「谷間の百合」さんがブログで小池百合子の着物の着付けを嘆いていたので、日刊ゲンダイのこの記事を読んでみたが、なるほど、ひどい着こなしだったようだ。
まあ、現代では着物というのは金持ちのご婦人の道楽だ、というのが私のような底辺の人間の感想だが、それだけに、着物の着こなしは一朝一夕ではできないと思う。カネと時間をかけ、研究と体験を積み重ねないとまともな着こなしはできないのではないか。女子大生が卒業式で袴を着れば、それで「着物大学」は卒業、というわけにはいかないだろうwww
帯を胸高に締め、裾が広がった結果、この写真だと、何だか朝鮮のチマ・チョゴリに見えてしまう。そういう着付けで、自分で違和感を感じない、という感性は、安倍マリオ氏にも通じるようだww まあ、どちらも「お座敷には出せない人間」(山口瞳氏が自分の弟について言った言葉だである。まあ、こういう感覚は、あまり好きではないが、妥当性はあると思う。)だのに、それが堂々と日本を代表して世界に恥をさらす、というのは何とかならないか。天皇ご夫妻がどんな場面でも品位を保っている姿を見習うがいい。
(以下引用)
着付け師も「残念」 小池知事“リオ五輪着物”大失敗の理由
「あれは失敗だった」とネット上でケチョンケチョンなのが小池百合子都知事(64)の“勝負服”。リオ五輪閉会式に和服で登場したのはいいが、「着物が残念過ぎる」「あまりにもモッサリ」「不自然というか丸いというか……」とボロクソだ。なぜ珍妙な印象を受けるのか。
「全体的にバランスが崩れているからです」と言うのは、和服着付け歴20年の谷口美智子氏だ。
「まず気になるのが帯の位置。小池知事の帯は若い女性が締める高さになっています。和服の世界ではミセスになると体形が変わるので、帯の位置を下げるのが常識です。小池知事は3センチほど高かった。また、肩や二の腕などが膨らんで身幅が大きく見えます。これは、内側に着る襦袢と、着物のサイズと素材が合わないからでしょう。本来はもっと細身に着られるはずなのに残念です」
帯から裾にかけてのラインにも違和感を覚える。スカートみたいに裾が広がって見えるのだ。
谷口氏によると、本来は締める前にウエストのあたりで着物の内側と外側を引き上げて、裾が逆三角形型にすぼまるようにしなければならない。その引き上げが不十分なため、裾が広がったのではないかという。
「手足の動きも気になります。五輪フラッグを振る時、体を安定させるために両足を開いたのはやむを得ないでしょう。ただ、和装に慣れている人なら、両足を開いて片方の足を少し後ろに引き、引いた足のつま先を内側に向けるもの。自分から見て両足が『ハ』の字形になり、奇麗な印象を与えます。逆ハの字形はよろしくありません。あと、両手を左右にだらりと下ろすのも作法に合っていません。やはり、両手は前で揃える。そうでなければ、両手を膝に添えるくらいの配慮が欲しいものです」(谷口美智子氏)
ネットユーザーは「経費削減のために着付け師を同行させなかった」と推測するが、東京都によると「着付けの専門家が帯同しました。着物の代金も着付けの費用も公費からは出していません」(広報課)とのこと。ポケットマネーでの和服パフォーマンスだったようだ。