日本は年齢が低くなるほど頭がまともなようだ。「今の政治に不満」が74%ということは、安部政権の政治に不満ということである。この年齢層の6割でも投票に行けば、選挙結果に大きな影響を与えるかもしれない。ムサシなどによる選挙結果操作が無かった場合の話だが。
少し、希望を与えるニュースである。
今の若者は「学生運動の与える悪印象(暴力的イメージ)」が無いから、素直に「既得権益政治(すなわち自民公明政権)」の悪さを批判できるのだろう。我々の時代には学生運動の悪印象のため、政権批判=左翼=不逞の輩と思っている層がけっこう多かったと思う。このあたりは「世に倦む日々」氏のように学生運動擁護論を書く人々と私は意見を異にする。学生運動は日本の政治の成熟を遅らせた、と思う。
日米安保への批判行動自体は妥当であったにしても、言論による批判のみを行うべきであり、暴力まがいのデモなど最悪である。ゲバ棒にヘルメットなど、テロリストそのものではないか。彼らを庶民の大多数は嫌悪し、否定したはずだ。その証拠に、現在の中高年は左翼に批判的な人間が多いではないか。
左翼を批判するとは、保守政権の味方をし、現状維持を肯定することである。私の職場などでも平気で左翼批判をする人はいる。保守政権の下で社会の下層にいる人間、貧しい人間ですらそうなのだ。右翼批判の言葉などほとんど聞いた経験はない。それが普通の庶民感情ではないか。そもそも、政治を論じるほど政治の知識が無いのが普通の人間である。そういう連中を動かすには教育とマスコミを握りさえすれば簡単な話だ。
だが、ネットの出現で事態は変わりつつあるわけである。
選挙における不正さえなければ、これからの政治は変わるはずである。
「選管ムサシ」による選挙結果操作が事実であるかどうかは確実ではないのだから、少しでも可能性がある限り、まずは選挙による政治改革が最優先である。その意味で、「谷間の百合」さんの昨年末の言葉のように「選挙に行こう」をできるだけ多くの人に呼びかけるべきだろう。
その言葉を先に赤字で引用しておく。
きのう、国会前で「戦争反対」を叫んでいるシールズをテレビで見ましたが、これでは駄目だなと思いました。
多くの人が、自分は反対のために何をすればいいかと悩んでいます。
山本太郎さんの街頭演説でもそういう質問がでていました。
簡単なことなのです。
「アベ政治を許さない」に続いて「アベ政権を終わらせるために選挙に行こう」と言うことです。
何も命を賭けなくてもいいのです。
わたしたちは貴重な一票を持っているのです。
来年の夏の参院選に向けて「アベ政治を終わらせるために、選挙に行こう」をスローガンにしてほしい。
「戦争反対」を空疎なスローガンだと言わせない為にも選挙に行くという行動でそれを示しませんか。
それが民主主義を守ることです。
(以下引用)
≪18・19歳世論調査≫若者は「今の政治」を不支持!「今の政治:満足24%満足せず74%」「政治:変わって欲しい88%」
http://www.asyura2.com/16/senkyo199/msg/151.html
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/10903
2016/01/03 健康になるためのブログ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160102/k10010358801000.html
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今の日本の政治の在り方にどの程度満足しているか尋ねたところ、「満足している」と答えた人は24%、「満足していない」は74%でした。
今の政治が変わってほしいと思うかについては、「大きく変わってほしい」が27%、「ある程度変わってほしい」が61%、「あまり変わってほしくない」が10%、「まったく変わってほしくない」が1%でした。
戦争を放棄し、戦力を持たないことを決めている憲法9条については、「改正する必要がある」が16%、「改正する必要はない」が57%、「どちらともいえない」が26%でした。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160101/k10010358561000.html
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今の日本の政治にどの程度関心があるか尋ねたところ、「大いに関心がある」が11%、「ある程度関心がある」が42%、「あまり関心がない」が35%、「全く関心がない」が12%でした。
(夢人注:ツイッター引用部分省略)
やはり今の若者は政治への関心度がずば抜けて高いですね。そして、「今の政治には満足せず、変えたい」と思っている人たちが8割~9割にのぼっています。そりゃ、高校でブラックバイト、大学で2人に1人の有利子奨学金問題に直面しているわけですから、「なんかこの社会おかしい」と感じる人は多いでしょうね。
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