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認知症とabsent-minded

私は高血圧なので、毎日、自分の血圧の記録を取っているが、ここ三日間の日付を、全部12月として書いていた。(12/19、12/20、12/21)という感じだ。つまり、今は一月だという認識が、これらを書いている時に、私の頭にはまったく上らなかったわけである。
はたして、これは認知症だろうか。私はそうはまったく思わない。今日の日付が12月だろうが1月だろうが、私の生活にはまったく関係しないからだ。必要の無いものには無関心である、というのは人間の自然な心理だろう。私にとって関心があるのは世界の政治状況であり、能登の被災者の状況などだ。散歩中なら空の雲の形や色彩、周囲の木や草や鳥、頭に沸き起こる想念などだ。
で、そういう「大事な思索」や妄想に没頭し、それ以外のことは意識にあまり上らない状態(上の空状態)を、英語では「absent- minded」と言うらしい。「心の不在」状態だ。(正確には、「通常生活、社会生活での心」の不在状態。)ニュートンが研究に没頭している時に、卵を茹でるつもりで、懐中時計を湯の中に投じた類である。(自分をニュートンに例えるところが、我ながら図々しいが、これは「認知症」と「absent-minded」の違いを言い、世間の老人たちを勇気づけるためである。まあ、それで勇気をもって認知症強化に邁進する老人が出てきたらとんだ罪作りだが。)

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HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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