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「崩れ格子」の柄

昔、沖縄のテレビ局が自分の局で作ったテレビドラマで、「沖縄が舞台の時代劇」という珍しい作品、「崩れ格子」というのがあったと記憶している。自分で見た記憶は無いが、最愛の妻を亡くした武士(主人公)が、妻の形見の「崩れ格子」柄の着物を着て、各地を放浪する、「大衆版水戸黄門」みたいなものだったのではないかと想像している。まあ、類似点はたぶん各地を放浪することだけである。各地を放浪すると言っても、沖縄の風土はどこも似たようなものだがwww
亡き妻の着物(か、妻が作った着物か)を着た武士という設定は面白いが、問題は、その「崩れ格子」とはどんな柄か、想像しにくいところで、昔、そのドラマを見た人たちも主人公の着物の柄までは良く見えなかったのではないかと想像する。
現代は便利だから、ネットで調べられる。そこで調べてみた。
この画像のものだと、案外「崩れて」いない。
実は、私が昔愛用していたというか、一張羅で着用し続けたネクタイの柄が「崩壊する格子」の模様で、まさしく、格子が崩壊して下からバラバラになって落ちていくという、今思えば面白い柄で、当時東京の進学塾で教えていた小学生の生徒に指摘されて、自分のネクタイが「崩落する格子」の柄だと初めて認知できたくらい、私は自分のネクタイの柄には無関心だった。しかし、その時以来、「崩れ格子」とはどんな柄だったのか、という疑問が心の奥底にあったようだ。
仮に、昔の「崩れ格子」が、格子が崩壊し、断片が下に落ちていく柄だったなら、それをデザインし、手作りするのは大変な作業だっただろうな、と思うのだが、下の写真の「崩れ格子」は規則的な図案で、予想と異なっていて残念である。

(追記)「大海望洋」というブログから転載。

くずれ格子

2017年04月22日

Posted by k10-nakamura at 07:14│Comments(0) │社会
テレビが普及し始めた時代、1965年頃。
RBC TV(琉球放送テレビ)で放送されたドラマ「くずれ挌子」。
ドラマ「くずれ挌子」は、モノクロのテレビで放送されて人気を集めた。
主題歌は芭蕉布の作曲で知られる普久原恒勇さん。
歌ったのはRBC職員の又吉盛保さん。
大ヒットした。
今でもカラオケで歌う人も多い。
その「くずれ挌子」が、50年ぶりに復活したという。
糸満市喜屋武の作詞家、茂屋武光さんが、ハワイアン調に編曲して、マイケル中本さんに歌ってもらったという。
茂屋さんは、大衆娯楽を追及した時代の思いを歌いつげたら・・とCD化したというが、又吉盛保さんも「大胆なアレンジだが、これまでと違う層に聞いてもらえる」と話しているという。
余談だが、又吉さんを関西支社時代、大阪北新地のスナックに案内して「くずれ挌子」を歌ってもらった事がある。
さすがに、そのスナックのママさんは又吉さん本人が歌っていたとは知らなかった。
「そうです。私が又吉盛保です」と念を押していた又吉さんではあった。


(以下引用)

0924 琉球かすりの伝統的な古典柄そろいました。

先日ブログ(「絣・織りの柄のはなし」)に書きましたが、琉球かすりには600種ほどの絣柄があります。諸説ありますが、古代の人が経糸・緯糸で作れる柄が先にできて、その後で作り方として図案(御絵図帳)が残ったようです。とはいえ、手しごとだから全く同じものは生まれません。みやらび展でひとつひとつ確かめてみてくださいね。

着尺地:単衣、袷両方可  絹(生糸) 100% 平織   経緯絣  黒地に絣模様は茶の縦線とミダングミー(十字の三段組み)

着尺地:単衣、袷両方可  絹(生糸) 100% 平織   経緯絣  濃赤褐色地に絣模様はクジリゴーシ(崩れ格子)トゥイグワー(鳥)とトーニーヒキサギー(左右にずれたエサ箱)

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