【いつまで…?】中1息子にハグする母
子育ての悩みはこれといった「正解」がないだけに悩みがつきものだ。自分のしていることが誤りではないか、あるいは間違っているのではないかと、親の多くは不安がっている。
「教えて!goo」で「中学一年生の息子の子育てについて悩んでいます」と相談を寄せる親がいた。3人姉弟の末っ子、中学一年生の息子の子育てで悩んでいるという。この家庭では「おはよう、おやすみ、頑張ったね、偉かったね」と声をかけ、その都度に抱きしめている。姉たちにも同様にしており、中学生の息子でも同様だそう。叱る時は声を荒げることもあるが、「抱きしめる=甘やかす」になるのではという思いがよぎる。子育ての先輩たちから寄せられたアドバイスを見てみよう。
■「ハグ」が問題なのではない
「親が子を認めることは、子どもがひとり立ちするためは絶対に必要なことだと私は思います。その認める、という行為が、ハグという具体的な行為になっているだけでは」(xxi-chanxxさん)
たとえば、寡黙な父親は、子どもに愛情を注いでないといえるだろうか? きっと、そんなことはないはずだ。見守り、子どもの意思を尊重する姿も立派な態度だろう。つまり、相談者さんのように「ハグをする」というのも「行為」や「態度」のひとつであり、問題の根っこは別にあるとするアドバイスがベストアンサーを得ていた。大切なのは親の気持ちというわけだ。
ただ、海外の研究結果には、ハグをすることで脳内物質のオキシトシンが分泌され、愛を育むのに一役買うという話もある。相談者さんの行為は、その点では優れているのかもしれない。
■すぐにスキンシップできなくなる時期がくる(はず)
「これから思春期が来て、きっと抱きしめさせてくれないどころか、会話もしてくれないなんてことがあるかもしれません」(raraririruruさん)
「今だからできるスキンシップ」というアドバイスもあった。現在、中学一年生であれば、近いうちに「厨二病」を発症したり反抗期に突入したりして、母のハグを素直に受け容れられなくなってくる年頃だ。
■反抗期はむしろ受け入れよう
「自我に目覚めて、反抗するかもですが、反抗期なしに大人の男には成り得ません」(fnfnnis3さん)
相手から嫌がられるようになるまで続けるのもひとつであり、なおかつ反抗期は「自我の目覚め」と思ってハグは強要しないほうが良さそうだ。息子さんもあとで振り返って、自分の成長に必要なハグだったと感じれば、深い感謝をもって応えてくれるだろう。
とある子育てフォーラムでは「抱きしめて、下に下ろして、ほっといて」が『子育てのワン・ツー・スリー』と紹介されていた。3歳からは地面に下ろし、小学3年生からは放っておけ、という教えだそうだ。大切なのは「抱きしめない」という方法論ではなく、「いつでも見ているよ」を子供にきちんと認知させることであるようにも思えてくる。みなさんも親にされて嬉しかったこと、感謝していることはあるだろうか?
(松本塩梅)
教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)
(夢人追記)なお、下のようなハグは許容される。ハグるは恥だが役に立つ。