自民党が通そうとしている(まあ、通るのは確実だろう。衆参両議院で過半数を持っているのだから。)「働かせ放題」法案だが、これの「年収1000万円以上の人が対象」というのを信じている国民はほとんどいないだろう。
最初はそう言っておいて、どんどん年収条件を下げて、網の目を小さくしていくわけである。いずれ、労働者全員働かせ放題、となるのは目に見えている。
こういうのを「小さく産んで大きく育てると」というのだが、実は「高プロ」法案が最初に提案された時点から自民党政府のこの(小さく産んで大きく育てる)方針は一貫している、というのが下の記事である。
下の記事を見れば、これが経団連(に代表される経営者グループ)の要求で生まれた法案だ、というのもよく分かる。どこまで人間の屑どもなのか。
(以下引用)なぜかコピーが片側に寄って読みにくいが、カマヤンのツイッターで知った記事なので、気になる人はそちらから探してください。
塩崎厚生労働大臣、「残業代ゼロ」法案は「ぐっと我慢して頂いてですね、まあとりあえず通す」と発言
塩崎厚労相いわく「とりあえず通す」
塩崎恭久厚生労働大臣が、いわゆる定額働かせ放題(=残業代ゼロ)法案について「とりあえず通す」と言っていたことは数日前から話題となっていました。
厚労相「とりあえず通す」 残業代ゼロの労基法改正案 経営者向け会合で
しかし、こうした発言について、言ったのか、言ってないのか、やや曖昧なところがありました。
ところが、録音されていたものがあったんですね。
テープ暴露…塩崎厚労相が残業代ゼロ法案「とりあえず通す」
録音されていたものの問題箇所の書き起こしがこちらです。
菅俊治弁護士のフェイスブックの画像より画像だと読みにくい場合は、以下のテキストでお読み下さい。
高度プロフェッショナル制度はまあ、1千万円以上もらっている人って、実は働いている人の4%くらいしかいないんですね。そのうちの1・5%は役員ですから、残り2・5%でそれも希望者だけとなればものすごく少ないところでスタートするんですけど、まあ、我々としては小さく産んで大きく育てると! いう発想を変えて、まあ、時間法制ではかからない、労働時間法制はかからないけど、健康時間ということで別の論理で健康はちゃんと守って、だけどむしろクリエイティビティを重んじる働き方をやってもらうということで、まあ、とりあえず入っていくので、経団連が早速1075万円を下げるんだといったもんだから、すったもんだが、ま、あれでまた、まあ質問がむちゃくちゃきましたよ。
ですから皆さん、それはぐっと我慢して頂いてですね、まあとりあえず通すことだと言って、ご理解いただけると合意してくれると大変ありがたいと思っています。
まだ、録音されたものはアップされていないようですが、いずれアップされるかもしれません。
音源を入手したのでブラック企業被害対策弁護団のページにアップしましたので、ご確認ください。(2015.4.29 14:48追記)
音声をよく聴くと「すったもんだ」は「ま、あれでまた」に聞こえますね。(2015.4.29 16:02追記)
また、「ご理解いただけると」は「合意してくれると」に聞こえますね。(2015.4.29 23:14追記)

PR