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コップの中の嵐、蝸牛角上の争い


「逝きし世の面影」から転載。
小池、とだけ言うと共産党の小池晃かと錯覚するから、フルネームで書いたほうがいいww 小池百合子(自分の利害しか考えていない、ただの野心家だというのは過去の経歴で明白だ。)の都知事選出馬は、なかなか面白く、これで少しでも自民党推薦の増田寛也の票を下落させるかもしれないが、結局はたかが一地方自治体首長の選挙であって、国政とは本来何の関係も無い。むしろ、沖縄の選挙のほうが、日米関係という「国家の問題」と「政府中央対地方自治」という政治の根本問題に関わる大問題を含んでいる。
鳥越俊太郎が都知事になろうが、青島幸男程度の存在にしかならないような気もするし、高齢の癌患者がどの程度の公務ができるのか疑問でもあるが、仮に登庁もほとんどしなくても、何もしなくても、「積極的に都民に害を与えた」石原慎太郎などよりははるかにマシだろう。



(以下引用)

「戦後レジームからの脱却」は戦前回帰(王政復古)ではなく封建制以前だった

2016年07月14日 | 政治
 
『謀反の動きに、親族にも連座制を適用して恫喝する』 あまりに酷すぎて爆笑するしかない自民党の愚行

『東京都知事選「ひるおび!」で自民党東京都連の通達に非難相次ぐ「自民党は北朝鮮か」』
2016年7月13日 トピックニュース

12日放送の「ひるおび!」(TBS系)で、自民党東京都連が党内に通達した文書の内容に、出演者からの批判が相次ぐ一幕があった。番組では「告示まであと2日 都知事選」と題して、7月31日の執行日が迫る東京都知事選挙について特集した。スタジオには、政治アナリストの伊藤惇夫氏を迎え、様々な角度から都知事選を検証していた。

各候補者の出馬表明が相次いだ中、自民党からの推薦を取り下げた小池百合子氏について、伊藤氏は「現段階でいうと、自民党と戦っている自民党員」という印象を語り、スタジオでは笑い声があがった。
(★注1、あざといし胡散臭いこの手法は丸っきり自民党総裁の小泉純一郎が『自民党をぶっ壊す』と叫んで圧倒的な支持を得て、日本の政治や経済の根本をぶっ壊した、小泉劇場の再来である)

そこで、小池氏が自民党から受けている圧力のひとつとして伊藤氏は、自民党の東京都連が党内に通達したとされる、「都知事選挙における党紀の保持について」と題された文書に言及。
伊藤氏によれば、これは明らかに小池氏を攻撃する内容で「(自民党系の)各議員(国会議員、都議会議員、区会議員、市会議員)が、もし小池さんを応援したら、親族も含めて(自民党から)除名の対象にするぞ、という文書を出してるんですね」と、内容について説明した。
スタジオに用意されたこの文書の写しには、確かに「各議員(親族等含む)が非推薦の候補を応援した場合は、党則並びに都連規約、賞罰規定に基づき、除名等の処分の対象になります」と明記されている。
この内容に、司会の恵俊彰は「もう、(自民党系議員は、党が推薦する)増田(寛也)さんに入れないとダメよ! ってことでしょう?」と指摘すると、伊藤氏は「要するに、小池さんは敵だと。完璧にそういう捉え方をしているわけですね」と、都知事選での候補者と自民党の関係性を語った。
(★注2、長年苦楽を共にした身内の自民党議員を敵扱いして喝采を浴びた小泉劇場ですが、今回は小池百合子をはっきりと敵と認定している)

一方で伊藤氏は「不思議なのは、応援した人を除名の対象にするというなら、その前に、小池さんをなぜ除名しないのかな? って」と、根本的な疑問をとなえた。また、自民党の党則にも、親族を除名する賞罰は元々無いのだそうだ。
(★注3、自民党の党則に反する『親族を含めて罰する』との時代錯誤の厳罰も驚き呆れる話だが、矢張り『小池本人を罰しない』の部分が最大の謎だろう。
誰が考えても造反したら議員本人だけではなく親族まで処罰すると脅している大問題なのに、肝心の謀反を起こした張本人の小池百合子は何のお咎め無く済ましている支離滅裂。基本的にまったく辻褄が合ていないが、もしも自民党による小泉劇場の二番煎じであったとしたら組織ぐるみの出来レース『八百長』である)

これには、ジャーナリストの大谷昭宏氏も「党則にですね『親族を罰する』なんて書いてあったら、そんな党則が通るわけないですよね? 『なんだ、うちの党は。北朝鮮か!』と、なるじゃないですか」と、厳しく批判しつつ、笑いを誘った。
さらに大谷氏は「急に親族まで出してくると。なまじなケンカじゃないなと思いますね。これは遺恨を残しますよ」と、文書の内容が後々、影響を及ぼす可能性があることを示唆していた。
(★注4、マスコミでは小池百合子を公認しなかったのは党長老が押す候補『石原伸晃』ではなく石破茂支持に回って、以後森元総理と小池が犬猿の仲となった『遺恨だ』と報道しているが余りにも胡散臭いインチキ話。そもそも石破茂は自民党総裁にも総理大臣にもなっていないのですから、それが本当なら森元総理が本当に嫌っているのは小池百合子より今の首相『安倍晋三』の方だとの結論になる)
2016年7月13日 トピックニュース 



『本来なら都知事選一色に染まる大事な告示日(14日)当日に突然飛び込んできた天皇生前譲位の大スクープ』何故このタイミングなのか?』

日本の進路を決める改憲勢力が3分の2を占めるとの事前報道の参議院選挙の真っ最中にマスコミが行っていたのは、その参議院選挙ではなくて、日本の首都とはいへ『一地方選挙』でしかない(他の府県の住民には関係が薄い)東京知事選の候補選びの大騒動のドタバタ劇だった。
参議院選挙の報道を聞きたい者にとっては大迷惑だが、本番前日のぎりぎりの期日である13日夕方にやっと野党統一の鳥越俊太郎と自民党推薦の増田寛也、自民党東京都連豊島区(10区)支部長なのに非公認の小池百合子の3人が出馬を決定するが、14日の新聞各社は天皇の生前譲位の大見出しが躍っていた。
あっと驚く、まさに、マスコミによるちゃぶ台返しである。
新聞トップを占領した(通信社やNHKが発信元の)『天皇生前退位の意向』ですが、政府関係者とか宮内庁関係者とかリーク先が誰かわからない書き方であるが『確実な情報』として断定的に報じている。しかし宮内庁の長官とか次官がその日のうちに即座に否定した。ところが、『譲位の意向』は何年も前からだとの話もある。
相反する『確実な情報』が双方錯綜していて真相は藪の中だが、一番の疑問は『何故このタイミングなのか?』でしょう。

『天皇の御意向を錦の御旗にした巧妙で危険な偽装工作』

皇室典範で生前退位はできないが参議院選挙の結果、両院で自公が3分の2を占めるに至った現実から、憲法改正のトレーニングに皇室典範改訂を取り上げ、あたかも天皇の意志であるかのような偽装工作をするのは戦前戦中の有力者がよく使った手だ。
リーク元が官邸(安倍晋三)なら、より危険性は高いとも考えられる。何しろ自分たちの決定に従わないものは親族を含めて厳重に処分すると言いだした時代錯誤の自民党なのですから何でも有り。
今までの普通の常識が安倍自民党にはまったく通じないのですから恐ろしい。
しかし、そもそも今の皇室典範ですが、これは大日本帝国憲法と対になったものであり、国連からも女性差別で非民主的だと批判されているぐらいの時代錯誤の代物。まさに帝国憲法の残滓程度の話であり、皇室典範の改正に反対しているのが安倍晋三首相や日本会議などの『戦後レジームからの脱却』を目指す右翼国粋主義勢力だった。
今回、話が逆ではないでしょうか。実はマスコミとしてこれ以上の東京知事選の話をしたくないからリークという形で『天皇の生前譲位』(皇室典範の改正)を持ち出した可能性まである。(リークの目的とは、健康問題から否応なく譲位が迫っている可能性もある)


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