https://earthreview.net/oxfordshire-council-to-trial-a-climate-lockdown/
<転載開始>
英オックスフォードシャー。この閑静な地域で2024年から地球温暖化に対しての移動制限が始まります。
新しい形の移動制限計画が議会で可決される
欧米を含めて、いわゆる「コロナ対策としてのロックダウン」というものは、ほぼ完全に終わっているわけですが、しかし、当局のロックダウンへの野望というようなものが、そう簡単に消えるものではないだろうとは、多くの人たちが考えているようです。私もです。
最近、イギリスのオックスフォードシャーの州議会で、
「地球温暖化から地球を救うために、住民たちの移動を制限する法律」
が可決され、2024年から実施される運びとなりました。
オックスフォードシャー州
議会提案では、オックスフォードシャーの街を「6つのゾーン」にわけ、それぞれの出入り口に電子ゲートを設置して、自由な出入りを制限します。
居住者がゾーンを離れたい場合、州の評議会からの許可が必要になると書かれてあります。また、すべての自動車に、トラフィックモニターをつけることで、「どれくらいの距離を移動したか」を当局が把握できるようにする計画だそうです。
可決されたのは、1月の末ですが、私は最近知りました。
オックスフォードメールという地元メディアに報道があります。
こういう試みは世界中で増えていくのかもしれません。
中国も最近、いわゆる「ゼロコロナ政策」を大幅に緩和したと報じられていますが、その直後に、「気候変動に対する二酸化酸素排出量の規制等が必要だ」と中国人民銀行(中央銀行)の副総裁が述べ、ゼロコロナ政策の後は、ゼロ二酸化炭素政策というような形の行動制限、生産制限が起きる可能性が出てきています。
ロイターは以下のように伝えています。
中国でも気候変動リスク関連の規制強化必要=人民銀行副総裁
中国人民銀行(中央銀行)の宣昌能副総裁は 12月10日、気候変動と世界的な低炭素化の動きは国内の金融機関にとってさまざまなリスクをもたらすと指摘した上で、規制強化は必要になるとの見方を示した。
…「だからこそわれわれは金融規制を強化しストレステスト(健全性審査)などの措置を実行して、金融機関が二酸化酸素排出量のピークやその後の排出量実質ゼロ化の時期の目標に沿う形でグリーン金融の能力を持続的に向上させるよう指導していくべきだ」と訴えた。(ロイター 2022/12/12)
コロナの次には、各国で地球温暖化対策ということになっていきそうで、いろいろと窮屈な状態が続きそうですが、オックスフォードシャーでの 2024年からの気候変動ロックダウンについて、いくつかのメディアの報道をまとめていた記事をご紹介します。
2024年から気候ロックダウンを試行するオックスフォードシャー議会
Oxfordshire Council to Trial a Climate Lockdown Starting 2024
wattsupwiththat.com 2022/12/04
以下のようなことが、英国のオックスフォードシャーで試行される予だと報じられている。ビジョンニュースからの抜粋だ。
オックスフォードシャー州議会、2024 年に開始する気候ロックダウン「トライアル」を可決
オックスフォードシャーの州議会は、11月29日、地球温暖化から「地球を救う」ため、住民を 6つのゾーンのどれか 1つに組み入れる計画を承認した。
「15 分都市」 (※ 1つのゾーンは15分以内で移動できる広さという意味だと思います)のアジェンダの最新段階は、都市に出入りする主要道路に電子ゲートを設置し、居住者の立ち入りを自分の近隣に限定することだ。
この新しいスキームの下では、居住者たちがゾーンを離れたい場合、誰が自由に移動できるか、誰がそうでないかを決定する評議会からの許可が必要になる。
この新しいスキームの下では、居住者は年間最大 100 日間自分のゾーンを離れることを許可されるが、取得するためには、すべての居住者が自分の車の詳細を評議会に登録する必要がある。
オックスフォードシャーすべての居住者が、車を郡議会に登録する必要がある。郡議会は、ナンバープレート認識カメラを介して地区を離れた回数を監視する。
最初はこのような話は信じられなかったのだが、その後、英国のメディア「オックスフォード・メール」で報じられた。
交通フィルターは都市を6つの「15分」地区に分割することを高速道路評議員は同意する
州が 6つの「15 分」地区に分割されると、道路封鎖により、ほとんどの自動車運転者が オックスフォード中心部を運転できなくなると、評議会の旅行責任者は述べている。
そして責任者は、住民たちが好むと好まざるとにかかわらず、この計画は進行すると主張した。
オックスフォードシャー州評議会の旅行および開発戦略担当閣僚であるダンカン・エンライト氏は、サンデー・タイムズのインタビューで当局のトラフィック・フィルターの提案について説明した。
彼は、このフィルターがオックスフォードを「15分の都市」に変え、地元のサービスが徒歩圏内にあることになると述べた
…人々は自分の近所について自由に運転することができ、年間 100 日まで、フィルターを通り抜けて他のゾーンに入る許可を申請することができる。これは、週平均 2日に相当する。
オックスフォードシャーには、英国の主要な教育機関の 1つであるオックスフォード大学があるが、今回の可決に対して、オックスフォード大学や学者たちから公的な怒りの発言は見出されてはいない。
ほぼ千年間、オックスフォード大学は知的自由の標識として立っていた。権威主義への抵抗のために、何世紀にもわたって多くのオックスフォードの主要な知識人が絞首刑にされたり、迫害されたりした。
そのことを考えると、その誇り高き伝統を受け継ぐ人々が、前任者たちが命をかけて守ってきた自由に背を向けようとするこの姿勢は、信じられないほど悲しいことだ。