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肉体的な美と精神的な美の一致

「文殊菩薩」に皇后様の記事が載っていたが、その一部だけ転載する。他の部分も皇后様の人柄を表すエピソードであるが、この部分に特に私は感銘を受けたからだ。中でも赤字部分が、それだ。最初の手話の件は、皇后様が、この障害者大会を参観するに際して、あらかじめ、称賛を意味する手話を覚えた上で参観なさったことを意味している。果たして、他の来賓にそれほどの心配りのできる人間はいただろうか。おそらく、ほとんどいるまい。
次の、知的障害者の子供たちに皇后様の印象を訊ねた時の彼らの答えは、相手が皇后様であることは知らなくても、「きれいな人」「やさしい人」という印象はそのまま伝わったということだ。これが人格の力である。
私は皮肉な人間だから、女性が「幾つになってもきれいでいたい」などと言うのを聞くと、「きれいな婆あがいるもんか」と憎まれ口をききたくなるのだが、ある種の人間は、人格の力が外面まで美しくするのではないか、とも思う。はっきり言って、洒落ではないが、皇后様はまさしく「皇后しい」いや「神々しい」美しさだ。女優などの、骸骨の上に肉で化粧しただけの表層的な美しさとは別種の美しさである。だから、年齢を超越した美しさなのだろう。
若いころの美智子妃も美しかったが、今の美智子妃の方が、ある意味、若いころよりも美しいのではないだろうか。




(以下引用)



10月6日、東京都文京区であった「第15回日本太鼓全国障害者大会」を訪れた時もそうでした。

 この大会には、耳が不自由な人や知的障害がある人たちが参加。熱のこもった演奏が披露され、皇后さまは身を乗り出すようにして鑑賞していました。演奏が終わると、両手を高く上げ、ステージに向かってひらひらと左右に振り続けました。関係者に聞いたところ、「称賛」を意味する手話だったそうです

 帰り際、皇后さまは、出演を終えた人たちを「立派でしたよ」とねぎらい、これから出演するメンバーには「たくさん練習なさったんでしょう。しっかりね。いつものようにたたいてくださいね」と激励。福島県郡山市から参加した太鼓チームには「被災されなかった?」「太鼓は無事でしたか」と気づかっていました。

 主催した日本太鼓財団の塩見和子理事長が話してくれたエピソードも印象的でした。皇后さまがお出ましになった際、大会に参加した知的障害のある子どもたちに「どなたかわかる?」と聞くと、皇后さまのことは知らないようでしたが、口々に「きれいな人!」「やさしい人!」などと話したといいます。「皇后さまはいつも本当に障害者福祉のことを気にかけてくださっています」と塩見さんは話していました。



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酔生夢人
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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