https://blog.goo.ne.jp/zaurus13/e/c8441f87f7435f702806383fb3b250e0
<転載開始>
激増する杖ユーザー: これは「杖ブーム」と言えるか?
杖ユーザーが目につきだしたのは2022年からだ。当時、記事にもした。
どの町でも若者の「杖デビュー」? 気づかないボンクラもいる?
ザウルスのフィールドワーク:杖ユーザーの静かなる激増?
2年近く経った今、さらに激増している印象がある。以下は、昨日(2024/03/02)たまたま地元のスーパーで撮影したものである。
ここまではいずれも中高年の女性で、皆申し合わせたように花柄のアルミ製の杖を使っている。いちばん左の女性は30歳前後にしか見えない。このひとの杖すがたに衝撃を受け、杖ユーザーハンティングを開始した。
別方向に歩いている3人の杖ユーザーを同じ1つのフレームに収めたのは、これが初めてであるが、こんなことが可能になっている。
このあと、スーパーの外に出ても、杖ユーザーは次から次と現れる。
いちばん最初の、30歳くらいにしか見えない女性の画像のタイムスタンプは15:54で、これが杖ユーザー撮影の開始時間。最後の、路上の男性の画像のタイムスタンプは16:09である。つまり、わずか15分のあいだにこれだけの杖ユーザーを目撃したことになる。画像上では9人である。しかし、よく見ると、3人が一緒に写っている画像のいちばん奥の男性は、最下段の左の男性と同一人物であることがわかったので、実質8人ということになる。ということは、15分間に8人である。
さて、2022年11月に駅の改札とホームで撮影した動画では、「32分間に6人もの杖ユーザー!」 を収録していた。
動画: https://twitter.com/zaurus210/status/1597926479354302464
2022年は、約5分に1人である。
2024年は、約2分に1人である。
ちなみに、わが町には昨年末(2023年12月)に杖の専門店がオープンした。先見の明があると言うべきか?
わたしがこれほどまでに杖にこだわるのは、杖が 街中で歩行障害を示す重要な指標 であるからだ。他の身体的、知的、障害のほとんどは見た目ではわからないものが多い。しかし、杖は体の補助的付加物として60メートル先でも目に見える。この指標が街中で1~2年のあいだに激増しているということは、何か重大なことを意味しているのではないか?
そもそも、これは 「杖ブーム」 と言えるか?
ブーム とは、いっときの流行であり、ファッションであり、いずれ下火になって消えていく運命のものである。昨今激増中の杖ユーザーは、杖をおしゃれアイテムとして取り入れているのか?単なるおしゃれとしての趣味的な選択であれば、たしかに 「杖ブーム」 と言えるかもしれない。
例えば、帽子のようなファッションとかおしゃれアイテムならば、「ブーム」 と言えるだろう。しかし、「杖ブーム」で検索してもなぜかほとんどヒットしない。現実には、明らかに杖ユーザーは増えており、杖の市場は拡大している。杖専門のネットショップも増え、実店舗も増えているのだが、どうやら 「杖ブーム」 とうっかり喧伝できない深刻な事情があるようだ。
「杖デビュー」 の事情
ツイッター上で、杖を使い始めることを 「杖デビュー」 と言うひとが出て来たのは2年ほど前だった。「杖デビュー」 という、このやや自嘲的な言葉は決して 「ブームに乗る」 という意味合いで口にされるのではないようだ。「杖デビュー」 という言葉には、杖に頼らざるを得ない悲哀と諦念がこもっているように思える。杖生活に入るという選択には、流行やおしゃれとは別次元の、当人の人生にとって非常に深刻な事情と決断があるはずだ。それを 「杖ブームに乗って」 と言うことはできないだろう。
それでは、「ブーム」 ではないとしたら、この激増は何なのだ?
個々人の 「非常に深刻な事情」 については、以下の記事を参照して頂きたい。
どの町でも若者の「杖デビュー」? 気づかないボンクラもいる?
「非常に深刻な事情」、 「杖ユーザー激増」 の 根本原因 は、実はここ3年間、目の前にずっとぶら下がっているのだ。しかし、不思議なことに、気づかない人は永遠に気づかないようだ。どうやら、いつまでも気づかないようなひとが、杖をつく羽目になっているように思える。
そして、杖をついているひとはどうもマスクをしていることが多いようだ。これも単なる偶然ではないように思える。
昨年はツイッターでも何度も杖関連のツイートをしていた。
どの町でも若者の「杖デビュー」? 気づかないボンクラもいる?
ザウルスのフィールドワーク:杖ユーザーの静かなる激増?
<転載終了>