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職業としてのテロリスト

前に「徽宗皇帝のブログ」で引用した言葉だが、

若者の1人目は親の後を継いで家に残れるが、余った2人目は外国に働きに出て、3人目は犯罪者か革命家になる

という言葉は世界政治を考える上で非常に重要なことを示唆している、と思う。具体的には中東におけるIS(ISIS)のことである。
あのキチガイ集団は、要するに「3人目は犯罪者になる」ということなのだ。つまり、「職業」として犯罪者になることを選んだのであり、彼らをイスラム原理主義者だとか規定するのはまったくの間違いだ、ということだ。彼らの生きる世界では、犯罪者、テロリストになることが「合理的選択」だったのである。なぜなら、それ以外の生き方では「奪い尽くされる側」にしかなれないからである。もちろん、「革命家」にならないのも同じ理由だ。革命家は虐げられた者への奉仕者であり、革命は、(少なくともその途上では)自らの利益になることはまったく無い。
いずれにせよ、彼らテロ集団は「職業として、あるいは生活手段として」テロを選んだ連中だ、という観点を持たないいかなる論評も中東情勢批評においては弱いものになるだろう。彼らに、テロ以外の有望かつ有意義な生活手段を与えることこそが、迂遠だがテロ撲滅への道になるかと思う。
そして、もちろん、彼らテロリストの最初の「雇用主」は「西側」にいるのだから、まずはその事実を究明し、「道義」の面からこの両者を責めることである。(テロリストが「自活」し始めた現在では、この線からのテロ撲滅は困難だろうが。)

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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