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音調の良さは韻文の生命

写真はコピーできなかったが、西成の看板(住民に何かの警告をしている看板)に書かれていた落書きが、俳句というか無季俳句になっていて面白い。

「やかましい 山に埋めるぞ 六甲の」

音調が非常にいい理由は、「やかましい」と「山に埋めるぞ」の「や」音の頭韻のためだろう。
「山に埋めるぞ」の最後の「O」音と「六甲の」の「Rokkono」の「O」音の連続も気持ちがいい。

「目には青葉 山ほととぎす 初がつを」

という有名な俳句にくらべて、音調では互角以上である。
こちらは初句「目には青葉」が字余りだが、逆に「目に青葉 山ほととぎす 初がつを」だと何かの標語か商業コピーみたいである。作者は意図的に字余りにしたはずだ。
この有名俳句は三つの語が季重なりであるが、これだけ有名な句になると問題視されないようだ。

なお、「山に埋めるぞ」の埋める対象は、この看板を出した警察だか町内会だかだろう。


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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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