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気の赴くままにつれづれと。
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ブログを雑記帳代わりにして、安藤昌益の「自然真営道」の一部を大雑把に現代語訳してみる。
(「日本古典文学大系97近世思想家文集」より。)
ここに書かれたのは極論だが、一面の真理はあるのではないか。
(p606)
聖人が言う、「身を修め、家を斉え、国を治め、天下を平らかにする」と。
天下の学者はこれを尊んでいる。これは尊いだろうか。凶年に遭う時は、自ら耕して労働せず、貪欲に他人の稼ぎに寄生して食っている者たちは天下に先立ってわが身を修めることはできず、飢えに苦しんで、他人の作る物を貪り、或いは餓死する。
自ら耕して労働する人々は言う、「学者は尊いと言う。凶年で、実りが無い時も飢えず、凍えないものかと思っていたが、多くの人より先に飢えに苦しむ。このことから見るならば、学者や書物は人に役立つものではない。かえって人を害するものである。忌むべきものは書物ではないか」と。
儒・仏・医・老・荘・巫(神主のこと)・私法を作って人を搾取している者ども・自ら耕さず他人に寄生して書物などを書いて暮らしている者どもは、無字・無学の人々に戒められて、何とも返答できない。
もともと書物や学問は天道を盗む(偽る)罪悪であるからこうなるのである。わが一身を修めることすらできないのに、どうして国家や天下を治め平らかにできようか。これをわきまえない者が「聖人」に学ぶという儒教や、仏教の学者である。であるから書物は天下の大怨である。
或る人が質問して言う、「今の世は国中に嘘の言葉や偽りの行為が横行して、真実の言葉や真実の行為が無いのはどうしてでしょうか」と。
答えて言う、「聖人が出て五倫五常の法を立て、偽りの言葉を教え、天道・天下を盗む。仏教の輩が現れて嘘の話や方便(自分にとって都合の良い言葉)を教えて社会の上位に登り、人々からの布施を貪る。老子が出て谷神・不死の嘘話を教えて、それを商売にして貪る。荘周が出て寓話や嘘話を語って盗み食らう。医書を作る者が出て何の根拠も無い偽り事を言って人殺しを仕事として貪り食う。聖徳太子が出て「厚く三宝を敬え」などと言って嘘をつく。みな嘘偽りを教えとしている。世界に嘘偽りが横行するのはこのためである。これは、書物や学問のせいである。だから、天下の怨みである」。
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