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政党内で異論を言うことは否定されるべきことか

とあるブログを読んでいて、石破茂に対して「後ろから鉄砲を撃つ男」が彼の代名詞のようにマスコミで繰り返されてきたのは、誰のどういう状況での発言が元になっているのか、疑問に思って調べたが、はっきりとは分からない。つまり「後ろから鉄砲」は誰が言った言葉だろうか。

ある一時期、自民党への不満から石破茂が離党したことや、その後復党してからも安倍総理や麻生総理などに直言してきたことが問題視されているようだが、それこそ政権与党の人間の責任として、党の中枢が間違っていたらそれに直言するのはむしろ素晴らしいことなのではないか。それを「自民党を分裂させるものだ」としていたら、党内のあらゆる悪事やミスが隠蔽され、党の退廃と政治の退廃をもたらし、国家を衰退させるだろう。安倍総理の二期目がまさにそうだったではないか。どれほど厚顔な悪行の数々があのころ行われたか。

つまり、これ(石破への悪口の定型化)は、たとえば共産党を「アカ」と呼ぶ類の「レッテル貼り」でしかないのではないか、というのが私の感想である。党の中心人物や中心グループの行動や発言を批判もできないなら、それこそ日本共産党の「民主集中制(幹部選挙以降は幹部による党内独裁制になるシステム)」とどこが違うのか。

なお、「後ろから鉄砲」関係記事はふたつ読んだが、内容はほぼ同一だった。つまり、これは石破攻撃のテンプレート化しているわけだろう。では、どういう連中がその指揮をとってきたか、それまでは分からない。まあ、日本のマスコミを指揮できるのは、あの国のあの連中だろう。「何、石破の記事? さあ記者の皆さん、声を揃えて『後ろから鉄砲』、さん、はい!」であるwww 石破が第二の田中角栄になることを恐れているのではないか。それが買いかぶりか、鋭い眼力だったかは今に分かるだろう。
石破は顔に似合わず、キャンディーズファンだったという柔らかな魂の持主らしいから、迷いに迷いながらやっていくと思う。うまく、面従腹背ができるだけの能力と根性があるかどうか、見ものである。



(以下引用)


【自民党総裁選のバクダン】「後ろから鉄砲玉を撃つ男」石破茂に天敵・麻生太郎が放った「人間性がわかる」



 自民党総裁選に出馬している石破茂元幹事長は「後ろから鉄砲玉を撃つ男」の異名をとる。このため、国会議員の間で評判が悪い。党員党友票では1位の見込みだが、議員票は伸び悩んでいる。陣営は「国会議員は民意を受け止めるべきだ」とアピールするが…。


 石破氏は第一次安倍晋三政権下、2007年の参院選で自民党が大敗した際、安倍氏が続投を表明したことに反発した。党総務会で「選挙に負けたにもかかわらず、続投するのは理屈が通らない」と述べ、退陣を公然と求めたのだ。石破氏はNHKの取材に対し、こう語っている。


「安倍さんにとっては、最も言われたくないことだったと思うな。だからその時から、感情的には『こいつは許せない』っていうのが、ずっとあったと思うんだよね」


 石破氏は2009年7月にも、麻生太郎政権の農水相でありながら「麻生降ろし」の先頭に立った。石破氏だけでなく、石破氏に近かった後藤田正純氏(現・徳島県知事)や平将明氏らも、麻生氏に退陣を突き付けた。


 麻生氏は2018年8月に、山梨県鳴沢村にある日本財団・笹川陽平会長の別荘で、安倍氏や森喜朗元首相、小泉純一郎元首相らと会食した。その際、森氏が1993年に自民党が下野した時、幹事長として離党者が相次いだ苦労話をすると、「そういう苦しい時こそ、人間性がわかるんですよ」と語った。ちなみに、その時に離党したひとりが石破氏だった。


 石破陣営では今回、「天敵」である麻生氏にも決選投票での支援を求め、頭を下げる覚悟がある、と言っていた。ただ、小泉進次郎元環境相は麻生氏に面会したが、石破氏はいまだに麻生氏と会っていない。


 テレビ番組などで現職の総理総裁を批判することで自らの存在感を高めてきた石破氏だが、5回目の挑戦で総裁の座に最も近づいた今、「後ろから鉄砲玉を撃ってきた」過去と、どう決別しようとしているのか。仮に決選投票で勝ち抜き、総裁になったら、もはや前には誰もいなくなるのだ。


(田中紘二/政治ジャーナリスト)


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