今の極右は何を政治信条としているのだろうか。安倍信者が多いことは確かなようだ。ネトウヨも安倍を賞賛し、米国追従姿勢が明確だ。つまり、米国やCIAが操作しているグループと、そのグループの言説の周辺に集まった層があるのではないか。で、共通性は中国やロシアへの憎悪である。これに反すると、安倍ですら批判される。とすると、その政治思想は何になるのか。資本主義とか共産主義という対立軸でもなく、何やら得体の知れない感情がその本質であるような感じだ。仮に極右が「反皇室」であるなら、彼らは何を求めているのか。
これはネオナチにも言える。ユダヤ人富豪がネオナチを支援するのは「戦争で金儲けをする」目的という単純な目的もあるだろうが、ネオナチのロシア(旧ソ連)への憎悪というのは何が原因なのか。
まったく別の話だが、「東海アマ」氏のロシア憎悪、中国憎悪もなかなか凄いものがあるのだが、その原因が分からない。何か、第二次大戦終了時に親族がソ連か中国に殺された経験でもあるのだろうか。いつもマスコミは批判するのに、マスコミが流す反ロシア、反中国情報は嬉々として自分のブログに載せるのである。「大紀元」などという、明らかにCIAが背後にいるとしか思えない中国誹謗メディアの記事などをよく転載している。かつて日本共産党に属していて喧嘩別れしたことがロシア嫌いや中国嫌いに転化したのかもしれない。
まあ、何か狂信的なものが、上に書いた理解しがたい政治グループの根底にありそうだ。だからその理屈が私などには分からないのだろう。かつての学生運動の内ゲバに見られるように、人間は容易に他人に扇動されて死地にすら飛び込むのである。そこには理屈だけではない「狂気に至る洗脳メカニズム」(自己洗脳も含む)があるのではないか。
(以下引用)
今の日本の極右は、平気で上皇を罵倒するし、皇室への敬意などさらさらない。昔の日本の極右には親米などという要素は寸毫もなかった。同じ極右でも中身は変質している。欧州のナチズムも、新ナチと旧ナチでは中身が変わっているのだ。今のネオナチには昔のような「反ユダヤ」の目的や内実はない。
この点は、日本の極右を見れば分かりやすい。同じであるようで同じでない。日本の極右において、靖国神社や皇室へのコミットは、象徴的というかタテマエの問題になっている。昔はそうではなかった。強烈に内面的に同一化していた。欧州のネオナチも、日本の極右も、現在の真の思想的中身は反共親米。
ユダヤ人だからネオナチではない、ということは今は言えないようだ。新ナチズムと旧ナチズムは同じではない。政治思想が変質している。ソロスはユダヤ人だがネオナチを支援している。どうやら、ネオナチという政治勢力にとって「反ユダヤ」は象徴的な問題になっている。真の目的ではなくなっている