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白い灯篭の意味

凄いね。こういうところまで神経が行き届いているのか。
なお、キネマ旬報作品賞と監督賞を獲得したらしい。作品賞受賞はアニメ映画としては「トトロ」以来という稀な例になったとか。
返す返す、クラウドファウンディングが始まったころにそれを知らないで、「喜捨」ができなかったのが残念だ。まあ、その罪滅ぼしに、自分の無名ブログで何度も書いて宣伝にささやかな協力をしてきた、というところはあるのだが。結果的には、日本映画史に確実に残る作品を宣伝してきたのだから、誰かを騙すような宣伝にならなかったのは幸いだ。

「この世界」の功績のひとつは、「真面目な映画でも面白いのだ」ということを多くの人に教えた点にもあると思う。嘘八百、荒唐無稽こそが面白い、という「娯楽作品」への固定観念は捨てるべきだろう。面白さには多くの種類がある。ドストエフスキーも筒井康隆も、イングマール・ベルイマンもマルクス兄弟も「面白い」のである。


            

「この世界の片隅に」映画のやつは広島人しかわからないゾッとするポイントがあるんだよな。お砂糖騒動で一瞬映るお墓に立ってる灯籠、あれ全部初盆なんだよ。広島では初盆の際お墓に白い灯籠をたてるの。面白い日常のなかに一瞬映る戦争の光景はほんとゾッとするから知らなかった人は2回目観に行こ。


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酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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