「世に噛む日々」というブログから転載。(「阿修羅」で知った記事だ)
丸山真男の「『である』ことと『する』こと」というエッセイに出てきた「権利の上に眠る者はやがてその権利を剥奪される」という趣旨の言葉を、多くの良識的国民、良識的知識人はこの文章を読んで思い出すのではないだろうか。
我々は太平洋戦争の敗戦後に、GHQから「民主主義」と「平和憲法」をプレゼントされた。
このことは日本国民にとって、実は太平洋戦争で勝つ以上に大きな利益であったのだが、ただで手に入れたものは有難がられない、という定理どおり、日本人は民主主義を大切にせず、選挙での低能な投票行動によってそれを今失おうとしている。平和憲法はこれから安倍自民党によって捨てられることになる。
権利の上に眠ってきた日本人は、その貴重な権利を剥奪された、いや、自ら捨てたのである。
*タイトルおよび文中で「剥奪」がすべて「剝脱」になっていたので訂正しておく。書いている時はまったく気づかなかった。まったく、ワードの語句変換機能は低能である。気づかなかった私もそうかもしれないが。
(以下引用)
戦後最悪の暗い時代の到来だ。僕らは今、ファシズムというモンスターの顎(あぎと)の中にいる。
ある程度は予想し、覚悟はしていた。しかし、結果は、想像し得る最悪のレベルだった。
落胆のあまり、思わず「今夜は民主主義の葬式」とツイ。すかさず、「民主主義が行われた結果としての、民主党と未来の敗北だ」と横槍が入る。
見当違いも甚だしい。ナチス政権だって、選挙という、民主主義の正式な手続きから生まれた。ナチス政権の誕生そのものが民主主義の終焉を意味したのは歴史が証明している。言いたかったのは、それだ。
すると、「民主党政権誕生時だって同じことが言えた」なんてぬかす。09年の鳩山民主党と、今回の安倍自民党は、水と油だ。その程度のこともわからない人物と議論をする暇はない。しつこく絡まれるのもうざいので、ブロックする。
ただ、「民主主義の葬式」という表現は、たしかに違った。いまだかつてこの国に、真の民主主義が根付いたことはなかったからだ。生まれてもいないものに、葬式も何もあったものではないだろう。
そう思いながらも、背中が慄えた。民主主義は生まれもしなかった。そのかわり、とんでもない悪魔のような者が、封印を解かれて、この世に復活してしまった。国民自身が、それを呼び醒ました。
そのことに気づきもせず、おそらく多くの国民が、のんきにテレビの選挙速報を見入っていることだろう。
真の民主主義がこの国に根付くまで、彼らの多くが生贄となって、この悪魔に供せられることは、火を見るよりも明らかだというのに。
もはや、原発とか消費税とかTPPとかすっ飛んでしまった。人権を踏みにじり、国民を国家の奴隷としてしまう憲法改悪への道が、具体的に掃き清められはじめたのだ。わずかな期間で、こうも極端に振り子が右へ振りきってしまった事実に、慄然とする。
戦後最悪の暗い時代の到来だ。僕らは今、ファシズムというモンスターの顎(あぎと)の中にいる。想像もつかない、厳しい戦いを強いられるかもしれない。その覚悟は、出来ているのか。
頑張ろう。
たたかいはここから。
たたかいは今から。
(追記)
最初に書いた文章は、「選挙が公正に行われた」という前提で書いたものだが、開票結果がまだ少しも分かっていないはずの午後8時時点でのNHKその他の当確情報が、「あまりに正確すぎる」ことから、この選挙全体が不正選挙であった可能性も高い。たかだか数十万人程度の出口調査で、これほど現実の結果に近い数字が出るのは不可能だ、と私は考えているのだが、もちろん、集計操作をしなくても自民党が勝っていただろう、というのは前に書いたとおりだ。しかし、これほどの圧勝にはならなかったのではないか。
最初から、時間ごとに放映する得票数字や当確情報などがシナリオとして存在していたなら、選挙前から表マスコミが「自民党圧勝」報道をしていたのは当然である。
あまりにも事前のマスコミ予測が現実の数字に近すぎるのである。
全テレビ局を使った壮大な詐欺、大芝居というのも、今の電子時代なら簡単にできるのではないだろうか。
もちろん、各現場は、どこかの司令塔から同時に各放送局に送られてくる「情報」が本物だと信じて報道していたわけである。
(以下「さてはてメモ帳」から転載)
政権交代が確実 自民単独過半数の情勢 12月16日 20時6分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121216/t10014222991000.html
NHKが投票を終えた全国の有権者を対象に行った出口調査や情勢分析によりますと、自民党は単独過半数を獲得し、政権交代が確実な情勢です。
また、自民党は公明党と合わせて300議席を上回り、衆議院での法案の再可決が可能となる3分の2の320議席をうかがう勢いです。
これに対し、民主党は100議席を割り込むのは確実で、選挙前の230議席から3分の1程度に落ち込む可能性があります。
一方、日本維新の会は、50議席前後を獲得して、少なくとも第3党となるのは確実で、比例代表では、民主党と第2党を争っています。
NHKは、有権者の投票行動や政治意識を探るため、投票日の16日、全国のおよそ4200か所の投票所で、投票を終えた有権者およそ46万人を対象に出口調査を行い、69%に当たる31万人余りから回答を得ました。
出口調査や情勢分析の結果、▽自民党の獲得予想議席は275議席から310議席と、選挙前の2倍以上に議席を増やして、単独過半数を獲得し、政権交代が確実な情勢です。
また、▽公明党は27議席から35議席を獲得する見通しです。
この結果、自民党は公明党と合わせて302議席から345議席を獲得する見通しで、衆議院での法案の再可決が可能となる、3分の2の、320議席をうかがう勢いです。
これに対し、▽民主党は55議席から77議席と、100議席を割り込むのは確実で、選挙前の230議席から、3分の1程度に落ち込む可能性があります。
一方、▽日本維新の会は、近畿を中心とする選挙区と比例代表を合わせて、40議席から61議席を獲得し、少なくとも第3党となるのは確実で、(引用注:113ですかね)比例代表では民主党と第2党を争っています。
また、▽日本未来の党は6議席から15議席、▽共産党は6議席から10議席、▽みんなの党は11議席から24議席、▽社民党は1議席から4議席、▽国民新党は0議席から1議席、▽新党大地は1議席から2議席、▽新党日本と▽新党改革は、いずれも議席の獲得は厳しい情勢です。▽無所属の候補は2議席から5議席を獲得する見通しです。
++
20時の時点で、もう決まったように解説中。 何が何でも「維新」らしい。 予定を放送しているだけだね
これも
自公大勝、300議席超 安倍政権誕生へ 2012.12.16 20:00
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121216/elc12121620000089-n1.htm
丸山真男の「『である』ことと『する』こと」というエッセイに出てきた「権利の上に眠る者はやがてその権利を剥奪される」という趣旨の言葉を、多くの良識的国民、良識的知識人はこの文章を読んで思い出すのではないだろうか。
我々は太平洋戦争の敗戦後に、GHQから「民主主義」と「平和憲法」をプレゼントされた。
このことは日本国民にとって、実は太平洋戦争で勝つ以上に大きな利益であったのだが、ただで手に入れたものは有難がられない、という定理どおり、日本人は民主主義を大切にせず、選挙での低能な投票行動によってそれを今失おうとしている。平和憲法はこれから安倍自民党によって捨てられることになる。
権利の上に眠ってきた日本人は、その貴重な権利を剥奪された、いや、自ら捨てたのである。
*タイトルおよび文中で「剥奪」がすべて「剝脱」になっていたので訂正しておく。書いている時はまったく気づかなかった。まったく、ワードの語句変換機能は低能である。気づかなかった私もそうかもしれないが。
(以下引用)
戦後最悪の暗い時代の到来だ。僕らは今、ファシズムというモンスターの顎(あぎと)の中にいる。
ある程度は予想し、覚悟はしていた。しかし、結果は、想像し得る最悪のレベルだった。
落胆のあまり、思わず「今夜は民主主義の葬式」とツイ。すかさず、「民主主義が行われた結果としての、民主党と未来の敗北だ」と横槍が入る。
見当違いも甚だしい。ナチス政権だって、選挙という、民主主義の正式な手続きから生まれた。ナチス政権の誕生そのものが民主主義の終焉を意味したのは歴史が証明している。言いたかったのは、それだ。
すると、「民主党政権誕生時だって同じことが言えた」なんてぬかす。09年の鳩山民主党と、今回の安倍自民党は、水と油だ。その程度のこともわからない人物と議論をする暇はない。しつこく絡まれるのもうざいので、ブロックする。
ただ、「民主主義の葬式」という表現は、たしかに違った。いまだかつてこの国に、真の民主主義が根付いたことはなかったからだ。生まれてもいないものに、葬式も何もあったものではないだろう。
そう思いながらも、背中が慄えた。民主主義は生まれもしなかった。そのかわり、とんでもない悪魔のような者が、封印を解かれて、この世に復活してしまった。国民自身が、それを呼び醒ました。
そのことに気づきもせず、おそらく多くの国民が、のんきにテレビの選挙速報を見入っていることだろう。
真の民主主義がこの国に根付くまで、彼らの多くが生贄となって、この悪魔に供せられることは、火を見るよりも明らかだというのに。
もはや、原発とか消費税とかTPPとかすっ飛んでしまった。人権を踏みにじり、国民を国家の奴隷としてしまう憲法改悪への道が、具体的に掃き清められはじめたのだ。わずかな期間で、こうも極端に振り子が右へ振りきってしまった事実に、慄然とする。
戦後最悪の暗い時代の到来だ。僕らは今、ファシズムというモンスターの顎(あぎと)の中にいる。想像もつかない、厳しい戦いを強いられるかもしれない。その覚悟は、出来ているのか。
頑張ろう。
たたかいはここから。
たたかいは今から。
(追記)
最初に書いた文章は、「選挙が公正に行われた」という前提で書いたものだが、開票結果がまだ少しも分かっていないはずの午後8時時点でのNHKその他の当確情報が、「あまりに正確すぎる」ことから、この選挙全体が不正選挙であった可能性も高い。たかだか数十万人程度の出口調査で、これほど現実の結果に近い数字が出るのは不可能だ、と私は考えているのだが、もちろん、集計操作をしなくても自民党が勝っていただろう、というのは前に書いたとおりだ。しかし、これほどの圧勝にはならなかったのではないか。
最初から、時間ごとに放映する得票数字や当確情報などがシナリオとして存在していたなら、選挙前から表マスコミが「自民党圧勝」報道をしていたのは当然である。
あまりにも事前のマスコミ予測が現実の数字に近すぎるのである。
全テレビ局を使った壮大な詐欺、大芝居というのも、今の電子時代なら簡単にできるのではないだろうか。
もちろん、各現場は、どこかの司令塔から同時に各放送局に送られてくる「情報」が本物だと信じて報道していたわけである。
(以下「さてはてメモ帳」から転載)
政権交代が確実 自民単独過半数の情勢 12月16日 20時6分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121216/t10014222991000.html
NHKが投票を終えた全国の有権者を対象に行った出口調査や情勢分析によりますと、自民党は単独過半数を獲得し、政権交代が確実な情勢です。
また、自民党は公明党と合わせて300議席を上回り、衆議院での法案の再可決が可能となる3分の2の320議席をうかがう勢いです。
これに対し、民主党は100議席を割り込むのは確実で、選挙前の230議席から3分の1程度に落ち込む可能性があります。
一方、日本維新の会は、50議席前後を獲得して、少なくとも第3党となるのは確実で、比例代表では、民主党と第2党を争っています。
NHKは、有権者の投票行動や政治意識を探るため、投票日の16日、全国のおよそ4200か所の投票所で、投票を終えた有権者およそ46万人を対象に出口調査を行い、69%に当たる31万人余りから回答を得ました。
出口調査や情勢分析の結果、▽自民党の獲得予想議席は275議席から310議席と、選挙前の2倍以上に議席を増やして、単独過半数を獲得し、政権交代が確実な情勢です。
また、▽公明党は27議席から35議席を獲得する見通しです。
この結果、自民党は公明党と合わせて302議席から345議席を獲得する見通しで、衆議院での法案の再可決が可能となる、3分の2の、320議席をうかがう勢いです。
これに対し、▽民主党は55議席から77議席と、100議席を割り込むのは確実で、選挙前の230議席から、3分の1程度に落ち込む可能性があります。
一方、▽日本維新の会は、近畿を中心とする選挙区と比例代表を合わせて、40議席から61議席を獲得し、少なくとも第3党となるのは確実で、(引用注:113ですかね)比例代表では民主党と第2党を争っています。
また、▽日本未来の党は6議席から15議席、▽共産党は6議席から10議席、▽みんなの党は11議席から24議席、▽社民党は1議席から4議席、▽国民新党は0議席から1議席、▽新党大地は1議席から2議席、▽新党日本と▽新党改革は、いずれも議席の獲得は厳しい情勢です。▽無所属の候補は2議席から5議席を獲得する見通しです。
++
20時の時点で、もう決まったように解説中。 何が何でも「維新」らしい。 予定を放送しているだけだね
これも
自公大勝、300議席超 安倍政権誕生へ 2012.12.16 20:00
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121216/elc12121620000089-n1.htm
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