まあ、不倫云々は個人の問題だから、こんな「道徳上の問題」を政治問題に持ち込むのはどうかと思うが、一事が万事という言葉もある通り、個人生活でモラルの無い人間が公的生活で清廉潔白な誠実な人間だとはなかなか信じがたいだろう。
私が昔読んだバルザックの『ゴリオ爺さん』の中で、ヴォートランという悪漢が主人公の青年に「美徳というものはな、『切り売り』できないんだぜ」と言うのだが、悪党の言葉ながら美徳の本質に関わる言及だと思う。
もっとも、普通の人間の生活は毎日が「美徳の切り売り」をしているようなものかもしれない。これをネットゲリラ氏風に言えば「口は重宝」www
(以下引用)
安倍政権の支持勢力として知られる保守系政治団体「日本会議」の常任理事にして、全国8万社の神社を束ねる宗教法人「神社本庁」の大幹部。そんな“右派の大物”の「ラブホ不倫写真」が流出した。
【写真】女性とホテルから出る小間澤肇氏
「男の名前は小間澤肇氏(57)。神社本庁では秘書部長兼渉外部長を務め、現総長の田中恆清氏の側近でもある。
写真は2月中旬、妻子ある小間澤氏が部下である秘書課の女性職員Aさん(52)とラブホテルから出てくる姿を捉えたもので、保守界隈に出回っています」(ジャーナリストの伊藤博敏氏)
本誌・週刊ポストが入手した写真は複数あり、小間澤氏とAさんが東京・歌舞伎町の焼肉店から退店後、付近のラブホテルに入り、2時間後に出てくるまでが映し出されていた。
写真流出の件で、今後もし彼に何らかの処分が下れば、政権の改憲機運に影響が出ないとも限らない。保守派が揺れています」(同前)
3月初旬の早朝、本誌は出勤途中の小間澤氏を直撃。不倫疑惑について問うたが、こちらの質問に答えることはなく、無言で去って行った。
神社本庁に聞くと、
「個人的な事柄に関することですので、回答は差し控えさせていただきます」(教化広報センター)
とのことだった。保守派としての姿勢が問われている。
※週刊ポスト2020年3月27日号