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今こそ「農業(含む第一次産業)の国営化」も考えるべき

「大摩邇」から転載。政治というより生活に密着した話なので、このブログに載せるが、もちろん責任は政治にある。
記事末尾のコメの関税率が341%というのは凄い。しかも、それを支払っても輸入したほうが業者には利益が出るというのも凄い話である。
要は「農家保護(?)の方向性が根本から間違っている」のではないか、ということだ。農家を含めた国民全体の不利益である「減反政策」を延々と続けてきた無能さ、愚かさの結果だ。

私が前々から言うように、第一次産業は国家の土台であり、防衛基盤である。第一産業従事者は公務員にすべきだという提案もキチガイ政策ではないと思う。

(以下引用)

コメ高騰で外国産米の民間輸入が急増、高い関税払っても「十分に採算取れる」

ライブドアニュースより
https://news.livedoor.com/article/detail/28350705/
<転載開始>



価格が高騰するコメが並ぶスーパーの売り場(2月13日、東京都江東区で)=米山要撮影

写真拡大



 米不足を受け、外国産米の民間輸入が急増している。


 2024年度、政府に提出された輸入申請は、1月末時点で計991トンと過去最多を更新した。高額な関税を支払っても採算が取れるためだ。大手商社「兼松」(東京)は、過去に例がない1万トンもの外国産米を年内に輸入する方針を打ち出した。


 コメの輸入には、世界貿易機関(WTO)ルールに基づいて外国から一定量を義務的に買う政府輸入と、商社などが国に関税を支払って行う民間輸入の2種類がある。

 政府が輸入するコメは、最大10万トンが主食用として市場に出回る。民間輸入は記録が残る19年度以降、20年度の426トンが最多で、例年200~400トン程度だったが、24年度は昨年12月末時点で468トンと過去最多を更新。今年1月末時点でさらに倍以上になった。



 兼松が1万トンの輸入を打ち出したのは2月。牛丼チェーンなど外食産業からの需要が高まっていたためだ。


 流通関係者によると、米国産の中粒種「カルローズ」なら輸送費なども含めて仕入れ値は1キロ150円程度で、関税を上乗せしても1キロ500円ほど。国産の店頭価格は現在、1キロ900円前後に高騰しており、利益分を乗せても十分に採算が取れるという。


 食品スーパー「オーケー」(横浜市)は今月7日からカルローズの販売を10店舗限定で始めた。価格は5キロ3335円(税込み)で、売れ行き次第で販売拡大など今後の展開を決める。


 一方、政府がコメを輸入する仕組みは、ミニマムアクセス制度と呼ばれる。1993年の多角的貿易交渉「ウルグアイ・ラウンド」を受け、95年度から始まった。


 現在の輸入枠77万トンのうち、主食用の一般米は10万トン以下に制限されている。近年は入札で売れ残りが常態化していたが、2024年度は国内産が不作だった17年度以来、7年ぶりに完売した。


 入札では、政府が受け取る差益「マークアップ」(上限1キロ292円)を業者が提示し、金額が大きい業者が落札する。過去の一般米のマークアップの平均値を年度別で算出すると、15~23年度は43~87円だったが、24年度は240円。11、12月の入札では、史上初めて上限の292円に達した。


 コメの流通に詳しい昭和女子大の八代尚宏・特命教授(日本経済論)の話「現在の価格高騰と輸入拡大の要因は、実質的な減反で高価格を維持してきた政策の行き過ぎにある。生産量を増やし、国内消費を超えれば、その部分は輸出に回すべきだ。日本食ブームで海外需要はあり、農村の振興策にもなる」


 ◆民間輸入=個人や事業者が関税を支払って海外からコメを買うこと。1999年度のコメの関税化で始まった。税額は1キロ341円と従量制で、1キロ100円のコメを輸入すれば、関税率は341%となる。

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