この女子中学生の行為はかなり「頭の悪い」もので、自分でもその動機を明確に説明できていないようだが、要は「家族の命と引き換えに、金儲けをした」と、松永さんの行為(訴訟や講演活動)を「被害者ビジネス」だと思ったのだろう。
まあ、下種の勘繰りと言えばそうかもしれないが、金儲けをした者には誰でもそういう羨望や嫉妬あるいは勘繰りがつきものだと思う。遺族への補償は「金儲け」ではない、と言っても、カネが受け渡されていれば、それは金儲けと見るのが自然な反応ではないか。もちろん、相手が上級国民でなければ、この事件がこれほど話題になることはなかっただろうし、衆目を集めれば、こういう「下種の勘繰り」は必ず発生するのである。一種の「有名税」だ。松永氏には気の毒だが、そういう目もある、と考えるのが当然だろう。
さて、この女子中学生は松永氏の言葉のように「深く反省」するだろうか。単なる推測だが、「後悔」はしても「反省」はしないと思う。彼女が「(方法はまずかったが)自分の行為自体は正しかった」、と思っている可能性が高いと私は推測するからである。それくらい、人間の自己愛と自己正当化の欲求は強いのである。
(以下引用)
池袋暴走事故の遺族に脅迫メールを…書類送検された“女子中学生”とその“動機”に走る衝撃
脅迫されていた遺族・松永拓也さん(写真・共同通信)
2019年4月、東京・池袋で、暴走した乗用車に巻き込まれ、当時31歳の女性と3歳の娘が亡くなる痛ましい事故が起きた。この暴走した乗用車を運転しており、禁錮5年の実刑判決を受けた飯塚幸三受刑者が、10月26日に収容先の刑務所で老衰のため死亡していたことがわかった。享年93。 【画像あり】10月に獄中で死去…生前、本誌の取材に答える飯塚幸三受刑者 被害女性の夫・松永拓也さんは、SNSで《心よりご冥福をお祈り申し上げます。飯塚さんにとっても、大きな責任を負いながら刑務所で最期を迎えたことは、とても無念だったことでしょう。私たち社会がすべきことは、彼を非難し続けることではなく、彼の経験から学び、同じような悲劇を繰り返さないための道をともに考えることだと思います》とコメントをつづった。一方で、そうした心情をかき乱すような事件が起きていた。しかも、容疑者は14歳の女子中学生だったというのだ。 「中学生は2024年9月、松永さんを名指しして『子どもと妻が死んで悲しいか。つらいなら私がかわりに殺してあげようか』と書いたメールを、松永さん本人、松永さんの講演が予定されていた愛媛県の松山市役所、松永さんが副代表理事を務める「関東交通犯罪遺族の会」などに送っていました。そのため、市への威力業務妨害、松永さんへの脅迫容疑で書類送検されたのです。 女子中学生は『私的な悩みがあったが、誰にも相談できなかった。脅迫すれば警察から相談先を教えてもらえると思った』と供述しているようです」(社会部記者) 松永さんへの誹謗中傷、脅迫はこれまでもたびたびあった。松永さんら遺族9人は、損害保険会社を相手取り、損害賠償を求めた訴訟を提起。2023年11月に、約1億4000万円を支払うよう被告側に命じた判決が確定すると、松永さんのもとには「高齢の飯塚受刑者に億単位の賠償金を払わせるのはおかしい」などのメールが届くようになった。そのため松永さんは「民事裁判の損害賠償は飯塚氏が支払うのではなく、飯塚氏が加入していた損害保険会社が支払います」と説明に追われる事態にまでなったのだ。 「そうしたなかで、ことさら悪質だったのが、2023年10月、警視庁にかかってきた電話です。『俺は暴力団だけど、そのうち、殺しに行くから』と松永さんを脅迫する内容だったのです。 松永さんの被害届を受理した警視庁は、2024年3月、この電話をかけた鳥取県の男を脅迫容疑で逮捕しました」(同前) たび重なる松永さんへの脅迫だが、今回の事件が女子中学生によるものだったことから、世間には衝撃が走った。Xにも《こんなに大迷惑な『私的な悩み』って何だ?》《中三女子って……衝撃》《中3女子が、この誹謗中傷、脅迫メールは怖いし悲しい・・》などの声がポストされていた。 松永さんは自らのXに《深く反省した上で、自分と他人の命を大切に生きていく一歩としてほしい》とつづっていた。この言葉が、女子中学生に届くことを祈りたい。
(夢人追記)この女子中学生に私の作った箴言を贈る。
「犯罪の才能」の無い人間は犯罪者になるべきではない。だが、世間ではそれが理解できない馬鹿も膨大にいる。

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