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リゴリズムとテーゲー主義

リゴリズムとは、駄洒落で言えば「ゴリゴリズム」ということで、「厳格主義」のことである。
ネット辞書にはこうある。

リゴリズム 【rigorism】

厳粛主義厳格主義カントは、道徳説において善と悪とを峻別する態度をリゴリズムと呼び、その中間認め妥協的態度放任主義名づけ対比させた。



下に引用するのは、内田樹が日本国憲法について書いた長文の記事の一部である。

アルベール・カミュとレイモン・アロンは期せずして、「正義が正義であり過ぎることは人間的ではない」という分かりにくい主張をなしたのである。


ここで内田が「正義が正義であり過ぎること」とレトリカルな言い方をしているのが、要するに「リゴリズム」だ。この反対が沖縄の人間に特有(か?)の「テーゲー主義」である。「テーゲー」は「大概」「大まか」の意味だろう。つまり、「物事は適当でいい」という考えだ。
これは家を建てる時などは悲惨な結果をもたらすが、日常生活ではストレスを溜めない生き方になる。
なお、「正義が正義でありすぎること」を象徴したのが、少し前に書いた「阿修羅」という存在ではないか、と思う。

たとえ正義であっても、それに固執し続けると善心を見失い妄執の悪となる













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