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英国瞥観行その5

これはテムズ川ではなく、ハンプトンコート内の庭園の一部。いかに広大な庭園か分かるだろう。英国王室による国民(および植民地)の金の収奪ぶりはすべての宮殿の様子にはっきりと現れているが、ハンプトンコートはその最大のものだろう。宮殿の建物や装飾もすごいが、とにかく、庭園がすごい。こんなものが(一般参観が許されているとはいえ)今だに英国王室の財産とされているのが、私には理解できない。名誉革命(無血革命)などと手ぬるいことをせず、フランス革命並みに国王の首をギロチンで切り落とすべきだったと思う。いや、今からでも遅くはないのではないか。王室など、英国の片隅に小さな領地でも貰ってそこに棲んでいればいいのである。まあ、日本の皇室程度の質素さであればこそ、日本国民は皇室を許容しているのではないか。とにかく、ロンドンやその近郊だけで宮殿が五つも六つもある、というのはあまりにひどすぎる話である。これはすべて王室財産ではなく、「国民の財産」とすべきものだ。

今回の英国旅行で一番疑問に思ったのは、英国は何が主産業なのか、ということだった。とにかく、農業をやっている気配はほとんどない(平野部のほとんどが牧草地にしか見えず、誰も働いていなかった。)し、工業地帯はロンドン南部などほんの一部にしかない。いったい、英国のカネはどこからどう入ってくるのか。おそらく、シティにおける金融業などがその鍵だと思うのだが、これは調べてみる必要がありそうである。













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