日本で新型コロナウイルス用のワクチン接種を拒む動きが拡大しています。
昨年まで日本は先進国上位の接種率を維持していましたが、今年に入ってそれが低下。
東京都が今年10月に1000人を対象にして行ったアンケート調査では、「接種しない」との回答が57.7%となっていました。
毎日新聞の記事によると、ワクチン接種を拒んだ人の多くは副反応や健康被害を懸念しており、「副反応がつらかったから」「ワクチンの効果に疑問がある」との回答も3割を超えたとしています。
3回目以降のワクチン接種に関しては殆どの年代で意欲が低下している傾向が見られ、合わせてワクチン接種率も大幅に落ち込んでいるようです。
11月14日に政府が発表したワクチン接種率では、新しいオミクロン株に対応したワクチンで国内は1227万人超、割合だと9.7%に留まっていました。
65歳以上の高齢者に限定すると9.9%で、日本のオミクロン株対応ワクチンの接種率は高く見積もっても全人口の1割程度なのです。
やはり、新型コロナウイルスへの興味関心が低下したことや、ワクチンの副反応に対する懸念があるのだと思われ、政府が積極的にワクチンの健康被害や対応策の情報発信をしなければ、国民のワクチン疑念はますます高まることになるでしょう。
ワクチン3回目「接種しない」半数超 都アンケ 副反応懸念など理由
https://mainichi.jp/articles/20221116/k00/00m/040/197000c
新型コロナウイルスのワクチンについて東京都が実施したアンケートで、1、2回接種した人に3回目の接種の意向を尋ねたところ、接種しないと回答した人が57・7%に上った。副反応への懸念や効果への疑問が背景にあるとみられ、都はワクチン接種に関する情報を広く発信して接種を促す考えだ。
オミクロン株対応の新ワクチン接種率わずか9.7%…大量キャンセルのナゼ?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/314535
新型コロナの感染を防ぐ鍵として期待されている、オミクロン株に対応する新ワクチンの接種が進んでいない。開始からすでに2カ月近く経つが、オミクロン株対応ワクチンの接種回数はこれまで全体で1227万1194回、接種率は9.7%にとどまっているのである(首相官邸11月14日発表分)。