もともと「欧米人はアニメは子供が見るものと思っている」と私は思っているのだが、その上、こうの史代さんのあの絵柄は、日本人好みの絵柄であって、欧米人好みではまったく無いだろう、とも思っている。(同じ日本人でも萌え絵以外は認めない若い連中には受けないだろう。)ということで、「この世界の片隅に」が欧米の観客に受けるかどうか(まあ、「受ける」という言い方は軽薄だが、評論家に評価されても、大衆に「受け」ないと、客商売としては不成功ということになる。宮崎駿の「カリオストロの城」が不入りだったのは、ほとんど伝説的に有名だが、それ以降の大ヒット作品があってこその宮崎駿の名声なのである。それによって「カリオストロの城」も再評価されたのだ。)非常に危ぶんでいる。
下の記事は映画評論家の文章を訳したものだと思うが、映画を観ることのプロの目からの評価に関しては、幸い、欧米人であってもこの作品は高いようだ。ただ、「アニメは子供が見るもの」という欧米人大衆の感覚は、子供のころから漫画を読んで育った日本人とはだいぶ違うと思う。何しろ、あちらには手塚治虫がいなかったのだから、漫画パンデミックも発生しなかったのだ。
むしろ、「Black Lagoon」と共に輸出すれば、ハリウッド映画を超えるハードボイルドアクション冒険作品であるブララグ(どう短縮するか知らないが)の監督の作品だということで、「この世界」のほうも関心を持たれるのではないだろうか。
(以下引用)
イタリア・il manifesto紙「この世界の片隅に」レビュー翻訳
下の記事は映画評論家の文章を訳したものだと思うが、映画を観ることのプロの目からの評価に関しては、幸い、欧米人であってもこの作品は高いようだ。ただ、「アニメは子供が見るもの」という欧米人大衆の感覚は、子供のころから漫画を読んで育った日本人とはだいぶ違うと思う。何しろ、あちらには手塚治虫がいなかったのだから、漫画パンデミックも発生しなかったのだ。
むしろ、「Black Lagoon」と共に輸出すれば、ハリウッド映画を超えるハードボイルドアクション冒険作品であるブララグ(どう短縮するか知らないが)の監督の作品だということで、「この世界」のほうも関心を持たれるのではないだろうか。
(以下引用)
イタリア・il manifesto紙「この世界の片隅に」レビュー翻訳
翻訳してくれたご本人自らモーメントにまとめてらっしゃいますが、あくまで個人的メモとして(・ω・)
片渕須直 この世界の片隅に こうの史代 まとめ
- 3103net @3103net 2016-12-02 21:22:10イタリアからの「この世界の片隅に」レビュー Nel mondo di Suzu l’orrore arriva in silenzio ilmanifesto.info/nel-mondo-di-s… #この世界の片隅に
- リンク ja.wikipedia.org イル・マニフェスト - Wikipedia
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:04:59このレビューなかなかに良い記事なので、英語経由でちょっと翻訳してみた Nel mondo di Suzu l’orrore arriva in silenzio ilmanifesto.info/nel-mondo-di-s… #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:09:58「今年の日本最大の長編映画は間違いなく新海誠の"君の名は。"です。すでにこの新聞でも何回も大きく取り上げてきているこの作品は、先週ついにこの日出ずる国の作品としては歴代3位の興行成績を獲得しました。」 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:10:35その驚異の年2016年も終りに近いこの冬、さらに驚くべき作品「この世界の片隅に」と名付けられた作品が公開されました。 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:11:37「この作品は終戦までの十数年の広島の日々を描いた2007年から2009年にかけてこうの史代によって連載された漫画を原作としたものです。」 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:13:13「アニメファンにとっては2009年にロカルノで公開されたマイマイ新子と千年の魔法の監督として知られている片渕須直の手によって、2015年にこの作品の映画化のためのパイロットフィルムのクラウドファンディングが行われました。」 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:14:15「クラウドファンディングは成功を収め、「この世界の片隅に」本編もデル・カリペラージオの試写室でついに先月イタリアデビューしました。 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:16:43「この作品は、1930年代の絵画への情熱を持つ夢見がちな主人公、浦野すずの夢想の中のような少女期の記憶から始まり、お見合いによる結婚を通じて広島の寒村から暮への住居を移していくさまを描いてゆきます。」 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:17:40「すずの成長とともに、それをとりまく世界も変化してゆきます。 この島国が軍国化し、それが国家総動員体制へ移行し、最後には絶え間なく続く米軍の爆撃下での恐怖におそわれてゆくさまを、海に浮かぶ軍艦や兵士たちや人々の生活状況の悪化を通じて映し出してゆきます。」 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:18:01「主人公の視点では、それらは、ぼんやりと、まるでふわふわとした雲の中にでもいるような"無邪気"な日々の小さな出来事のように見えます。」 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:18:40「この視点は、語り尽くせない恐ろしい戦争の中の生活を"正常なもの"としようとしているためですが、この正常化が逆にその恐ろしさを表現しています。」 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:19:06「一瞬の光で示される最後の「広島の爆弾」まで延々と続く爆撃の中、日に日に悪化する生活でも、シンプルで延々と続く人生、それは決して簡単に涙をながさせるために作られたものではありません。」 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:19:29「逆にこの表現により、戦争と死はさらに恐ろしくて衝撃的なものとなります。その死と悲劇のシーンにおける荒々しく急激な光の使い方には息が止まる思いです。」 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:20:04「もう少しだけ付け加えるとすれば、スクリーン上で表現されたお見合い結婚からはじまる感情描写の複雑さでしょう。」 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:20:50「物事に流され家族の望みや習慣に逆らうことも無く結婚を選んだようにも見えるすずは、それでも戦争の恐怖の中でも、小学校時代の淡い恋の思いにも流されること無く、夫として選んだパートナーとの暖かで親密な関係を築き上げていきます。」 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:21:16「それは映画全体を通して築き上げられるもので、その微妙な感情の動きは説明されることはないが、ちょっとした仕草でその感情や情感が作品のなかで徐々に提示されていることに気がつくでしょう。」 #この世界の片隅に
- 3103net @3103net 2016-12-02 23:21:50「この片淵監督の映画は本当に喜ばしいサプライズであり、近年公開された中では戦時下の生活を描くことにもっとも成功した作品です。」 #この世界の片隅に
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