まあ、大きな影響さえなければ、これで暑さも一段落となるだろうと楽天的に考えたほうが精神衛生には良さそうである。ちなみに、今週前半(29,30,31日)は旧盆で、沖縄ではお盆は旧盆が普通である。
この前の台風では停電に困ったので、私は今回はランタン(100円だが高性能)も準備済みだ。
(以下引用)
猛烈な台風9号と東海から西日本に接近する台風11号
フィリピンの東の非常に強い台風9号は、ほとんど停滞して海の水をかき混ぜていますので、深層から冷たい海水が湧昇して台風存在海域の海面水温が少し下がっています。
とはいえ、それでも台風が発達する目安の27度を上回る29度はあります。
このため、台風9号はさらに発達して猛烈な台風となり、今週前半には北上して沖縄県先島諸島の南を通過する見込みです(図3)。
図3 台風9号と熱帯低気圧の進路予報(8月28日0時)
そして、台湾南部をかすめて中国大陸に向かう予報になっています。
先島諸島では、台風9号が離れて通過した場合でも、高い波がうねりとして入ってきますので、最新の台風情報を入手し、警戒してください。
8月27日9時にマリアナ諸島で熱帯低気圧が発生しましたが、この熱帯低気圧は、台風が発達する目安の27度を上回る30度以上の暖かい海域を西進する見込みです。
このため、まもなく台風11号になり、少なくとも暴風域を持つ台風にまで発達する見込みです。
そして、今週後半には、日本の南に達する見込みです。
昔、筆者が調べた8月の台風の平均的な経路では、台風10号のように、三陸沖を北上する台風も少なくありません(図4)。
また、台風9号のようにフィリピンの東の台風は北西へ進んで沖縄県先島諸島に接近するものは少なくありません。
マリアナ諸島で発生する台風11号はというと、西進を続けて台湾に向かうもの、東経130度くらいから北上して東シナ海を進むもの、東経135度位から北上して東海地方に接近するものなど、いろいろな場合があります。
熱帯低気圧の進路予報では、9月1日に日本の南に進むとなっていますが、予報円が非常に大きいのは、それだけ進路予報が難しいことを示しています。
台風10号、台風9号、そして進路予報が難しい台風11号には厳重な警戒が必要です。
発達した台風もあるトリプル台風
日本の南海上では、この熱帯低気圧と台風10号、台風9号でトライアングルができていますので、まもなく、台風9号、10号、11号のトリプル台風ということになりそうです(タイトル画像)。
クインティブル(五輪)台風は過去に1回だけ(昭和35年(1960年)の台風14号、15号、16号、17号、18号)、クワドラプル(四輪)台風は10年に1回程度と稀にしか発生しませんが、トリプル台風は、平均すると、1年に1回は発生しています。
一般的に同時に存在する台風の数が多いと、エネルギー源である熱帯の暖かくて湿った空気を奪い合って、発達した台風が少ないといわれますが、例外も多く存在します。
昭和36年に台風18号、19号、20号と並びましたが、この時の台風18号はのちの第二室戸台風でした。
台風11号がどこまで発達するのか不詳ですが、発達して東海から西日本に接近する可能性がありますので、最新の台風情報の入手に努め、警戒してください。