リチウムをwikiで調べてみると次のような事が出てきます。
抜粋しますね。
リチウムは腐食性を有しており、高濃度のリチウム化合物に曝露されると肺水腫が引き起こされることがある。リチウムは覚醒剤を合成するためのバーチ還元における還元剤として利用されるため、一部の地域ではリチウム電池の販売が規制の対象となっている。また、リチウム電池は短絡によって急速に放電して過熱することで爆発が起こる危険性がある。
上記のようにリチウムは腐食性を有しているため、身体へのあらゆる接触を避けることが求められる[17]。水と激しく反応するために、リチウムは禁水性の物質とされている。よって、安全のためにナフサのような非反応性の化合物中に保管される[18]。粉末状のリチウム、もしくは多くの場合は塩基性であるリチウム化合物を吸入すると鼻や喉が刺激され、一方でより高濃度のリチウム(化合物)に曝されると肺水腫を引き起こすことがある[17]。
妊娠第1三半期の間にリチウムを摂取した女性の産む子どもにおいて、エブスタイン奇形が発生するリスクが増加するという報告があった[19][20]が、催奇形性を否定する調査結果もある[21]。
また、以前まで水爆(核兵器)の原料として使われていたとのことで、どう見ても好んで摂取するようなものではないように見えます。
では、何に含まれていたものかというと、薬なのですって。
鬱病の薬の1つに、炭酸リチウムがあります。
気分を安定させる効果があるということで、広く使われている薬のようです。
再びwikiから抜粋します(上記リンクと同ページ)。
炭酸リチウムが躁病に効果があることは、1949年にオーストラリアのジョン・ケイドによって発見された[125]。イギリスの大学の研究者らによるメタ分析では、他地域と比較し相対的にリチウム濃度が高い水道水の地域ほど、自殺率が低いことが明らかとなっている[126]。日本国内でも2006年、大分大学の調査にて、大分県下において同様の調査を行ったところ、リチウム濃度の高い水道水の地区では自殺率が下がることが判明され[127]、2022年には東京都の発表にて、「眼房水解析により、自殺者は非自殺死亡者よりリチウム濃度が低い」ことが発表されている[128]。 炭酸リチウムの抗躁薬としての効果は、神経伝達物質の遊離やリン脂質の代謝を抑制する作用などが関係していると考えられているが、いまだ解明されていない[124]。
これ、読んで笑ってしまいましたw
原理が未だに解明されていないのですって。
医学的根拠は、水道水に含まれているリチウム濃度が高い地域の自殺率が低かった、だけ。
自殺なんて地域性があるだろうし、時期にもよるだろうし、考慮されるべき要因はいくつもありますよね。
でも結果として、リチウムには精神を安定させる効果があるとのことで、今はこうして医薬品として広く服用されています。
本当にお薬の世界はいい加減というか、なんというか。
まぁ少し前までは、放射性物質をおもちゃにしたり、麻薬を風邪薬として処方していたり、
詳しくは以下の記事をご覧頂ければと思いますが、歴史を見ればさほど不思議なことではないから悲しいです。
読んでみても、吐き気とか、手の震え程度の物で、この患者さんのように命に関わるような重篤な症状が見て取れません。
一体どれほどの過剰摂取をすればこうなるのだろうかと。
一応状況を整理しますと、入院中の出来事ですから、オーバードーズの心配はありませんよね。
薬は病院が管理していますから。
そしたらなぜ重篤なリチウム中毒になったのか?
いつ、それほどの過剰摂取をしたのか?みたいな。
服用する場合は血液検査で定期的に濃度を計測しているはずなので、少しずつ蓄積されていた線は薄く、
誰に飲まされたの?みたいな、なにやら、アヤシイ感じなのです。
まぁ、一命は取り留めたみたいだから良かったですが、かなりショックでした。
それにまだ心配事があって、統合失調症の方に出される抗精神薬は、ADLがスドーンと落ちることで有名で、
認知症で徘徊の対応がめんどくさいからと、とある病院では家族に無断で服用させており(統合失調症ではないのにADLを落とす目的で)、
問題になった事を実際にこの目で見てきましたが、その時に原告の医師の方から聞いたのは、抗精神薬で落ちたADLは元には戻らない、という事です。
精神病院近辺では、パーキンソン症状(例えば歩幅が極端に小さくなっている)やアカシジア(遅発性ジスキネジア)の方が散見できるわけですが、
病院内は寝たきりになった方がうじゃうじゃいるわけですね。
あれは精神病だからそうなったという事では無く、薬の副作用でなっていると言っても過言ではないと思います。
もちろん、そうした薬がなければ危険行動が伴うケースが多く、本人の苦痛や周りの影響を考えれば、こうした治療方法が間違いだとは私には言えませんが、それはそれ、これはこれ。
今回のリチウムは抗精神薬ではなく、向精神薬に分類されるものだと思うのですが、
それでも私としては、本当に元に戻るのか心配なわけです。
アルツハイマー型認知症の患者には、昔からアルミニウムが脳に溜まっているというのは有名ですが、治らない病気じゃないですか。
この患者さんは、色々ツライ思いをして鬱病を患っていただけなのに、こんなことに巻き込まれてしまい、本当に可愛そうで悲しくなります。
やはり抗精神薬に限らず、向精神薬系全般、ろくなものはないですね。
薬に頼らざるを得ない人もいるのは百も承知ですが、
アレがはびこっていると思われる現代では、このような摩訶不思議な落とし穴が至る所に存在しているのかもしれないし、
もし他意があるだとすると大問題ですし、どちらにしても怖い話です。
精神薬服用患者の突然死も多いですし。
いつの世も、自分の身は自分で守らなければいけません。
そして、麻薬にしろ精神薬にしろ「心が楽になる薬」には手を出さない方が賢明だと、私は思いました。
タバコですらやめるの大変ですからね・・・。
おわり