではないだろうか。今上天皇のあの神々しい顔は、そうした意識からしか生まれないものだと思う。



(以下「ネットゲリラ」から引用)「天皇親政」以外は賛同しているから転載した。

日本人よ、これが本家本元の本物の民主主義だ
いざとなれば、市民が武器を手に戦い、為政者の首を取る覚悟を持っているのが民主主義だ
日本の、多数決で決まったのでこれが絶対正しいのだ、などという学級会レベルの衆愚政治とは違うんだよ

そして俺は、衆愚政治は論外であるし日本人に本物の民主主義はまるで向いてないと思っている
さっさと天皇陛下に全権委譲して天皇親政にするべき









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北海道に鉄道は不要なのか?

単なるメモである。
全区間で赤字というのは、需要が無い、ということだろう。朝と夕方の通勤通学時刻以外は正午に一便だけでいいのではないか。それでも、線路の保全などで、出費は経常的にあるだろう。
2ページの記事だが、2ページ目はあまり意味の無い記事(辞めた社員の声に見る行き詰まり感、の部分)なので、カットした。
世の中には頭のいい人はたくさんいるだろうに、このような慢性赤字の企業を劇的に改善する案を誰も出せないのだろうか。で、JR北海道が消滅したら、北海道の人間はそれでも平気なのだろうか。少なくとも、北海道新幹線のアイデアはアホそのものだったことは証明されたようだ。それで、発案者や推進者は何か責任を取るのだろうか。


(以下引用)



JR北海道「過去最悪の赤字」…辞めた社員の声に見る“行きづまり”感


12/2(日) 8:56配信


bizSPA!フレッシュ


 北海道の交通インフラを担う企業が“過去最悪”の赤字を計上しました。

 北海道旅客鉄道株式会社(以下、JR北海道)は11月9日に9月中間連結決算と2019年3月期業績予想を発表しました。この発表は、営業損益などの各利益の数字で過去最悪の数字が並ぶ厳しい内容となりました。

 そして同時に公表した2017年度の線区別収支状況では、4年連続で道内27線区すべての線区が赤字となり、約半数の13線区で赤字幅が拡大しました。


“過去最高”の赤字を記録したJR北海道

 全線区の赤字総額は551億円と、2016年度から25億円も赤字が増えています。なかでも北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)は98億7700万という巨額の赤字を生み出していたことがわりました。

 2016年3月の開業当時こそ盛り上がったものの、輸送密度(1日1キロ当たりの平均通過人数)が4510人と、前年度の5638人から20%減少。加えて、青函トンネル内の老朽設備や車両のメンテナンス費用が膨らんだことが原因とされています。

 新幹線について、JR北海道の綿貫泰之常務は9日の記者会見で「来年度から青函トンネルの維持管理費用に対し、国の支援が年50億くらい出る。赤字額は大幅に圧縮できる」と説明していますが、国の支援が確定しているのは19年と20年だけです。それ以降の支援継続のためにはこの2年間で収支改善の道筋をつけることが前提となります。

 このように、“過去最高”の赤字を記録してしまったJR北海道とは、いったいどのような会社なのでしょうか。


JR北海道の平均年収は…

 1949年6月に「日本国有鉄道(国鉄)」が誕生しました。国が担っていた鉄道事業と関連事業を引き継ぎ、独立採算制で国有鉄道を経営することを目的としていました。

 そして、国鉄は1987年4月に分割民営化を図り、JR北海道(札幌)、JR東日本(東京)、JR東海(名古屋)、JR西日本(大阪)、JR四国(高松)、JR九州(福岡)の6社が誕生しました。

 現在、北海道札幌市に本社を構える「JR北海道」の社員数は6797人。鉄道営業から、運輸、工務、不動産開発や新規事業開拓などの開発関連事業を行っています。(JR北海道公式サイトより)。また、平均年収は約527万円(鉄道統計年報平成27年度版から算出)となっています。






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漁業法改正の内容とその影響

単なるメモである。ヤフーニュース(というより、ネットのニュースサイトはすべてそうだが)がこういう硬派な記事を載せるのは珍しい。


(以下引用)長い記事なので、後でカットするかもしれない。




全体的な意義については、こちらに書きました。今回はより細かく具体的な内容について検証していきます。

これまでの漁業制度のメリットとデメリット

是々非々の議論をするための前提として、まずは、漁業の現状について説明をします。これまでの日本の漁業制度では、日本全国に数多く存在する漁協に、前浜の漁場の自治権(共同漁業権)を与えて、その漁場の中でのルールは漁業者の話し合いで決めることになっています。このような漁獲規制の方法はTerritorial Use Right for Fisheriesと呼ばれ、多くの国に導入されています。


日本での自主管理の代表的な成功事例としては、由比のサクラエビを挙げることができます。サクラエビの自主管理は1970年に始まりました。漁業者による資源の奪い合いを防ぐために、水揚げ金額を全員で均等に配分するプール制度を導入して、安定した利益を上げています。今年は、小型で未成熟のエビが多くなったために、11月は禁漁をすることになりました。


https://www.yomiuri.co.jp/economy/20181118-OYT1T50122.html


このように漁業者が主体的にルールをつくると、非合理的な決まりになりづらいし、みんなで決めたことは守られやすいという利点があります。しかしながら、サクラエビのように自主管理が機能している漁業はむしろ例外です。


当事者の話し合いで決める方式は、当事者の数や多様性が増すと、合意形成のハードルが跳ね上がるのです。下の図は三重と愛知付近の共同漁業権の区画を示したものです。共同漁業権が設定されているのは緑の線で囲まれた部分です。沿岸に沿って、細かく区割りされていることがわかります。


海上保安庁CeisNetより筆者作成
海上保安庁CeisNetより筆者作成

一つの区割りの中で完結している資源なら、「当事者の話し合いで決める」というやり方は機能します。しかし、複数の区割りをまたぐような資源、特に巻網や定置網など複数の異なる漁法で利用される資源の場合は、利用者が顔を合わせる機会がないので、当事者の話し合いで決める方法は機能しません。


サクラエビが自主管理をできたのは、定住性の小規模資源だからです。サクラエビは狭い範囲に生息していて、由比と大井川の二つの漁協しか漁獲できません。二つの組合が連携をして規制をすれば、他の漁業者に横取りされることなく、大きくなったエビを自分たちで確実に獲ることができるのです。

共同漁業権の外側では企業経営の大型船が操業

共同漁業権は沿岸の狭い海域にしか設定されていません。その外側では、大型漁船も含めて自由に魚を獲ることができます。県をまたいで操業する大規模な漁業(大臣許可漁業)の中でも、漁獲量が多い沖合底引き網漁業と大中巻網漁業についてみてみると、その大半がすでに会社経営体になっています。今回の法改正で企業の参入のハードルが下がると報じられていますが、それは養殖の話。天然資源を漁獲する漁業に限ってみると、大型漁業はすでに企業化が進んでいるのです。


会社経営体の割合(農水省 漁業センサス2013)
会社経営体の割合(農水省 漁業センサス2013)

大規模経営体と小規模経営体が、規制が不十分なままで魚を奪い合えば小規模経営体に勝ち目はありません。かつては、サバは日本全国の沿岸で豊富に獲れたのですが、沖合の大型船の漁獲で減少し、八丈島のサバ棒受け漁業は消滅してしまいました。


共同漁業権の仕組みだけで、沿岸の小規模漁業を守ることが出来ないのは、沿岸漁獲量の推移からも明らかです。


農水省 漁業養殖業統計年報より筆者作成
農水省 漁業養殖業統計年報より筆者作成

このような事態を防ぐには、以下の2点が必要です。


1)水産資源を十分な水準に維持すること


2)小規模漁業の漁獲を確保するために、予め漁獲枠を配分しておくこと


今回の法改正で、個々の漁船に漁獲枠を予め配分しておく個別漁獲枠方式(IQ方式)が導入されることになりました。IQ方式なら、早獲り競争に劣る小規模漁業でも、獲り分を確保することが出来ます。また、ライバルの動向を気にせずに、魚の価値が高くなる時期まで待って操業することも可能になり、魚の質の向上や収益の増加も期待できます。


今回の漁業法改正では共同漁業権の仕組みはそのまま残ります。なので、これまでの沿岸漁業の既得権を剥奪するような改正ではありません。IQ方式を適切に運用して、大型漁業の漁獲を抑制すれば、早獲り競争で不利な小規模漁業の生き残りに寄与することになります。

漁業法改正の問題点

IQ方式の導入は、日本の漁業の復活に不可欠なものです。今回の法案は、全体としては悪くない出来なのですが、運用に関する細かい部分に粗が目立ちます。残念ながら、現在の法案にはいくつか問題があり、運用しだいでは漁業に大きな害をなすと考えます。


1) 過剰漁獲枠の問題:科学の独立性


1997年から日本でも7つの魚種に漁獲枠が設定されています。しかし、資源水準に対して、過剰な漁獲枠が設定されていて、資源管理の体を成していません。例えば、サンマの場合、今年は予想以上に漁獲量が伸びて10万トン程度の水揚げなのですが、日本政府が設定しているサンマの漁獲枠は27万トンです。サンマのみならず、サバ類、マアジ、スルメイカなど他の魚種でも、最近の漁獲実績を3-5割ぐらい上回る大盤振る舞いの漁獲枠が設定されています。全体の漁獲枠が過剰に設定されている現状で、漁獲枠を個別配分したところで管理効果は期待できません。


過剰な漁獲枠が慢性的に設定されている背景には、業界・行政・政治からのプレッシャーがあると思います。資源評価のプロセスを、業界・行政・政治から独立させて、透明性を高めていく必要があります。資源評価機関の独立性を確保できる法案にすることが望ましいです。


2) 不透明性な漁獲枠配分ルール:小規模漁業を軽視する漁獲枠配分の可能性


法案では、大臣が沖合漁業と沿岸漁業(都道府県ごと)に漁獲枠を配分し、都道府県の中では知事が船毎に漁獲枠配分をおこなうことになっています。しかし、漁獲枠をどの様なルールに基づいて配分をするかについては、何の記述もありません。小規模漁業に十分な漁獲枠が配分されれば、IQ方式によって、小規模漁業は守られますが、小規模漁業への配分が少なければIQによって小規模漁業が淘汰されることも考えられます。


クロマグロで実際におこったことですが、水産庁の一存で、大型船の漁獲実績が多い年を基準に過去の実績に応じて配分してしまいました。その結果、沿岸漁業者の不満が爆発し、デモや訴訟といった事態に発展しています。IQ方式に移行すると、数多くの魚種で同じことが繰り返される可能性が高いでしょう。


FAO 責任ある漁業の行動規範(6.18)やSDGs14などにも小規模漁業への配慮の重要性が明記されています。大型漁船優先の配分にならないように、日本の漁業法においても、「小規模伝統漁業者の雇用に配慮して配分をする」と明記すべきと考えます。



小規模伝統漁業者に水産資源とマーケットへのアクセスを提供する。


Provide access for small-scale artisanal fishers to marine resources and markets


出典:SDGs 14b

3)当事者参加が必要なのに海区調整委員の選挙を廃止:


漁業者が獲りたい漁獲量と、資源の持続性の観点から許容される漁獲量には、大きな差があるのが普通です。なので、どの様な配分をしても漁業者は不満を感じることになります。少しでも不満を和らげて、納得感を高めるには、合意形成のプロセスに漁業者を参加させる必要があります。例えば、ノルウェーでは、漁業者の代表が話し合って漁獲枠の配分を決定します。日本でもいきなり同じ事は出来ないかも知れませんが、漁業者の関与を増やしていく努力が必要です。


漁業の調整を行う海区調整委員という制度があります。これまでは漁業者の選挙で選ばれた委員がいたのですが、選挙制度が廃止され、都道府県知事が任命するのみになりました。確かに、海区調整委員が持ち回りの名誉職になってしまい、選挙が形骸化している海区もあるのですが、当事者参加の仕組みを無くすべきではありません。むしろ、いろんな人が参加できるように間口を広げるべきでしょう。


4)漁船のサイズ規制撤廃は資源回復した後の話です


これまでは、魚の獲りすぎを防ぐために、漁船の大きさを規制してきました。トン数が決められた中で、魚を多く獲るには、船倉をできるだけ大きくする必要があり、結果として、住居スペースが切り詰められることになります。


IQ方式に移行して、個々の船が漁獲枠で規制をされるようになると、漁船の大きさの規制は不要になります。もし、個別漁獲枠方式が機能しているなら、漁船のサイズ規制は取り除いて、十分な住居スペースが確保できるように自由に漁船をつくっても問題がないことになります。


理屈の上ではそのようになるのですが、実際に日本のIQ方式が機能するかは未知数です。前述の過剰な総漁獲枠が是正されないことも想定されます。過剰な漁獲枠を個別配分しても、規制としての効果は得られないばかりでなく、大型化した船が過剰な漁獲枠を消化して、更に資源減少が加速することも考えられます。漁船サイズなどこれまでの規制を撤廃するのは、IQ方式が機能をして、資源回復が確認できた後にすべきです。現時点でサイズ規制を撤廃するのはリスキーです。

まとめ

以上見てきたように、全体としては評価できる内容なのですが、運用に関する部分に粗が多く、運用次第では、資源の減少を加速させたり、小規模漁業を衰退させたりすることになります。クロマグロの漁獲枠の運用などを見ると、かなり悲惨なことになる可能性もあります。


野党には、是々非々の議論を行って、以上の4点について修正していただくことを期待します。





勝川俊雄 東京海洋大学 准教授、 海の幸を未来に残す会 理事

昭和47年、東京都出身。東京大学農学部水産学科卒業後、東京大学海洋研究所の修士課程に進学し、水産資源管理の研究を始める。東京大学海洋研究所に助手・助教、三重大学准教授を経て、現職。専門は水産資源学。主な著作は、漁業という日本の問題(NTT出版)、日本の魚は大丈夫か(NHK出版)など。


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キリスト教徒、アメリカで迫害される?

よく分からない事件で、よく分からない書き方の記事だが、何かの兆し(たとえばキリスト教衰退の兆し)かもしれないので転載しておく。
まあ、公共の場で布教活動をするのは禁止、ということなら分からない話でもない。それがどんな宗教であれ、興味の無い人には迷惑行為ではあるだろう。

ちなみに、私は「哲学としての仏教」は好きだが、宗教としては信じていない。キリスト教(一神教全般)に至っては、それを信じる人間が、なぜそれを信じられるのか、理解できない。この世に悪が存在するという事実だけでも、「創造神」がいたなら、それはロクなものではないということは明白ではないか。つまり、その創造神が悪も悲惨も不幸も作り出したのだから。

(以下引用)



キリスト教の牧師が「キリスト教徒だから」米警察に逮捕される悲劇が発生 信じられない事態が進行中

723:日出づる処の名無し:2018/12/01(土) 21:23:01.73 ID:aVSpW2GQ


Christian News Watch (Japan)

イラン人キリスト教徒であり迫害を逃れて米国に移住しLAで牧師をしていたた
Ramin Parsa氏が、ミネソタ州のショッピングモールで逮捕された。
理由は、キリスト教信仰を通行人と分かち合ったことを
「ハラスメント」と訴えられたためである。

https://pjmedia.com/faith/ex-muslim-christian-pastor-refugee-from-iran-arrested-for-sharing-his-testimony-in-minnesota/

9:58 - 2018年12月1日
https://twitter.com/christian_japan/status/1068670758065397760


氏は、買い物客のソマリ系女性二人と世間話をし「あなたはムスリム?」と
尋ねられたとき「いいや、昔ムスリムだったが今はクリスチャンなんだ」と答えた。
すると別の通りがかりの女性が「この男が私たちに嫌がらせをしている」と守衛に通報。
守衛はParsaに勧誘をやめるよう言い渡した。

Parsaは勧誘している訳ではない旨説明し場を離れ同行の友人と
コーヒーショップに移ったが、出て来たところで守衛に拘束された。
守衛たちは「ここで宗教の話をしてはいけない」と言う。
Parsaは自分が牧師であることを説明したが、
守衛たちは「以前にも牧師を拘束したことがある」と語った。

Parsaが最初に話した二人の女性は通報した女性と議論し彼を擁護した。
通行人たちはなぜ彼が逮捕されたのか尋ねた。「クリスチャンだから」と彼らは言った。
守衛たちはParsaに手錠をかけ床に固定された椅子につなげ顔写真撮影を要求した。
彼が拒否すると水を飲む事も便所に行くこともさせなかった。

四時間近く経って警察が到着。警察はParsaの写真と指紋をとり不法侵入で起訴した。
彼は結局78ドルの保釈金を自分で払い友人が午前2時に迎えに来て釈放された。
「私は以前これを経験したことがある。イスラムの国では聖書を配布して逮捕された」
彼は言う。「これが米国で起こるとは思わなかった」


724:日出づる処の名無し:2018/12/01(土) 21:23:15.43 ID:aVSpW2GQ

>>723

「クリスチャンになったとき私は刺された。イランから逃げ
トルコに難民として2年いた。そこで教会を持ち聖書を配布したら逮捕された」
彼はトルコで逮捕されたブランソン牧師を挙げこう言った
「彼らは米政府が私達に金を出し聖書を配布させていると疑っていた。
本当にそうだったらね」彼は顔をしかめた。

Parsaは最終的に米国に来たとき安心したという。
「涙を浮かべ、米国にいることに感謝した。
自分を表現することができ誰も私を信仰のことで差し止めたり抑圧できない。...
そしてこれが起こった」彼の家族が事件を知ったとき、
それは米国では起こり得ないと思い、事態を把握した時大きなショックを受けた。

事件をfacebookで公表した直後彼のいとこは聖書配布のかどでイラン政府に逮捕された。
甥は隠れている。米国でのクリスチャン迫害は現実だと彼は言い、
試合前祈ったことで首になったフットボールコーチや
同性婚ケーキ提供を断ったため6年間も法廷闘争を強いられているコロラド州店主を挙げた。

「クリスチャンだけはいじめられてもいい人々と見られているようだ」と彼は言う。
もしクリスチャンを狙った継続的な侮蔑がムスリムに向けられたら大騒動になると指摘する。
なぜLGBT活動家はムスリムのケーキ屋に同性婚ケーキを注文しないのか、と彼はいぶかる
「ムスリムの国々では、彼らはゲイを殺す」

「ビルから投げ落とす。私はこの目で処刑を見た」
「クリスチャンは迫害されいじめられているが、彼らを擁護するために誰も何も言わない」
Parsaはカリフォルニア州に居住するかたわら裁判のためミネソタにも出向かなくては
ならない。起訴を覆すため弁護士に相談中だという。


728:日出づる処の名無し:2018/12/01(土) 21:27:07.87 ID:idkXhkr3

>>723
もう本場ではあなたは髪を信じますか?を出来ないのか…


730:日出づる処の名無し:2018/12/01(土) 21:30:12.20 ID:uBhOzDK7

>>723
アメリカってプロテスタントだよね?この人カトリックじゃないよね?


738:日出づる処の名無し:2018/12/01(土) 21:40:04.27 ID:KhQHBCGF

>>730
元記事に「Christian pastor」と書いてある。
「pastor」は英国国教会以外の牧師を指すらしい。
プロテスタントの牧師さんで、宗派は不明かな?


778:日出づる処の名無し:2018/12/01(土) 22:15:50.87 ID:7ZLo4LHd

>>730
> >>723
> アメリカってプロテスタントだよね?
違うよ。
ポリコレ教だよ。
イスラムに配慮してキリスト教を目の敵にするのは
ポリコレの信条的に正しいんだよ。


813:日出づる処の名無し:2018/12/01(土) 23:16:09.52 ID:FFdFRmrh

>>730
連邦議会じゃカトリックがすでにプロテスタントを追い越してたかと


735:日出づる処の名無し:2018/12/01(土) 21:38:47.38 ID:G3JNdHm5

>>730
牧師って書いてあるのでプロテスタントですな。
カソリックは神父なので。


729:日出づる処の名無し:2018/12/01(土) 21:29:27.19 ID:wil1hyrq

キリスト教は上流階級のためのものとなってしまって下流はそれ以外の諸宗教
そして互いに介入してはいけないと分断されてしまっているのでは



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