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普通人の心理を知らないと選挙には勝てない

「スロウ忍」ブログから記事の一部だけ転載。
こういう、自分の目や耳で実際に見聞きした話というのは貴重である。わずかな事例であっても実はそれは世間の普通の(大半の)人間のサンプルなのだ。商品の品質検査をするのに、全商品の梱包を解いて調べる必要はない。アトランダムに、100個から1個程度の割合で調べれば、全商品の品質は確率的に分かる。
要するに、不正選挙などしなくても自民党は勝っていただろう、ということだ。もちろん、あれほどの大勝はしなかっただろうが、200議席は軽く超えていただろう。それは、下の記事にあるようなB層が日本国民の大多数だからだ。(私自身がそうかどうかは今は問題にはしない)
後で、今日の徽宗皇帝のブログに転載した記事から、この記事に関連する「日本国民の選挙時の空気」に関する部分を追加転載しておくが、藤島利久候補は、原発脱却に対する国民の冷ややかな空気を選挙中に感じていたらしい。一般国民にとっては、「国民の生活」ではなく、「自分の生活」が第一なのである。「未来」よりも「今」が大事、「目の前のこと」が何より大事なのである。
少し考えれば、それが当然であることは分かる。

(問題1) あなたと、まったくの他人の二人が飢え死にしかかっています。そこに一人分の食料が投下されました。あなたはこれを他人に与えますか。

(問題2) 二つの選択があります。Aは「今から20年間、裕福に暮らせるが、20年後には死ぬ確率が5%から50%くらいあります」。Bは「今から20年間貧乏な生活が続きます。20年後に死ぬ確率は5%から20%くらいです」。あなたはどちらを選びますか。

まあ、こんなもってまわったような事を言わなくても、「他人より自分が大事」「どうなるか分からない未来より、目の前のことが大事」というのは当然だろう。子供のいる人なら、子供のために自分や現在を犠牲にすることもあるだろうが、余裕の無い庶民であるほど、脱原発の高邁な理想より自分の生活の維持や向上を選ぶはずだ。
要するに、普通の人間の心理を知らなければ選挙で勝つことは不可能だ、ということである。
「マスコミによる洗脳」に不毛な攻撃を加えるより、「いかにして」マスコミと戦うか、あるいはいかにしてマスコミを味方につけるか、を考えるべきである。私は、「新しいマスコミ」を立ち上げることを提唱しているが、それには金も時間も労力もかかる。あまり敗北主義的な観測はしたくないが、このままだと今年夏の参議院選は、おそらく自民党が大勝するだろう。
米兵による東電訴訟が大問題化する、とかいった「外圧」以外には今のところ突破口は無いように思える。
もちろん、安倍自民党が善政を敷けば、何も問題は無いわけだ。(笑)




(以下引用)



新年早々、将来の日本経済に対して絶望感を抱いた。まぁ今になって始まったことでも無いけどな。

以下は、俺の身近な者達の世間話から感じたことである。


(中略)


次に、都内の有名ミッション系大学(笑)で政治経済とやらを専攻するお嬢様の話だ。彼女は今回の選挙で自民党が圧勝したことについて、「消費税増税で財政が安定化し、私達も将来年金が貰えるようになる」など頓珍漢なことを抜かしていた。新自由主義者共の最終目標は社会保障の撤廃なのにな(プ 何処でそんな馬鹿な話を吹き込まれたのかと彼女に問い質して見た処、其の有名ミッション系大学(笑)で“社会福祉関係”の教授とやらがそう曰っていたのだそうだ。日本の大学とは此の程度なのである。矢張り、親御さんは大切な我が子を大学なんぞに行かせるべきでは無いのである。しかも彼女は20代という若さで将来の年金なんぞを異様に当てにしており、将来は良い病院で老後を迎えたいから年金が欲しいそうだ(プ 就職活動をしている彼女の仲間の多くも、会社選びでは、年金や福利厚生の充実(笑)を最も重視しているそうだ。さっきの“住宅ローン”の話と同様、“幻想”にカネを払い続けることを厭わない日本人の奴隷気質が此処にも表れている。

“将来への不安”を煽ることは、支配者が奴隷から“カネ=時間=労働力”を搾取するのに最も有効な手段の一つである。

奴隷製造工場のベルトコンベアに乗せられて飼育された彼等は、身体だけは立派に成長しているが、精神構造は奴隷其の物である。



(引用2「藤島利久」の「選挙無効訴状」より)



原告は、埼玉五区で未来の党公認で出馬し、選挙期間中はJR大宮駅前で「脱原発」一本の街頭演説を続けた。選挙中盤で有権者・国民のおかしな反応に気付いた。駅頭を往来する多くの有権者が「原発が無くなると、エネルギーが足りなくなる。日本の産業がおかしくなる。景気が悪くなる。電気代も上がる。」と、マスコミからニセ情報を刷り込まれて洗脳状態に陥っていたのである。



これには驚愕した。真実は、原発は既に止まっており、エネルギーは余っている。現在、唯一稼働している福井県の大飯原発2基については、関西電力が火力発電所を7基止めて意図的に電力不足を創り出したうえ、マスコミが此れに加担して我々国民を欺き、民意を「再稼働やむなし」に不当に誘引したものである。



マスコミによる「国民洗脳」の恐ろしさが此処に顕著であって、マスコミが脱原発政党への投票を妨害したと言える。








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