全区間で赤字というのは、需要が無い、ということだろう。朝と夕方の通勤通学時刻以外は正午に一便だけでいいのではないか。それでも、線路の保全などで、出費は経常的にあるだろう。
2ページの記事だが、2ページ目はあまり意味の無い記事(辞めた社員の声に見る行き詰まり感、の部分)なので、カットした。
世の中には頭のいい人はたくさんいるだろうに、このような慢性赤字の企業を劇的に改善する案を誰も出せないのだろうか。で、JR北海道が消滅したら、北海道の人間はそれでも平気なのだろうか。少なくとも、北海道新幹線のアイデアはアホそのものだったことは証明されたようだ。それで、発案者や推進者は何か責任を取るのだろうか。
(以下引用)
北海道の交通インフラを担う企業が“過去最悪”の赤字を計上しました。
北海道旅客鉄道株式会社(以下、JR北海道)は11月9日に9月中間連結決算と2019年3月期業績予想を発表しました。この発表は、営業損益などの各利益の数字で過去最悪の数字が並ぶ厳しい内容となりました。
そして同時に公表した2017年度の線区別収支状況では、4年連続で道内27線区すべての線区が赤字となり、約半数の13線区で赤字幅が拡大しました。
全線区の赤字総額は551億円と、2016年度から25億円も赤字が増えています。なかでも北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)は98億7700万という巨額の赤字を生み出していたことがわりました。
2016年3月の開業当時こそ盛り上がったものの、輸送密度(1日1キロ当たりの平均通過人数)が4510人と、前年度の5638人から20%減少。加えて、青函トンネル内の老朽設備や車両のメンテナンス費用が膨らんだことが原因とされています。
新幹線について、JR北海道の綿貫泰之常務は9日の記者会見で「来年度から青函トンネルの維持管理費用に対し、国の支援が年50億くらい出る。赤字額は大幅に圧縮できる」と説明していますが、国の支援が確定しているのは19年と20年だけです。それ以降の支援継続のためにはこの2年間で収支改善の道筋をつけることが前提となります。
このように、“過去最高”の赤字を記録してしまったJR北海道とは、いったいどのような会社なのでしょうか。
1949年6月に「日本国有鉄道(国鉄)」が誕生しました。国が担っていた鉄道事業と関連事業を引き継ぎ、独立採算制で国有鉄道を経営することを目的としていました。
そして、国鉄は1987年4月に分割民営化を図り、JR北海道(札幌)、JR東日本(東京)、JR東海(名古屋)、JR西日本(大阪)、JR四国(高松)、JR九州(福岡)の6社が誕生しました。
現在、北海道札幌市に本社を構える「JR北海道」の社員数は6797人。鉄道営業から、運輸、工務、不動産開発や新規事業開拓などの開発関連事業を行っています。(JR北海道公式サイトより)。また、平均年収は約527万円(鉄道統計年報平成27年度版から算出)となっています。