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なぜ美人は「美」なのか

容姿の美醜というのは不思議なもので、時代や国によって違うようでもあるし、世界的な共通性もあるような気もする。西洋人の鼻は高すぎると我々は思うし、東洋人の鼻は平べったすぎると西洋人は思うのではないか。口は大きくても小さくても、どちらのタイプの美人もいる。目は西洋風に大きいほうが現代的だが、細くて一重の和風美女も悪くない。しかし、東洋でも西洋でも、美人とは認めがたい顔というのもあるような気がする。それがなぜなのか、美学者に論じてほしいところだ。もっとも、「吾輩は猫である」の迷亭以外に、本当に美学者というのがいるかどうか知らないが、論じるに値するテーマだろう。
下の記事の女優が誹謗中傷を受けたというのは、災難ではあるが、誹謗中傷した側の心理は何となく理解できる気もする。
人間というのは、他人に対し、「その人にふさわしい取り分」というのを何となく想定しており、美人でない人間が「女優」として成功すると不愉快になるのではないだろうか。つまり、「分際を超えた」からである。この「分」というのをルース・ベネディクトは日本人特有の思想と見たが、下の記事を見ると、どこの国にもある気持ちだという気がする。
もちろん、顔だけの問題ではなく、人種差別という部分も大きいだろうが、顔の美醜というのは、何が基準なのか分からないのに何となく共通に「これは美しい」「これは醜い」と区別されるものがあるのが不思議である。
まあ、映画館のスクリーンで長時間眺めるのだから、多くの人が美しいとか魅力的だと感じる可能性の高い顔の俳優を主演や重要脇役で使うのが興行としては正解だ、という当たり前の話である。ちなみに、私は人気俳優でも嫌いな顔というのがあって、そのために見ることができない映画がたくさんある。キムタクの映画などもそうであるが、「ハウルの動く城」は顔ではなく声だけだから我慢して見た。

(以下引用)


ネットの誹謗中傷が、ある女優を追い詰めた。「自分自身よりも彼らの言葉を大切にしていた」

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」で、アジア系の女性として初めて主要キャラクターを演じたある女優。ネットリンチに晒された数カ月後、初めて口を開いた。



「私のからだは、私のものじゃない。自分がどう思おうと、誰かが認めてくれなければ、私はきれいじゃない。そう思い込むよう、騙されていたことに気付きましたーー」


映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」で、アジア系の女性として初めて、スター・ウォーズ映画の主要登場人物を演じた女優ケリー・マリー・トランが8月21日、ニューヨーク・タイムズへ寄せた寄稿が注目を集めている。


トランさんは今年6月、20万人超のフォロワーがいる自身のインスタグラムに投稿した内容を全て削除した。


人種や性別、容姿にまつわる差別的なコメントが、大量に投稿されていたからだ。


賛否両論の作品、憎悪は個人へ


トランさんは、カリフォルニア州サンディエゴ出身のベトナム系アメリカ人。


「最後のジェダイ」では、暗黒面と対峙するレジスタンスのエンジニアで、大切な人を守るために奔走する女性、ローズ・ティコ役を演じた。


作品は世界興行収入1420億円を超える大ヒットとなったが、評価は賛否両論。


一部の熱狂的なファンが、「最後のジェダイ」をシリーズの「正史」から外すよう署名運動を始めるなど、物議を醸していた。


そんな中、作品への憎悪は、外見や性別、人種を理由に誹謗中傷するコメントとなって、トランさん個人にも向けられた。


スター・ウォーズ作品に関わった俳優に、強い批判が向けられることは初めてではない。


第7作の「フォースの覚醒」から主演女優を務めるデイジー・リドリーさんも、誹謗中傷が殺到したため、インスタグラムを削除。


ジャー・ジャー・ビンクス役のアーメド・ベストさんも、猛烈な嫌悪感をぶつけられたのちに、自殺を考えたとツイートしている





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酔生夢人
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男性
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仙人
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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