「死の家の記録」の中に、「解決不可能な問題」の例として「円と同面積の正方形を求める」という問題が書かれていたが、これは解決不可能な問題だろうか。たとえば、紐で円を作ることは可能なのだし、その長さの紐で正方形を作ることは可能だろう。問題は、それを数字で表せるか、ということだ。そこで、或る円と面積の等しい正方形の1辺をaとし、その円の半径をrとすると、「aの2乗=π×(rの2乗)」となる。後は、この方程式を解いて、aなりrなりを求めればいいわけである。つまり、aが決まればrは決まるし、rが決まればaは決まるということだ。もちろん、πは無限小数だから、3.14といった近似値を使うしかないが、aなりrなりの概数は出せるわけである。
ちなみに、円の半径が10ならば、正方形の1辺aは314の平方根で、およそ17.2になる。
ちなみに、円の半径が10ならば、正方形の1辺aは314の平方根で、およそ17.2になる。
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