「椋鳥通信」は、森鴎外が滞欧中に(おそらく新聞や雑誌で)知った欧米の雑多な噂話を日本に書き送ったもので、特に選択基準は無さそうな内容で、まあ、完全に「欧米ゴシップ」だが、下品な話題はあまり無い。
あまり連続して読むような内容ではなく暇な寸時に幾つか拾い上げて読むのに適している。まあ、たとえばトイレの用便中などだ。
たとえば、次のような話は私には面白い。25万円は、当時の「円」の相場での話である。
米国の金持の娘が巴里で頭の飾の欲しいのを見出して、故郷へ電報を打って、買っても好いかと問い合わせた。代価は25万円である。親がno:price too high(ダメ、高すぎる)と返電した。処が巴里の郵便電信局の役人がno price too high(高すぎる値はなし)と書いた。娘は大悦(おおよろこび)で飾を買った。
あまり連続して読むような内容ではなく暇な寸時に幾つか拾い上げて読むのに適している。まあ、たとえばトイレの用便中などだ。
たとえば、次のような話は私には面白い。25万円は、当時の「円」の相場での話である。
米国の金持の娘が巴里で頭の飾の欲しいのを見出して、故郷へ電報を打って、買っても好いかと問い合わせた。代価は25万円である。親がno:price too high(ダメ、高すぎる)と返電した。処が巴里の郵便電信局の役人がno price too high(高すぎる値はなし)と書いた。娘は大悦(おおよろこび)で飾を買った。
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