私が痛風を膝に発症したのは、たぶん40歳前だったと思う。1990年前後のことだ。
理由は、若い頃から苛酷な登山が趣味で、足や膝を痛めつけていたこと。おまけに、プリン体の多いもつ煮込みが大好物だったこと。独り身の寂しさから酒に溺れることが多かったことなどだ。
それは、ある日突然、膝にやってきた。膝に激痛が走り、まるで歩けなくなってしまったのだ。無理して近所の整形外科を7軒も回ったが、どの病院でも原因を特定できなかった。
それが痛風発作であることを指摘してくれたのは、山とアマ無線の仲間、石川医師だった。石川さんからアロプリノールをいただいて飲んだら、やっと発作から解放された。
それから、私は腎障害を引き起こして顔色が黒ずみ、尿量が不安定になった。最大の原因は、おそらく仕事でアセトンやトルエンなど有機溶剤に触れていたからだと思う。有機溶剤は、腎臓細胞を直接破壊するのだ。
私は痛風から、やがて「痛風腎・腎臓結石・尿路結石」にまで進んでいた。
これが理由で、仕事ができなくなり、私は現在住んでいる中津川の田舎に引っ越すことにした。
中津川に移住してからも、頻繁に尿路結石の激痛に苛まれることになった。当時の療法といえば、利尿作用の強いビールを大量に飲んで尿量で結石を洗い流すというものだったが、そのビールのプリン体が痛風の原因物質だったので、泥棒に強盗を摘発させるような不思議な治療だった。
痛風腎の症状は、最初に腰痛が現れる。現在、腰痛に苦しんでいる日本人は3000万人といわれるが、実際には半分程度が腰痛持ちで、そのうち相当部分が痛風腎・尿路結石のような腎臓障害から来ているともいわれる。
私が腰痛と腎臓障害に関係があることを思い知らされたのは、水産加工食品、とりわけ「練り物」=さつま揚げやちくわを食べた後に、ひどい腰痛が起きる法則を見いだしてからだ。
もちろん、生の魚、とりわけ鰯・鯖・秋刀魚をたくさん食べても同じことになるし、肉を食べても同じなので、結局、動物性タンパク質の大量摂取が腎臓を腫れ上がらせ、腰痛を引き起こしていると確信するに至った。
これらを食べると、尿量がひどく減ってしまう。しかし野菜米卵程度の食材に変えると、腰痛は治まり、尿量も元に戻るのだ。
だが、練り物の場合は、特別に反応が早い。どうしてちくわやさつま揚げ、はんぺんが腎臓を痛めつけるのか、そのメカニズムが長い間分からなかったが、ある動画コンテンツを見て得心がいった。
【なぜ報道しない!?】「政府が必死に隠し続ける...ひと口食べるだけでも腎臓が破壊される猛毒食品」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
このなかに、「腎臓を破壊する猛毒物質」として「リン」が挙げられている。水産加工物=練り物のなかには結着剤としてリンが大量に含まれているのだ。
またハムやソーセージにもたくさん含まれているので、同じ結果をもたらすだろう。肉だって、「人造肉=端肉をまとめて大きくしたものにも含まれている。
問題になるのは、添加物としての無機リンだともいわれる。
腎機能が低下してくると、リンも問題だが、タンパク質そのものが腎臓細胞に有害といわれ、腎機能悪化を加速させる。
だから、腎臓病になると、尿中に蛋白が増えて、タンパク質制限食を食べなければならなくなる。
昔から「痛風」といえば「力士の風土病」といわれるほど、力士には痛風や痛風腎持ちが多く、痛風による多機能不全から平均寿命も短かった。
理由は、激しい稽古で、全身に疲労物質が蓄積し、そこに尿酸が蓄積しやすいこと。食事が「ちゃんこ」という、プリン体を余さず効率的に吸収できる理想的な痛風鍋食であること。引退後も食生活を見直す力士が少ないことなどだ。
力士には糖尿病や高尿酸血症(痛風)、高脂血症などが多く、引退後も食生活の嗜好を変えられないことで、動脈硬化をすすめて狭心症や心筋梗塞、脳卒中を引き起こして平均年齢よりも若死にする人が非常に多い。
痛風腎が原因で非業の死を遂げた有名力士としては、北の湖が挙げられる。
理事長現職のときに「両側水腎症」で倒れ、その後直腸癌で死亡したのだが、結局、食生活と苛酷な稽古による全身痛風、尿酸症によって体調を悪化させた。
ちゃんこは、水産加工物=練り物が主役で、食品添加物である無機リンの含有量が非常に多い。
リンは通常の食生活で不足することはなく、摂り過ぎだけが問題となる。不足すると骨密度が低下する一方で、過剰になっても副甲状腺機能の亢進により骨代謝が悪化し、骨密度が低下する。リンは有害物質なのだ。
食品添加物としてのリン酸塩は、心臓や血管も悪化させる。腎機能の落ちている人は、練り物、ハム、ソーセージを原則避ける必要がある。
腎臓機能が低下すると、余分なリンを尿中に排泄できなくなり、血液中にたまって「高リン血症」を引き起こすことがある。この状態が続くと、骨がもろくなったり、血管や腱などの骨ではないところでカルシウムと結合して石灰化を起こしたり、腎臓の働きがいっそう悪くなったりする。
腎臓が悪化している人は、リン酸塩の多い練り物などは避けなければならない。
水産加工物=練り物主体の鍋物が、どれほど無機リン酸塩過剰であるか、加工食品を避けて生鮮食品を直接、食材にしなければならないかは、たくさんのサイトで警告されている。
それから、私のように腎臓が悪化してしまった人間が、透析を受けるまでの重症化を予防する方法について、私の実体験から触れる。
20年ほど前まで、「腎臓病は安静にしていなければならない」という誤った考えが医学界の常識だった。
だが、安静にする意味はない。これは間違いだった。そして、運動によって腎機能が改善すると実証する医師が登場してきた。メカニズムについては以下のリンクに紹介されている。
「歩く」ことで、病気の9割は直せる。これは私の体験からも、はっきりと言えることだ。医師の指示に従って安静にして、いろいろな薬を投与されていた患者は、高額の治療費を医療産業に献上するだけで、結局透析に進み、寿命を極度に短くして亡くなっていった。
医療に不信感を抱き、「歩く」こと=つまりホメオステーシスの向上に望みを託した人々は、例え腎臓を悪化させても、本来の寿命に近いまで生き延びることができた。
病気は医者にかかると悪くなる 2020年10月27日
歩けば病気が治る、認知症も防げる 2022年09月16日
これまで「安静が必要」と医師が指示することが常識だった、たくさんの病気についても、実は安静は逆効果で、手足を動かして無理のない(体液循環)運動をした方が桁違いに早く治癒できるという報告がたくさん出てきた。
ちょっとした風邪や疲労も、安静よりも軽い運動の方が回復に効果があることが分かってきた。
その代表例が、腎臓障害なのだ。歩くことで腎機能が回復することが、たくさん証明されるようになった。
もしも腰痛が出たら、ヘルニアなどの機能障害を疑う前に、腎機能障害、とりわけ腎臓腫脹を疑い、腎臓が肥大して腰椎を圧迫していることが腰痛の原因であることを疑うべきなのだ。
これまで医療界で、腎臓腫脹が腰痛を引き起こしている可能性について触れた人は少ない。医学常識では、骨や筋肉に問題があると考えられてきた。
しかし、私は水産加工食品、練り物を食べることで腰痛が出ることに気づき、タンパク質を断って精進食に切り替え、おまけに、歩くことで腰痛を早く治せることに気づいた。
私の直感では、現在の腰痛患者の半分くらいが、無機リン・過剰タンパク質障害を含む腎臓腫脹からくる腰痛ではないかと疑っている。ならば、精進食(ビーガン食)に切り替えることが治療の近道ということになる。
理由は、若い頃から苛酷な登山が趣味で、足や膝を痛めつけていたこと。おまけに、プリン体の多いもつ煮込みが大好物だったこと。独り身の寂しさから酒に溺れることが多かったことなどだ。
それは、ある日突然、膝にやってきた。膝に激痛が走り、まるで歩けなくなってしまったのだ。無理して近所の整形外科を7軒も回ったが、どの病院でも原因を特定できなかった。
それが痛風発作であることを指摘してくれたのは、山とアマ無線の仲間、石川医師だった。石川さんからアロプリノールをいただいて飲んだら、やっと発作から解放された。
それから、私は腎障害を引き起こして顔色が黒ずみ、尿量が不安定になった。最大の原因は、おそらく仕事でアセトンやトルエンなど有機溶剤に触れていたからだと思う。有機溶剤は、腎臓細胞を直接破壊するのだ。
私は痛風から、やがて「痛風腎・腎臓結石・尿路結石」にまで進んでいた。
これが理由で、仕事ができなくなり、私は現在住んでいる中津川の田舎に引っ越すことにした。
中津川に移住してからも、頻繁に尿路結石の激痛に苛まれることになった。当時の療法といえば、利尿作用の強いビールを大量に飲んで尿量で結石を洗い流すというものだったが、そのビールのプリン体が痛風の原因物質だったので、泥棒に強盗を摘発させるような不思議な治療だった。
痛風腎の症状は、最初に腰痛が現れる。現在、腰痛に苦しんでいる日本人は3000万人といわれるが、実際には半分程度が腰痛持ちで、そのうち相当部分が痛風腎・尿路結石のような腎臓障害から来ているともいわれる。
私が腰痛と腎臓障害に関係があることを思い知らされたのは、水産加工食品、とりわけ「練り物」=さつま揚げやちくわを食べた後に、ひどい腰痛が起きる法則を見いだしてからだ。
もちろん、生の魚、とりわけ鰯・鯖・秋刀魚をたくさん食べても同じことになるし、肉を食べても同じなので、結局、動物性タンパク質の大量摂取が腎臓を腫れ上がらせ、腰痛を引き起こしていると確信するに至った。
これらを食べると、尿量がひどく減ってしまう。しかし野菜米卵程度の食材に変えると、腰痛は治まり、尿量も元に戻るのだ。
だが、練り物の場合は、特別に反応が早い。どうしてちくわやさつま揚げ、はんぺんが腎臓を痛めつけるのか、そのメカニズムが長い間分からなかったが、ある動画コンテンツを見て得心がいった。
【なぜ報道しない!?】「政府が必死に隠し続ける...ひと口食べるだけでも腎臓が破壊される猛毒食品」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
このなかに、「腎臓を破壊する猛毒物質」として「リン」が挙げられている。水産加工物=練り物のなかには結着剤としてリンが大量に含まれているのだ。
またハムやソーセージにもたくさん含まれているので、同じ結果をもたらすだろう。肉だって、「人造肉=端肉をまとめて大きくしたものにも含まれている。
問題になるのは、添加物としての無機リンだともいわれる。
腎機能が低下してくると、リンも問題だが、タンパク質そのものが腎臓細胞に有害といわれ、腎機能悪化を加速させる。
だから、腎臓病になると、尿中に蛋白が増えて、タンパク質制限食を食べなければならなくなる。
昔から「痛風」といえば「力士の風土病」といわれるほど、力士には痛風や痛風腎持ちが多く、痛風による多機能不全から平均寿命も短かった。
理由は、激しい稽古で、全身に疲労物質が蓄積し、そこに尿酸が蓄積しやすいこと。食事が「ちゃんこ」という、プリン体を余さず効率的に吸収できる理想的な痛風鍋食であること。引退後も食生活を見直す力士が少ないことなどだ。
力士には糖尿病や高尿酸血症(痛風)、高脂血症などが多く、引退後も食生活の嗜好を変えられないことで、動脈硬化をすすめて狭心症や心筋梗塞、脳卒中を引き起こして平均年齢よりも若死にする人が非常に多い。
痛風腎が原因で非業の死を遂げた有名力士としては、北の湖が挙げられる。
理事長現職のときに「両側水腎症」で倒れ、その後直腸癌で死亡したのだが、結局、食生活と苛酷な稽古による全身痛風、尿酸症によって体調を悪化させた。
ちゃんこは、水産加工物=練り物が主役で、食品添加物である無機リンの含有量が非常に多い。
リンは通常の食生活で不足することはなく、摂り過ぎだけが問題となる。不足すると骨密度が低下する一方で、過剰になっても副甲状腺機能の亢進により骨代謝が悪化し、骨密度が低下する。リンは有害物質なのだ。
食品添加物としてのリン酸塩は、心臓や血管も悪化させる。腎機能の落ちている人は、練り物、ハム、ソーセージを原則避ける必要がある。
腎臓機能が低下すると、余分なリンを尿中に排泄できなくなり、血液中にたまって「高リン血症」を引き起こすことがある。この状態が続くと、骨がもろくなったり、血管や腱などの骨ではないところでカルシウムと結合して石灰化を起こしたり、腎臓の働きがいっそう悪くなったりする。
腎臓が悪化している人は、リン酸塩の多い練り物などは避けなければならない。
水産加工物=練り物主体の鍋物が、どれほど無機リン酸塩過剰であるか、加工食品を避けて生鮮食品を直接、食材にしなければならないかは、たくさんのサイトで警告されている。
それから、私のように腎臓が悪化してしまった人間が、透析を受けるまでの重症化を予防する方法について、私の実体験から触れる。
20年ほど前まで、「腎臓病は安静にしていなければならない」という誤った考えが医学界の常識だった。
だが、安静にする意味はない。これは間違いだった。そして、運動によって腎機能が改善すると実証する医師が登場してきた。メカニズムについては以下のリンクに紹介されている。
「歩く」ことで、病気の9割は直せる。これは私の体験からも、はっきりと言えることだ。医師の指示に従って安静にして、いろいろな薬を投与されていた患者は、高額の治療費を医療産業に献上するだけで、結局透析に進み、寿命を極度に短くして亡くなっていった。
医療に不信感を抱き、「歩く」こと=つまりホメオステーシスの向上に望みを託した人々は、例え腎臓を悪化させても、本来の寿命に近いまで生き延びることができた。
病気は医者にかかると悪くなる 2020年10月27日
歩けば病気が治る、認知症も防げる 2022年09月16日
これまで「安静が必要」と医師が指示することが常識だった、たくさんの病気についても、実は安静は逆効果で、手足を動かして無理のない(体液循環)運動をした方が桁違いに早く治癒できるという報告がたくさん出てきた。
ちょっとした風邪や疲労も、安静よりも軽い運動の方が回復に効果があることが分かってきた。
その代表例が、腎臓障害なのだ。歩くことで腎機能が回復することが、たくさん証明されるようになった。
もしも腰痛が出たら、ヘルニアなどの機能障害を疑う前に、腎機能障害、とりわけ腎臓腫脹を疑い、腎臓が肥大して腰椎を圧迫していることが腰痛の原因であることを疑うべきなのだ。
これまで医療界で、腎臓腫脹が腰痛を引き起こしている可能性について触れた人は少ない。医学常識では、骨や筋肉に問題があると考えられてきた。
しかし、私は水産加工食品、練り物を食べることで腰痛が出ることに気づき、タンパク質を断って精進食に切り替え、おまけに、歩くことで腰痛を早く治せることに気づいた。
私の直感では、現在の腰痛患者の半分くらいが、無機リン・過剰タンパク質障害を含む腎臓腫脹からくる腰痛ではないかと疑っている。ならば、精進食(ビーガン食)に切り替えることが治療の近道ということになる。