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勝ち負けは人の血を湧き立たせる

小田嶋師の、さすがの名コピーである。
私自身はスポーツ観戦は好きだが、あれは「子供の遊び」に「戦争要素(要するに「勝ち負け」観念だが、特にオリンピックは国別の戦いの要素が強い)」を加えた娯楽であり、まさに不要不急の最たるもので、(教育や道徳の世界では)しばしば有害なものだ。
昔のローマ市民が「人とライオンの戦い」や「剣闘士の戦い(つまり人と人の殺し合い)」を見せ物として楽しんだのの現代版がオリンピックである。
戦争映画で人が戦って死ぬ(敵が殺される)のを見るのが娯楽であるように、マラソンで息も絶え絶えの人間がゴールしてばったり倒れるのを見るのも娯楽である。マラソンがオリンピックの花と言われるゆえんだ。マラソンの起源はマラトン(マラソン)の戦いで、勝利の報告のために戦地から長距離を走り戻った兵士が、その報告をした後、死んだ(と思う)故事による。その悲壮美を、観客席という安全な場所から飲食でもしながら見て娯楽にし、感動するわけである。


(以下引用)


現状を見回してみて、全世界的に不要不急なイベントをひとつだけ挙げろと言うのであれば、私は君の名前を呼ぶ。オリンピックと。


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酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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