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香港(CNN) 今年に入り、新型コロナウイルスが世界中に蔓延(まんえん)し始めたとき、一部の人がそろって口にする1つのフレーズがあった。緊急措置を講じて感染拡大を食い止めようとする動きに懐疑的な人々が繰り返していたそのフレーズとは、「インフルエンザみたいなものじゃないか」。病気になりやすい人にとっては危険だが、定期的に流行する疾患であり、地域の封鎖が必要になるほどのものではないとする見方だ。
現在、我々はこうした評価が間違いであることを知っている。現行のデータをもとに、新型コロナウイルスによる症例「COVID―19」の致死率を割り出すと、最も低い推計でも1~2%はあるとされる。これに対し、冬場に流行するインフルエンザの致死率は0.1%程度となっている。新型コロナウイルスは感染力もおおよそインフルエンザ並みに強いとみられているが、現時点で特定の治療法や季節性のワクチンが存在しない。
一方、専門家らがあってほしいと期待するインフルエンザとの共通点を1つ挙げるなら、春に終息する性質がそれに当たる。
インフルエンザは寒冷かつ乾燥した環境で勢力を強める。北半球のほとんどの地域で冬がインフルエンザの季節とされているのはそのためだ。米軍に所属する医療研究者のネルソン・マイケル氏は、新型コロナウイルスもインフルエンザと同様、「気候が温暖になれば現在ほど問題にならなくなる可能性がある」とする一方、季節が巡って寒くなったときにまた流行するかもしれないと警鐘を鳴らす。
望ましい展開は、政府や人々の思い切った対策で新たな感染者が減少し、気候が暖かくなる中で感染拡大の範囲が狭まることだ。実現できれば各国の保健医療システムに余裕が生まれ、最初の段階で急増した患者への対応が可能になる。ワクチン開発のための時間も稼げる。
マイケル氏は現在取り組んでいる施策の多くについて、「あくまでも、流行の第二波と呼ばれるものへの備えだと認識することが極めて重要」と強調する。
しかしもし、新型コロナウイルスの性質がインフルエンザと異なっていたらどうなるだろうか? 年間を通して感染率が高いままなら、果たして対処できるのか? 100人以上の感染を確認しているシンガポールは高温多湿の気候がほぼ1年中続く。オーストラリアにブラジル、そしてアルゼンチン。どの国も今が夏の真っただ中だが、それでも数十人規模の感染が報告されている。
新型コロナウイルスについては、特定の気候で特に活発になることを示す証拠がある。
感染が最悪の水準にまで拡大した地域のいくつかは、だいたい同じ緯度に位置している。ウイルスが最初に発見された中国湖北省の武漢をはじめ、イラン、イタリア、韓国がこれに当てはまる。これらの地域は気温がほぼ同じくらいで、湿度にも相関性がある。米メリーランド大学の研究者らは、こうしたデータを活用して世界の他の地域を分析し、差し迫った感染拡大のリスクの有無を調べようとしている。
研究はまだ初期段階であるものの、同大学のデータからは、特定の気象条件が感染拡大を加速する要因になっている可能性が認められる。
研究論文では「平均気温、湿度、緯度(北緯30~50度)が同程度なのに加え、これらの地域では感染拡大のタイミングも一致している。それは年間最低気温を記録する時期であり、1カ月以上にわたって比較的気温が安定する中で感染の拡大がみられる」と述べている。
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