島根県が9日、10月の新型コロナウイルス感染者(101人)のうち、ワクチン2回接種後に感染する「ブレークスルー感染」の割合が64.3%に上ったと明らかにした。県はワクチンを先行接種した高齢者世代を中心に抗体量が減少し、高齢者福祉施設でのクラスター(感染者集団)の発生につながったとみている。
県内では10月、浜田、雲南、江津各市の高齢者福祉施設でクラスターが計4件発生。感染者の年代別では80歳以上が40.6%を占め、ブレークスルー感染者の平均年齢も77.9歳で、9月の54.3歳から大幅に上がった。
ブレークスルー感染者は無症状や軽症が多い傾向で、県は早めの受診や検査を呼び掛けている。